2008年9月19日金曜日

速報[9月19日]~これから発売・入荷する本

308963 『殷墟書契考釈原稿信札』
    羅振玉 文物出版社 2008年5月 9,450円
 羅振玉(1866-1940)は、甲骨文の卜辞を卜祭・卜告・卜出入・卜田漁・卜征伐・卜禾・卜風雨などの8種類に分類し、甲骨文研究に極めて大きな成果を収め、甲骨学の創立に開拓者的な役割を果たした言語文字学の巨匠である。本書は、約500の甲骨文の文字を判読した羅振玉の代表作《殷墟書契考釈》の原稿や関係する書信を収録しており、羅振玉及び甲骨文研究に新しい資料を提供する。

309553 『清宮珍蔵海蘭察満漢文奏摺匯編』
    中国第一歴史档案館、鄂温克族自治旗民族古籍整理辨公室編 遼寧民族出版社 2008年6月 12,600円
 本書は、清代の宮廷に収蔵された清乾隆時期の名将海蘭察の奏折や奏片285件(満文88件、漢文198件)を収録する。これらの奏摺の年代は、乾隆37年(1772年)5月19日から乾隆58年(1793年)3月29日の20年間にわたり、内容は、海蘭察が金川・甘粛・台湾・チベットなどへ出征した際の事跡及び乾隆帝が海蘭察に賜った官職や爵位などさまざまである。いずれも初公刊の一次資料であるため、海蘭察研究及び清代の多くの歴史事件や民族関係の研究にとって、史料的価値が極めて高い。

309622 『蒙古国古代遊牧民族文化遺存考古調査報告(2005-2006)』
    文物出版社 2008年8月 18,375円
 中国と蒙古が共同で進めた「蒙古国境内遊牧民族文化遺存考古調査、勘探、発掘研究合作項目」の研究成果として刊行された本書は、中蒙聨合考古隊が、蒙古国の後杭愛省・前杭愛省・布爾幹省・中央省・肯特省・蘇赫巴托省・東戈壁省・南戈壁省・中戈壁省などにある40余の「蘇木」に対し行った考古発掘調査の成果を紹介する。これらの発掘調査により、発見された石器時代、青銅時代及び匈奴・突厥・契丹・蒙元・明清時代の岩画・赫列克蘇爾・鹿石・四方墓・城址・碑刻・廟宇などは、蒙古高原遊牧民族の文化遺存の全貌を窺うことができる。

309623 『蒙古国浩騰特蘇木烏布爾哈布其勒三号四方形遺址発掘報告(2006年)』
    文物出版社 2008年8月 12,600円
 中国と蒙古が共同で進めた「蒙古国境内遊牧民族文化遺存考古調査、勘探、発掘研究合作項目」の研究成果として刊行された本書は、中蒙聨合考古隊が、蒙古国の後杭愛省浩騰特蘇木烏蘭朝魯巴戈地区にある烏布爾哈布其勒三号四方形遺跡に対し行った考古発掘調査により、発見された石築祭台と回鶻大型磚室墓及び多くの文物を紹介する。性質、構成、年代、規模、形制、地望、歴史背景及び出土器物などの面から見れば、この四方形遺跡は、8・9世紀に蒙古高原で活躍した回鶻族の貴族或いは可汗の陵墓ではと推測されている。

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