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2015年7月8日水曜日

『夏衍自伝』最終巻、26年の時を経てついに刊行!~『上海解放 夏衍自伝・終章』




 
『上海解放 夏衍自伝・終章』
  夏衍 著/阿部幸夫 編訳 2015年07月刊 2,500円+税

夏衍の自伝風の回想録『懶尋旧夢録』(1985年、三聯書店刊)は、「夏衍自伝」として『日本回憶』『ペンと戦争』『上海に燃ゆ』の3分冊に訳出・刊行された(東方書店、1987~89年)。本書は、2000年に刊行された『懶尋旧夢録・増補本』(三聯書店)を翻訳原本として、未訳出の第7章と増補本に収録された「新たな跋渉」と「武訓伝批判と私」の2編、および、「武訓伝」に関する夏衍と胡喬木の文章を数篇あわせて収録する。巻末に260余名についての注釈「人物雑記」を収める。

【シリーズ一覧】
[品切] 日本回憶/夏衍自伝 1    阿部幸夫 訳 東方書店 1987年03月刊
[品切] 上海に燃ゆ/夏衍自伝 2  阿部幸夫 訳 東方書店 1989年11月刊
[品切] ペンと戦争/夏衍自伝 3   阿部幸夫 訳 東方書店 1988年06月刊
(本書) 上海解放 夏衍自伝・終章  阿部幸夫 編訳 東方書店 2015年07月刊

品切の『夏衍自伝 1~3』は、 ウェブの書斎 Book On Demand にて、近日取扱い開始予定。


【原書】
138547 懒寻旧梦录(增补本)  夏衍 生活·读书·新知三联书店 2000年09月刊

【関連商品】
361005 武训传(DVD2张)  孙瑜 导演/赵丹、黄宗英 等主演 深圳音像公司 2005年刊
幻の重慶二流堂 日中戦争下の芸術家群像  阿部幸夫 著 東方書店 2012年06月刊
  

2015年6月4日木曜日

新聞・ネット・論文を自由に読みこなす!~『論説体中国語 読解練習帳 2015〈初・中級編〉春』


 


『論説体中国語 読解練習帳 2015〈初・中級編〉春』
  三潴正道 監修/岩本美佐子、西暢子、古屋順子、三潴正道、吉田祥子 著
  2014年11月 1,500円+税

◎ 新聞・雑誌・書籍から役立つ情報を!
◎ インターネットから幅広い情報を!
◎ 学術資料から専門的情報を!

本書は、『論説体中国語 読解力養成講座』の練習ドリルです。レベル1~5(1センテンス20字~60字)の基礎問題、練習問題、実力問題計440問を収録。解答例とワンポイント解説のほか、重要項目解説、語彙集も附す。

▼ 毎年実施されている論説体中国語読解力養成レベル式講座の出題から問題を精選、解答・解説を施す
▼ 問題は「人民日報」からセレクト
▼ 最新のニュースを満載した問題集として時事用語の修得にも役立つ


[関連書籍]
論説体中国語 読解練習帳 2014〈中・上級編〉秋  三潴正道 監修 2014年11月 1,400円+税
論説体中国語 読解練習帳 2014〈初・中級編〉春  三潴正道 監修 2014年7月 1,600円+税
論説体中国語 読解力養成講座  三潴正道 2010年4月 2,400円+税

2015年5月11日月曜日

補語習得の決定版アイテム!~『動詞・形容詞から引く中国語補語 用例20000』

 
http://www.toho-shoten.co.jp/toho-web/search/detail?id=4497215055&bookType=jp
『動詞・形容詞から引く中国語補語 用例20000』
  侯精一、徐枢、蔡文蘭 著/田中信一、武永尚子、西槙光正 編訳 2015年4月 2,700円+税

◆常用の動詞・形容詞と組み合わせ可能な補語を網羅、作文・読解の強い味方となる
◆見出し語―常用の動詞・形容詞1072語(ピンイン排列)
◆用例―結果・方向・可能・介詞連語・程度・状態・数量補語との組み合わせ約2万例収録

※本書は『中国語補語例解 日文版』(商務印書館、2000年)を改題したものです。

[編者のことば]
中国語の補語は(中略)、中国語の構文において重要な特徴であると同時に、外国人が中国語を学ぶ時、あるいは中国語を教える時困難な点となっています。構文についてだけ言っても、どの動詞・形容詞にどの補語が組み合わせられ、どの補語が組み合わせられないのか、そこには従うべき法則はありませんが、往々にして強い習慣性があります。そのため、抽象的な構文法則にだけ頼ると、応用をきかせることは非常に困難です。外国人が中国語を学んだり教えたりする時の実際の必要性から、私たちは本書を編纂いたしました。(「再版まえがき」より)

2015年4月7日火曜日

【最新刊】 明海大学外国語学部中国語学科編著『シリーズで学ぶ中国語』最新刊「漢語会話篇登場!

 
http://www.toho-shoten.co.jp/toho-web/search/detail?id=4497215024&bookType=jp
『シリーズで学ぶ中国語 漢語会話』
    明海大学外国語学部中国語学科 編著 2015年3月 2,400円+税

このテキストは、初めて中国語に接する人が、簡単な文型を使った会話練習をすることによって、新しく覚えたことを確かめながら勉強していくように作られています。この一冊で、基礎的な文型を覚えながら、中国で実際に使える会話を習得できるよう、配慮されています。

[編著者のことば]
このテキストはシリーズのうちの一冊です。単独のテキストとしても使うことができ、副読本にもなりますが、シリーズで使うとより効果的です。同じ文法項目について、『漢語基礎』では文法を、『漢語会話』では会話文を、『漢語作文』では作文を、『漢語閲読』では読解を、『漢語実践』では実際に使う訓練を、互いに関連して学べるように考えられています。特に重視しているのは、繰り返し読み、暗唱し、書き、使う、ということです。頭で理解するだけではなく、体で覚えることが大切だと考えています。

  >>> 『シリーズで学ぶ中国語』既刊書一覧
 

【最新刊】 『唐代社会と道教』

 
http://www.toho-shoten.co.jp/toho-web/search/detail?id=4497215017&bookType=jp
『唐代社会と道教』
  遊佐昇 2015年3月 5,000円+税

本書は、3部に分かれる。第1部では、敦煌文書S2204に含まれる「董永変文」やS6836文書の「葉浄能詩」などの文献を読み解き、仏教都市と目される唐代の敦煌における道教の民間での普及状況を論述し、道教に関する敦煌文書であるBD1219文書とBD7620文書を読み解き、当時の道教観における「俗講」の様子を考察する。章末にBD1219文書とBD7620文書の「校録」を附す。第2部は、蜀地方に伝わる民間信仰について論述を加え、現四川省一帯における唐代の道教の広がりを考察。第3部は、地方志に掲載される資料を用いて、「厳君平信仰」の発生とその後の消長について論述する。


《 目 次 》
まえがき
第一部 敦煌と道教
 第一章 敦煌と道教
 第二章 民間信仰と鎮宅神
 第三章 「董永変文」と道教
 第四章 葉法善と葉浄能
 第五章 道教と唱導――BD一二一九文書を通して――
  付録 BD一二一九の翻刻と校録
 第六章 道教と俗講――北京国家図書館BD七六二〇文書を中心に――
  中国国家図書館蔵敦煌写本(皇〇二〇)BD七六二〇校録
第二部 蜀地(四川省)と道教
 第一章 竇圌山と竇子明(上)
 第二章 竇圌山と竇子明(下)
 第三章 唐代に見られる救苦天尊信仰について
 第四章 謝自然と道教
 第五章 羅公遠と民間信仰
 第六章 川主管窺
 第七章 唐・五代社会に見られる道教の身体観受容
第三部 成都と道教
 第一章 玉局観をめぐる社会と信仰
 第二章 成都・厳真観と信仰――厳君平への信仰をめぐって――
 第三章 厳君平信仰の伝播とその広がり
 第四章 厳君平の伝説とその信仰
あとがき
参考文献
索引
 

【最新刊】 『中国21 Vol.42 特集:政治・文化からみた新たな中米関係』



http://www.toho-shoten.co.jp/toho-web/search/detail?id=4497215048&bookType=jp
『中国21 Vol.42 特集:政治・文化からみた新たな中米関係』
  愛知大学現代中国学会 編 2015年3月 2,000円+税

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★ 『中国21』バックナンバーは コチラ

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  《 目 次 》

  【特集:政治・文化からみた新たな中米関係】
    『トランスフォーマー ロストエイジ』における北京政府と香港アクション
    インタビュー 新たな戦後史を参照枠として共有し、アジア、そして、世界のいまを考える  〔池上善彦/インタビュアー 川村亜樹〕
    鼎談 中国現代文学の研究および教学──中・米・日における現状と行方 〔藤井省三×陳 平原×王 徳威〕
  【論説】
    アメリカの対中世論──その傾向と対中政策への影響 〔前嶋和弘〕
    中米関係における人権問題 〔羅 艶華〕
    フランク・チンと中華系アメリカ文学 〔李 有成〕
    中国語でサイードを再現する──一人の研究者兼翻訳者としての観察と反省 〔単 徳興〕
    チャイナ・ハンズの延安レポートを読む──米中関係における一九四〇年代という可能性について 〔倉重 拓〕
  【研究ノート】
    米国が規定した「中華民国」の対外援助政策──キッシンジャーの“中国論”が暗示した課題 〔加治宏基〕
  【特別寄稿】
    中国・台湾との学術交流を振り返り、これからを思う 〔山田辰雄〕
  【講演採録】
    日中関係の現状と将来 〔岡部達味〕
  【書評】
    安藤久美子著『孫文の社会主義思想──中国変革の道』 〔齋藤道彦〕
  【書訊】
    明木茂夫著『中国地名カタカナ表記の研究――教科書・地図帳・そして国語審議会』 〔樋泉克夫〕
    岡本隆司編『中国経済史』 〔倉重 拓〕
    荒川清秀著『中国語を歩く――辞書と街角の考現学 パート2』 〔樋泉克夫〕
  【天南地北】
    〈世界史〉の圏外と未来――中国とアメリカ 〔馬場智一〕
 

2015年3月11日水曜日

馬王堆出土文献訳注叢書四年ぶりの新刊刊行!~『胎産書・雑禁方・天下至道談・合陰陽方・十問』


http://www.toho-shoten.co.jp/toho-web/search/detail?id=4497214089&bookType=jp
『胎産書・雑禁方・天下至道談・合陰陽方・十問/馬王堆出土文献訳注叢書』
    大形徹 著 2015年3月 5,000円+税

『胎産書』は、胎児の成長や妊婦の養生法、男女の産み分け法に関わる記述があり、『雑禁方』は、呪術的な医療行為を記す医書。『天下至道談』『合陰陽方』は、具体的な房中術を、『十問』は問答の形式で房中術や長生術についての話を記載する。「人字図」「禹蔵図」も収録し、詳しく解説する。人名・書名・事項索引付。

>>> 「馬王堆出土文献訳注叢書」既刊書一覧


《 目 次 》
  口絵
  凡例
  
  解説
    Ⅰ『胎産書』・人字図・禹蔵図・『雑禁方』
    Ⅱ『天下至道談』『合陰陽方』『十問』
  
  第一部
    胎産書
    『胎産書』図形
    雑禁方
  
  第二部
    (雑禁方巻末佚文)天下至道談巻首
    天下至道談
    合陰陽方
    十問
  
  あとがき
  参考文献
  比較表
  索引

2015年3月4日水曜日

中国の代表的戯曲、初の全訳!~『戯曲 駱駝祥子 全5幕6場(MP3CD付)』



http://www.toho-shoten.co.jp/toho-web/search/detail?id=4497212061&bookType=jp
『戯曲 駱駝祥子 全5幕6場(MP3CD付)』
  老舎 原作/梅阡 脚本/大山潔 訳注 2015年3月 3,600円+税

老舎の代表作を北京人民芸術劇院(北京人芸)の舞台監督・梅阡が戯曲化した『駱駝祥子(五幕六場話劇)』の中国語原文(全文)とその日本語訳。
小説とはかなり結末が異なるが、中国では戯曲版のほうがより親しまれている。
原文は全文にピンインをつけ、語意や発音などに関する詳細な注釈を付す。
附属のMP3CDには北京人芸の俳優による全編北京語(≠普通話)の朗読(スタジオ録音)を約3時間半収録。
朗読音声のみながら、北京語を駆使したせりふ回しは臨場感にあふれ、舞台上の劇世界が目の前にくり広げられるかのようなおもしろさ!
また、現在では「幻の場面」となっているシーンも再現しており大変貴重な録音といえる。
そのほか、解説(北京語の特徴/『駱駝祥子』の改変について)、25本のコラム(老舎の「舎」はどう読むべきか・北京の四合院・親族名称の使い方あれこれ など、民国期中国の事物や風俗習慣などを解説する)、参考文献、索引、異読一覧を付す。イラスト・舞台写真も多数収録。

【内容見本】
(左:中国語+ピンイン+注/右:日本語訳)

 

2015年2月2日月曜日

『中国的権利論 現代中国法の理論構造に関する研究』~中国における「法治」の基本論理を探る

 
『中国的権利論 現代中国法の理論構造に関する研究』
  御手洗大輔 著 2015年1月 2,700円+税

本書は、現代中国の「法治」の現状を我々の尺度から「問題視」して批判するのではなく、「中国的権利論」が、我々が考えている「権利論」とは違うことを理解し、そのうえで、対処すべきと提言する。中国法を学ぶためのガイダンスを収録。

目次:
はしがき
序章 現代中国法を科学するということ
第Ⅰ部 中国的権利論の基本
 第1章 研究課題と方法論9
 第2章 労働権の形成とその特殊性
 第3章 「労働権」と労働契約、労働者
 第4章 「労働権」の保護論理
 第5章 中国的権利論とそのメカニズム
第Ⅱ部 中国的権利論の応用
 第6章 労働契約法における変化
 第7章 社会保険法における変化
 第8章 民事訴訟法における変化
 第9章 刑事訴訟法における変化
 付章 中国的権利論と法学研究
ガイダンス 現代中国法の調べ方
あとがき
図表一覧
索引

2014年12月4日木曜日

「聞き取れない中国語」ファイナル!~『街なかの中国語 Part3 話し手の意図・主張の聞き取りにチャレンジ』


http://www.toho-shoten.co.jp/toho-web/search/detail?id=4497213174&bookType=jp
『街なかの中国語 Part3(MP3CD付) 話し手の意図・主張の聞き取りにチャレンジ』
  孟国 主編/井田綾、平野紀子 訳 2014年12月 3,000円+税

日常会話、インタビューやテレビ番組など生の中国語を素材にした『街なかの中国語』。Part3の特徴は、長さと速さと言えるでしょう。話し手の意図を汲み取りその主張を把握するトレーニングに最適です。訳者による巻末エッセイもおおいに参考になります。


[姉妹編]
街なかの中国語 耳をすませてリスニングチャレンジ(MP3CD1枚付)
  孟国 主編/井田綾 訳 2012年11月  3,000円+税
街なかの中国語 Part2(MP3CD付) インタビュー・テレビ番組のリスニングにチャレンジ!
  孟国 主編/井田綾、平野紀子 訳 2013年9月 2,800円+税

《 目 次 》
第一单元 生き方を聞く 各行各业
 第一段 地球村 地球村
 第二段 关于磷污染 リンによる環境汚染
 第三段 感动哈尔滨的男孩儿 ハルピンを感動させた少年
 第四段 广州房地产 広州の不動産事情
 第五段 吸烟有害心理健康 喫煙はメンタルヘルスにも悪影響
 第六段 治理白色污染 「白色汚染」をコントロールせよ
 第七段 一荣一耻 誇るべき事、恥ずべき事
 第八段 神童 天才少年
第二单元 暮らしの情景を聞く 不同语境
 第一段 考博前奏 受験前奏曲
 第二段 考研与文凭 学びと学歴
 第三段 交通规则与文明程度 交通ルールとモラル
 第四段 冯骥才找年意 春節らしさをもとめて
 第五段 山羊与环保 ヤギと環境保護
 第六段 换手机 携帯電話の買い換え
 第七段 加厚塑料袋儿 レジ袋を厚くせよ
 第八段 旅行保险 旅行保険
第三单元 お国ことばを聞く 南腔北调
 第一段 失学女童——小娥 学校に行けない子供――小娥ちゃん
 第二段 远在新疆的上海人 上海から遠く離れた新疆で
 第三段 哼着歌儿进考场 ハミングしながら試験場へ
 第四段 新乡人的等、靠、要 再就職を阻む受け身意識
 第五段 吃不了兜着走 食べきれないならお持ち帰り
 第六段 计划生育与老龄社会 産児制限と高齢社会
 第七段 内乡的恐龙蛋化石 内郷県の恐竜の卵
 第八段 张海恭与无喉人复声班 失った声を取り戻す
第四单元 主張を聞く 快速汉语
 第一段 拜年的方式 春節のあいさつ
 第二段 外地小保姆与下岗女工 お手伝いさんに最適の人
 第三段 开花植物的消失 被子植物の絶滅について
 第四段 “分钱”概念 「1分銭」の発想
 第五段 说说“不敬业” 仕事に不誠実
 第六段 父母最赞赏的是什么? 親は何を評価するのか
 第七段 干什么就得吆喝什么 自分の仕事をしっかりと
 第八段 游遍世界的窍门儿 世界旅行の秘訣
第五单元 話題の出来事を聞く 新闻汉语
 第一段 爆竹解禁 爆竹解禁
 第二段 贫困的哲学 貧困と生活哲学
 第三段 曝光闯红灯者 写真公開で交通違反を撲滅せよ
 第四段 回忆郑和下西洋 鄭和の南海遠征
 第五段 保护大象 ゾウを守ろう
 第六段 马虎的故事 ケアレスミスは見過ごせない
 第七段 有偿失物招领公司 あなたの落し物、有料で返します
 第八段 女主播与犯罪嫌疑人投案自首 ある逃亡犯の自首
第六单元 ナチュラルな語りを聞く 实况话题
 第一段 家教与纳税 副業と納税
 第二段 夫妻谈新居 新居に引っ越して
 第三段 手机与夫妻关系 携帯電話と夫婦関係
 第四段 残疾女孩儿——李欢 障害とともに
 第五段 感动 感動
 第六段 父女之间 父と娘の葛藤
 第七段 博士生与贫困 貧しさと闘って
 第八段 误读中国 中国への誤解を解く
あとがきにかえて
 リスニングは100回(平野紀子)
 「主張を聞き取るリスニング」への挑戦(井田綾)

異彩を放つ「胡族国家」の歴史と社会~『契丹国 遊牧の民キタイの王朝〔新装版〕』

 
http://www.toho-shoten.co.jp/toho-web/search/detail?id=4497214195&bookType=jp
『契丹国 遊牧の民キタイの王朝〔新装版〕/東方選書47』
  島田正郎 2014年12月 2,000円+税

九世紀半ば、北・中央アジアでは、唐・ウイグル・吐蕃の三大帝国の勢力が弱まって真空状態が生じ、多くの遊牧民が一斉に活動を開始した。本書は、なかでも勢威をふるったキタイ(契丹=遼)国について、遼代史の専門家である著者が初めて一般読者を対象に書き下ろした書である。1993年刊行書籍を組版・装幀を改めた新装版で、著者が還暦に記した「回想」と、「島田正郎先生の横顔――『契丹国』再刊に寄せて」(岡野誠)を付す。

著者:島田正郎(しまだ まさお):1915年東京生まれ。1939年東京大学文学部東洋史学科卒業。1939~41年北京留学。1941~45年東方文化学院研究員、東京大学文学部研究嘱託。1945~47年東京大学付置東洋文化研究所所員。1951年法学博士。1951~84年明治大学法学部教授。1984年明治大学名誉教授。1984~92年明治大学総長。2009年逝去。

《 目 次 》
Ⅰ キタイ(契丹・遼)国の興亡
 1 勃興前の契丹
 2 契丹国の成立
 3 耶律阿保機の事蹟
 4 燕雲十六州の割取
 5 世・穆・景三代
 6 聖・興・道三代の盛世
 7 遼国の滅亡
 8 カラ=キタイ(黒契丹・西遼)
Ⅱ キタイ(契丹・遼)国の制度と社会
 1 統治の仕組み
 2 契丹・漢二元の官制
 3 騎馬の精強軍団
 4 契丹・漢二元の法
 5 独自の儀式と典礼
 6 シャマンと巫
 7 契丹文字
 8 牧畜と農耕の経済
 9 風俗と習慣
 10 土木建築と美術工芸
 11 契丹と日本
 12 征服王朝か胡族国家か
Ⅲ 悲劇の王、倍
 1 倍の生い立ち
 2 父、阿保機の死と倍の譲国
 3 東丹の国都を遼陽に遷す
 4 倍の医巫閭山への隠棲
 5 倍、海に泛び故国を去る
 6 唐都での倍の文人生活
 7 倍と堯骨、兄弟の死
 8 大統、倍の児孫に帰す
あとがき
キタイ(契丹・遼)国略年表
主要参考文献
回想(島田正郎)
島田正郎先生の横顔――『契丹国』再刊に寄せて(岡野誠)


[関連書籍◆東方選書〈辺疆〉シリーズ]
五胡十六国 中国史上の民族大移動〔新訂版〕/東方選書43
  三崎良章 2012年10月 2,000円+税
大月氏 中央アジアに謎の民族を尋ねて〔新装版〕/東方選書38
  小谷仲男 2010年3月 2,000円+税

中国語文書を自由に読みこなすため、いざ特訓!~『論説体中国語 読解練習帳 2014〈中・上級編〉秋』



http://www.toho-shoten.co.jp/toho-web/search/detail?id=4497214188&bookType=jp
『論説体中国語 読解練習帳 2014〈中・上級編〉秋 新聞・雑誌からインターネットまで』
  三潴正道 監修/西暢子、古屋順子、三潴正道、吉田祥子 著
  2014年11月 1,400円+税

◎新聞・雑誌・書籍から役立つ情報を!
◎インターネットから幅広い情報を!
◎学術資料から専門的情報を!

本書は、『論説体中国語読解力養成講座』の姉妹編です。毎年実施されている論説体中国語読解力養成レベル式講座の出題から問題を精選し、解答・解説を施したもので、最新のニュースを満載した問題集として時事用語の修得にも役立ちます。

[関連書籍]
論説体中国語読解練習帳 2014〈初・中級編〉春  三潴正道 監修 2014年7月 1,600円+税
論説体中国語 読解力養成講座  三潴正道 2010年4月 2,400円+税

《 目 次 》
まえがき
本書とレベル式とレベル式トレーニングのルールについて
問題編
Level 6 基礎問題 実力問題
Level 7 基礎問題 実力問題
Level 8 基礎問題 実力問題
Level 9 模擬問題
Level 10 模擬問題
解説編
重要項目解説
語彙集
 【固有名詞】●国名・地名 ●人名 ●その他名称
 【重要語句】●IT用語 ●経済用語 ●時事用語 ●常用四字句 ●その他
 【構文】●論説体特有表現 ●複文 ●連詞、介詞、フレーズなど
 【補語】●結果補語 ●様態補語 ●可能補語と可能補語型の慣用句 ●方向補語
解答例とワンポイント解説
時事コラム
 “上海自贸区”
 中国は男女同権?
 地域発展は自由競争
 中国アニメに復興の兆し
 病院をもっと身近に
 都市化への道 
 “十二五”から“十三五”へ
 農村改革はまず戸籍から

2014年11月13日木曜日

「台湾学術文化研究叢書」刊行スタート! 第一巻は『族群 現代台湾のエスニック・イマジネーション』

 
『族群 現代台湾のエスニック・イマジネーション/台湾学術文化研究叢書』
  王甫昌 著/洪郁如、松葉隼 訳 2014年11月 2,500円+税

現代台湾社会における「族群(エスニック・グループ)」という概念は、「民主化」や「台湾化」にどのような影響を与えたのだろうか。「原住民族⇔漢族」「外省人⇔本省人」「閩南人⇔客家人」などの関係性を明確に論じた概説書。

 >>> 【原書】 『當代台灣社會的族群想像』 (群學出版有限公司、2003)

《 目 次 》
『台湾学術文化研究叢書』刊行の辞
日本語版への序文(王甫昌)
はじめに
第一編 族群とは何か
 第一章 前言
 第二章 「族群」・「族群アイデンティティー」とは何か
第二編 現代台湾社会の族群の想像――台湾の四大族群
 第三章 「四大族群」内部の相違
 第四章 台湾「族群の想像」の起源――「本省人」/「外省人」族群意識の形成過程
 第五章 「原住民」と「漢人」の区分
 第六章 本省人の中の「閩南」と「客家」
 第七章 「外省人」族群分類イメージの台頭
 第八章 対抗的な族群意識から「四大族群」へ
 第九章 結論
推薦参考図書一覧
訳者あとがき(洪郁如)
解説 王甫昌 著『族群 現代台湾のエスニック・イマジネーション』(若林正丈)
索引

『台湾学術文化研究叢書』刊行開始! *全10巻、年2冊刊行予定(書名、刊行時期は変更される場合があります)
【編集委員】 王徳威(ハーバード大学東アジア言語及文明学科講座教授、台湾・中央研究院士)、黄進興(台湾・中央研究院歴史語言研究所研究員兼所長、中央研究院士)、洪郁如(一橋大学大学院社会学研究科教授)、黄英哲(愛知大学現代中国学部教授)

第一巻 王甫昌/松葉隼、洪郁如 訳 『族群――現代台湾のエスニック・イマジネーション』 2014/11
  (原書:『当代台湾社会的族群想像』群学出版有限公司、2003)
第二巻 蕭阿勤/小笠原淳訳 『現実へ回帰する世代――1970年代台湾文化政治論』 2015夏
  (原書:『回帰現実――台湾1970年代的戦後世代与文化政治変遷』中央研究院社会学研究所、2008初版、2010二刷)
第三巻 張小虹/橋本恭子訳 『偽りのグローバリゼーション』 2015/秋
  (原書:『仮全球化』聯合文学、2007)
第四巻 王德威著/神谷まり子・上原香訳 『抑圧されたモダニティ:清末小説新論』 2016夏
  (原書:『被圧抑的現代性:晚清小説新論』麦田出版、2003)
第五巻 黄進興/中純夫訳 『孔子廟と儒教――学術と信仰』 2016秋
  (原書:『聖賢与聖徒――歴史与宗教論文集』『優入聖域――権力、信仰与正統性』允晨文化、2001、1994初版・2003二刷より編集翻訳)
第六巻 石守謙/木島史雄訳 『移動する桃源郷――東アジア世界における山水画』 2016冬
  (原書:『移動的桃花源――東亜世界中的山水画』允晨文化、2012)
第七巻 李孝悌/野村鮎子訳 『恋恋風塵 Dustin the Wind――中国の都市、欲望と生活』 2017春
  (原書:『昨日到城市――近世中国的逸楽与宗教』聨経出版、2008)
第八巻 夏曉鵑/前野清太郎訳 『グローバリゼーション下の台湾「外国人花嫁」現象』 2017秋
  (原書:『流離尋岸:資本国際化下的「外籍新娘」現象』唐山出版社、2002)
第九巻 許雪姫/羽田朝子訳 『離散と回帰―満洲国の台湾人』 2018春
  (原書:2015出版予定)
第十巻 黃進興/工藤卓司訳 『孔子廟と帝国――国家権力と宗教』 2018秋
  (原書:『聖賢与聖徒――歴史与宗教論文集』『優入聖域――権力、信仰与正統性』允晨文化、2001、1994初版・2003二刷より編集翻訳)

2014年8月12日火曜日

【最新刊】『中国21 Vol.41 特集:葬送という文化』~東アジアのお弔い事情

 
http://www.toho-shoten.co.jp/toho-web/search/detail?id=4497214157&bookType=jp
『中国21 Vol.41 特集:葬送という文化』
  愛知大学現代中国学会 編 2014年08月 2,000円+税

《 目 次 》
「葬送という文化」の特集にあたって
インタビュー 現代の香港における葬送事情
 公壽中西殯儀/世界殯儀館  インタビュアー 樋泉克夫、彭浩斌

[論説]
台湾映画『父の初七日』の葬送儀礼と文化アイデンティティ
 ──日本統治期「葬儀改善」運動後の連続・非連続性をめぐって  工藤貴正
変わる墓葬──雲南省大理地方を中心に  立石謙次
棺在堂上から──爲衣衾棺斂、轉送其家  飯島和俊
現代中国における葬礼習俗の変化と伝統継承の担い手
 ──江蘇省北部地域における聞き取り調査から  山本恭子
脚尾飯と枕飯──台日葬具の比較民俗研究の試み  林承緯
死と市民安全の司法化
 ──香港における検死官裁判所の市民の代弁者としての役割  黄錦標、アンドリュー・マクノートン
近現代中国における「正しい」葬儀の形成と揺らぎ
 ──二つの「聖なる天蓋」とその後の展開  田村和彦
韓国の宗教と葬儀  片茂永

[書評]
広中一成著『ニセチャイナ 中国傀儡政権 満洲・蒙疆・冀東・臨時・維新・南京』
 『日中和平工作の記録 今井武夫と汪兆銘・蒋介石』  藤田賀久
鄭鴻生著 丸川哲史訳『台湾68年世代、戒厳令下の青春――釣魚台運動から学園闘争、台湾民主化の原点へ』  羽根次郎

[書訊]
菅野敦志 著『台湾の言語と文字 「国語」・「方言」・「文字改革」』  樋泉克夫

[南北天地]
フーホハオト(呼和浩特)について――学校教育ではどう表記されて来たか  明木茂夫

2014年8月1日金曜日

プロフェッショナル直伝!同時通訳のツボ~『聴いて鍛える中国語通訳実践講座 ニュースとスピーチで学ぶ』

 
  神崎多實子、大森喜久恵、梅田純子著 2014年7月 5,000円+税

【本書の特長】
▼現役の放送通訳者が内容理解から通訳に至る道筋を指導。
▼多彩な話者による語り下ろしのスピーチ、CCTV大富で実際に放送されたニュースを使用。
▼MP3CD収録音声は8時間以上!

【本書の内容】
第一部 基礎編
 劉徳有氏(元中華人民共和国文化部副部長)のスピーチを使った逐次通訳の練習。
 音声は中国語原音のみ。
第二部 さまざまな通訳
 張麗玲(CCTV大富社長)、盛中国(バイオリニスト)、楊琳(通訳)、
 徐星(恐竜研究者)、劉徳有(元中華人民共和国文化部副部長)各氏の
 スピーチを使い、メモの取り方、アドリブへの対応、会議通訳の準備なども
 盛り込み、逐次通訳/同時通訳の練習をする。
 音声は中国語原音と同時通訳音声入りの2種類。
第三部 放送通訳
 CCTV大富のニュース音声を使ってリスニング強化および通訳の練習。15分野、51本のニュースを収録。
 原音が速いので、音声はゆっくりバージョン、中国語原音、同時通訳入りの3種類。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

  神崎多實子、待場裕子 編著 1997年2月 9,800円+税

中国語文書を自由に読みこなすため、いざ特訓!~『論説体中国語 読解練習帳2014〈初・中級編〉春』


『論説体中国語 読解練習帳2014〈初・中級編〉春 新聞・雑誌からインターネットまで』
  三潴正道(麗澤大学教授) 監修/西暢子、古屋順子、三潴正道、吉田祥子 著 2014年7月 1,600円+税

本書は、『論説体中国語読解力養成講座』(2010年)の姉妹編です。毎年実施されている論説体中国語読解力養成レベル式講座の出題から問題を精選し、解答・解説を施したもので、最新のニュースを満載した問題集として時事用語の修得にも役立ちます。インターネットで情報が取れるようになりたい、会話と平行して初級段階から中国語が読めるようになりたいという方など学生・社会人を問わずお勧めです。解答解説には語注やワンポイントの説明、さらに文型索引や語彙集も付し、学習者の便宜を図りました。

*『論説対中国語 読解練習帳』は、今後年度の上半期に「初・中級編」を、下半期に「中・上級編」を、それぞれ年1冊刊行してゆく予定です。


《 目 次 》

問題編:
Level 1-4 基礎問題/練習問題/実力問題

解説編:
【重要項目解説】
1.主述述語文/2.存現文/3.同一疑問詞が呼応する文/4.[“有”+名詞+動詞性修飾語]、[“无”/“没”型]/5.[A(主語)+B(介詞構造)+“的”+名詞]/6.[是~的]/7.[~是一个…]型/8.[要~必须…]型/9.“把”(“将”)構文/10.[作为~V]/11.[与~相V]、[和~相V]/12.[不~而…]/13.[以~为…]/14.[V1并(和/或者/、)V2+O]/15.[形容詞+“于”]は比較級/16.[“所”V(“的”+名詞)]の用法/17.結果補語/18.可能補語/19.様態補語/20.程度補語//21.条件を受ける“就”(“便”)と、予想より早い気持ちを示す“就”(“便”)/22.使役文/23.受身文

【語彙集】
固有名詞/普通名詞/構文/連詞・介詞・フレーズなど/補語/常用四字句
解答例とワンポイント解説

【コラム】
[時事]信用システム/[文法]“看”と“见”/[時事]大気汚染問題/[文法]“与”“和”“跟”“同”/[時事]環境破壊問題/[文法]“需求”“供应”“供求”/[文法]“技术创新”/[時事]模範人物/[文法]“导致”“造成”“后果”/[時事]財テク流行り
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

【関連書籍】
『論説体中国語 読解力養成講座 新聞・雑誌からインターネットまで』
  三潴正道 2010年4月 2,400円+税

2014年7月1日火曜日

東アジアのアイデンティティ創成と「多元的世界」構築~『アジアからの世界史像の構築 新しいアイデンティティを求めて』


http://www.toho-shoten.co.jp/toho-web/search/detail?id=4497214096&bookType=jp
『アジアからの世界史像の構築 新しいアイデンティティを求めて』
  湯山トミ子、宇野重昭 編著 2014年06月 3,600円+税

本書は、2012年開催の国際シンポジウム「アジアからの世界史像の構築――複合的アイデンティティを求めて」の成果をもとに、発表論文を、第一部「アジアのアイデンティティ」、第二部「中国から日本へ アジアから世界へ」、第三部「朝鮮半島から世界へ」の構成でまとめたものである。
現代世界では、グローバリゼーションにより、生み出されようとする「一元化」の流れのなかで、それぞれの国家、地域あるいは個人は、自己の存立をはかるためにその「固有性」の形成力を強めるものと捉え、そこには多元的世界構築の契機と可能性を内在しているとの考えを基礎として、本書では、中国、日本、韓国、北朝鮮における、「西洋からの近代化」の受容を見つめ直し、「グローバルヒストリー」を視点として、グローバル化による「一元化」に対し、東アジアにおけるアイデンティティの創成と「多元的世界」の構築への可能性を考察する。

目次:
はじめに
〈序論〉アジアとヨーロッパの相互補完の時代へ――グローバル・ヒストリーの方法論に寄せて  宇野重昭
Ⅰ アジアのアイデンティティ
 グローバル・ヒストリーのなかのアジアのアイデンティティ  濱下武志
  はじめに:グローバリゼーションとアジア研究の新たな契機
  1.グローバリゼーションとグローバル・ヒストリーの課題
  2.グローバリゼーションとグローバルヒ・ストリーの課題
  3.グローバル・ヒストリーの中からのアジアのアイデンティティ構築
  4.明治知識人のグローバルアイデンティティ世界像――選択された脱亜論
  5.琉球・沖縄知識人の七世代・150年――琉球・沖縄をどう見てきたか
  6.中国の「脱亜」とアメリカ経由の日本文化論
  7.グローバルに中国・東アジアをどう認識するか――開と閉の歴史サイクル
  8.グローバルヒストリーによる中国・東アジア認識
  9.ディアスポラ現象の進行
  10.歴史認識のディアスポラ化
  おわりに――近未来のアジアと中国
 中国から見える世界像と複合的アイデンティティ――「中国の夢」と中国式「民主主義」の可能性  宇野重昭
  はじめに――日中の衝突回避をめざして
  1.理念としての「中国の夢」の意義
  2.「中国の夢」の仕組みにたいする見方について
  3.中国民主主義の独自性の背景
  4.歴史的経験のなかの中国民主主義
  5.中国民主主義のむつかしさ
  6.中国民主主義の漸進性
  おわりに――普遍性と民族性の複合的アイデンティティ
Ⅱ 中国から日本へ アジアから世界へ
 アジアの近代化と日本  光田剛
  はじめに
  1.アジアの近代化をめぐる諸問題
  2.東アジア近世の成立
  3.東アジア近世の変容
  4.東アジアの近代化
  5.アジアの近代化のなかの日本
 戦後日本思想史における“中国革命”  孫歌(湯山トミ子 訳)
  1.戦後初期の日本の知識状況と思想状況
  2.中国革命に遭遇した日本左翼と日本の知識人
  3.革命の方向性:二つの民主主義に関する討論
  4.思想契機として“中国革命”
  5.戦争と平和:中国革命の思想と世界秩序再編の政治的要求
 中国から世界へ――もう一つの魯迅像、“マルチチュード”の時代に向けて  湯山トミ子
  はじめに
  Ⅰ 魯迅における「弱者」観――二つの形成基盤
  1.少年期における弱者体験:生家の没落と家族体験、ジェンダー観の形成
  2.青年期における弱小民族としての体験:被圧迫民族としての弱者観と民衆観の形成
  Ⅱ 初期魯迅――“人”なき中国に“人”を求めて
   1.中国旧社会の人間存在――儒教社会と負の民衆像
   2.“人”の世界の創造――“人”の誕生と社会変革のプログラム
   3.社会変革論としての子女解放論の特徴と意義
  Ⅲ 社会権力との闘い――奪権なき革命と文学者魯迅の使命
   1.転換期の思想形成――戦闘的文学者としてのアイデンティティの確立に向けて
   2.1927年言説――背景と内的基盤
   3.“生”を希求する抵抗主体と権力
  Ⅳ 民衆の時代――「弱者」の力と支配的権力との闘い
   1.“マルチチュード”とは何か?
   2.魯迅と“マルチチュード”
   3.“愛”と“共”の世界へ
 終わりに――中国から世界へ
Ⅲ 朝鮮半島から世界へ
 植民地朝鮮における「宗教」と「政治」――天道教の動向を中心に  川瀬貴也
  はじめに
  1.東学(天道教)の概略――三・一独立運動まで
  2.「文化政治」下の天道教
  3.天道教の「対日協力」
  おわりに
 通底する「朝鮮半島問題」の論理――朝鮮民主主義人民共和国の核兵器開発と竹島/独島  福原裕二
  はじめに:問題の所在に代えて
  1.竹島/独島問題における韓国の「論理」
  2.核開発問題における北朝鮮の「論理」
  おわりに:通底する「論理」
おわりに

50人の研究者が紹介するフィールドの最前線~『地下からの贈り物 新出土資料が語るいにしえの中国』



http://www.toho-shoten.co.jp/toho-web/search/detail?id=4497214119&bookType=jp
『地下からの贈り物 新出土資料が語るいにしえの中国/東方選書46』
  中国出土資料学会 編 2014年06月 2,000円+税

2000年前の人びとは何をどのように食べていたのか。曹操や諸葛孔明が活躍する裏側で、庶民はどのように暮らしていたのか。戦地から母親に宛てた手紙の内容とは。墓地や井戸から発見された木簡・竹簡をはじめとする文字資料、画像石などの絵画資料、さらに刀銭、楽器、壺などを含めた出土品は、さまざまなことを語りかけてくる。近年飛躍的に増加している中国の新出土資料。これらを使って何が分かるのか、どこからどのようなものが出てきたのか。歴史・文学・思想・考古・医学など多方面にわたる研究者が最新の成果を紹介する。

目次:
はじめに―出土資料って何?  原宗子
目次
用語の説明
第1章 出土資料でわかること
 1-1 地下の文書館を掘る  小澤正人
 1-2 殷周時代の文字資料―甲骨文・金文―  角道亮介
 1-3 ベールを開いた「法治」  石岡浩
 1-4 大昔の犯罪捜査と裁判を覗く  水間大輔
 1-5 王様と暦  平勢隆郎
 1-6 「家族」のあり方  小寺敦
 1-7 何を食べていたのか  村上陽子
 1-8 自然環境の変化を辿る  原宗子
 1-9 青銅貨幣は語る  江村治樹
 1-10 祀りと占いの世界  池澤優
 1-11 諸子百家はどう展開したか  西山尚志
 1-12 絹に記す典籍、木切れに書く便り  工藤元男
 1-13 経学とは何か  池田知久
 1-14 儒家思想が台頭するまで  井ノ口哲也
 1-15 文字はこう変わった  大西克也
 1-16 南方の風俗・文化は独自か?-楚簡の世界  森和
 1-17 医学の発生  真柳誠
 1-18 太極拳のルーツ  川村潮
 1-19 謎の人物が判った!  友田真理
 1-20 戦争はこう変わった  下田誠
 1-21 歌とコトバと音楽と  荻野友範
 1-22 神話の消滅と誕生  吉冨透
 1-23 画像は語る  菅野恵美
 1-24 地域の取り決めを記す  小嶋茂稔
 1-25 中国古代のボードゲーム  鈴木直美
 1-26 『三国志』のウラガワ  阿部幸信
第2章 どこから何が出てきたか
 地図
 2-1 敦煌・トゥルファン(甘粛省・新疆ウイグル自治区)  關尾史郎
 2-2 エチナ~居延(内蒙古自治区)  吉村昌之
 2-3 馬王堆(湖南省)  名和敏光
 2-4 銀雀山(山東省)  水野卓
 2-5 鳳凰山(湖北省)  柿沼陽平
 2-6 睡虎地(湖北省)  飯尾秀幸
 2-7 宝鶏県太公廟・梁帯村芮国墓地(陝西省)  高津純也
 2-8 阜陽双古堆(安徽省)  冨田美智江
 2-9 襄汾陶寺(山西省)と周原(陝西省)  岡本真則
 2-10 張家山(湖北省)  椎名一雄
 2-11 天水(甘粛省)  海老根量介
 2-12 包山(湖北省)  廣瀬薫雄
 2-13 龍崗(湖北省)  馬彪
 2-14 敦煌懸泉置(甘粛省)  藤田勝久
 2-15 尹湾(江蘇省)  渡邉将智
 2-16 郭店(湖北省)と〈上博楚簡〉  谷中信一
 2-17 長沙(湖南省)  伊藤敏雄
 2-18 里耶(湖南省)  青木俊介
 2-19 郴州(湖南省)と南京(江蘇省)  永田拓治
 2-20 長安(陝西省)と固原(寧夏回族自治区)  小林岳
 コラム 「骨董簡」とよばれるモノ  冨谷 至

あとがき 小澤正人
お薦め文献

2014年4月16日水曜日

【最新刊】 『「文化漢奸」と呼ばれた男 万葉集を訳した銭稲孫の生涯』

 
*表示価格は税抜価格です。

http://www.toho-shoten.co.jp/toho-web/search/detail?id=4497214041&bookType=jp
『「文化漢奸」と呼ばれた男 万葉集を訳した銭稲孫の生涯』
  鄒双双 2014年04月 3,000円

銭稲孫は、日本文学の翻訳業績において、周作人と比肩されるが、中国でのその評価は低いといえる。北京が日本の占領下にある時期もその地にとどまり、万葉集をはじめ、数多くの日本文学の翻訳紹介を行い、必然的に日本の文化人とも深い付き合いがあった。佐佐木信綱、吉川幸次郎、目加田誠、竹内好、岩波茂雄、谷崎潤一郎などの名前が見える。戦時下でのそういった活動により、銭稲孫は、日中戦争終結後、中国で「文化漢奸」(文化面での民族の裏切り者)として投獄されることになったが、同様の扱いを受けた周作人と比して、ほとんど取り上げられることがなかった。本書では、銭稲孫の日本との関わりやその業績を見直し、新たにその生涯を評価するものである。

■編著者紹介:鄒双双(すう そうそう)
1984年中国湖南省生まれ。四川大学外国語学部日本語学科卒業、関西大学大学院修士、博士課程修了。2013年4月から2014年3月まで、日本学術振興会特別研究員(PD)として京都大学人文科学研究所に在籍。専攻、日中近代文化交渉、日中比較文学。
主な論文:「翻訳家銭稲孫と日本人との交遊―谷崎潤一郎と岩波茂雄を中心に」(関西大学国文学会『国文学』96、2012年3月)、「日本占領下の北京における張我軍の翻訳活動について――島崎藤村、武者小路実篤と関連して」(増田周子編著『戦争の記録と表象――日本・アジア・ヨーロッパ』、関西大学出版部、2013年3月)など。

〔主要目次 〕
  序文(河田悌一)
  序論
 第一部 戦前の銭稲孫と日本
  第一章 日本留学
  第二章 「対支文化事業」における銭稲孫
  第三章 北京にいた日本人との交遊
 第二部 戦時中の翻訳活動と日本
  第四章 日本文学翻訳への道のり
  第五章 日本文学翻訳の幕開け――北京近代科学図書館との関係
  第六章 力作『漢訳万葉集選』の成立
  第七章 『万葉集』の中国語訳史における銭稲孫訳
  第八章 一生の志と生涯の友――『源氏物語』の翻訳及び谷崎潤一郎、岩波茂雄との交遊
 第三部 戦時中の是非――「文化漢奸」の再検討
  第九章 「文化漢奸」の虚実
  結論

  主要参考文献
  挿図出典一覧
  あとがき
  附録
   一、佐佐木信綱宛て銭稲孫書簡
   二、岩波茂雄宛て銭稲孫書簡
   三、銭稲孫略年譜
   四、銭稲孫著作、訳作書目
  索引

2014年4月3日木曜日

東方書店・春の新刊(5)~『中国地名カタカナ表記の研究 教科書・地図帳・そして国語審議会』

 
http://www.toho-shoten.co.jp/toho-web/search/detail?id=4497214027&bookType=jp
『中国地名カタカナ表記の研究 教科書・地図帳・そして国語審議会』
  明木茂夫 2014年03月 4,320円[8%税込]

ター運河、チョンツー、シェンヤン、コイリン、タイ山、チュー川……。カタカナ表記になった中国地名はちょっとヘン!?

近年の教科書や教師用指導書、受験参考書の表記を調べ始めたら、カタカナ表記の「おかしさ」にすっかりはまってしまい、教科書図書館で歴代各社の教科書や地図帳を見比べる日々へ。調査はさらに国語審議会や文部省の関連資料、地名表記に関する戦前の運動などにまで拡大していく。中国地名のこのカタカナ表記は一体いつ、誰が、何のために始めたものなのだろうか。本書は、現時点での中間報告である。
下記の附論・附録を収録する。

日本人が日本語風に「スーチョワン」と読んだところで、西洋語の中で「Sichuan」と書かれ、かつ西洋語の読み癖で読まれるその地名がどこのことであるかは、どのみち理解はできないのである。この問題は、戦前外国と直接交流する立場にあった人たちには既に認識されていた。そしてその状況は今も変わっていない。グローバル化が叫ばれる今日、外国語の中に出て来る中国固有名詞をそれぞれの言語に於いてどう共通認識するか、これがカタカナ化された中国地名が今も我々に投げかける問題なのであり、また本来メインとはなり得ないカタカナ表記をいかに補助的に活用するかということにも繋がる問題なのである。――「第3章 戦前の文献を巡って」より

【 目 次 】
第一章 教科書・地図帳・指導書の中国地名表記
 一、学校地図帳の中国地名カタカナ表記
 二、地図帳の中国語音節カタカナ表記の特徴
 三、地図帳の中国地名表記の特徴
 四、役に立たない索引
 五、万里長城・大運河・黄河・長江の表記を巡って
 六、地理教科書や教員用指導書の中国地名表記
 七、音楽の教科書
 八、参考書・問題集・試験問題
 九、公務員採用試験について
 一〇、学生の証言
第二章 国語審議会と文部省の文献
 一、中国地名カタカナ表記の根拠となる各種文献
 二、文部省と国語審議会による昭和二十~三十年代の文献
 三、国語審議会と主査委員会の議事録について
 四、教科書出版社による小冊子
 五、教科書研究センターによる地名表記の手引き
第三章 戦前の文献を巡って
 一、戦前の教科書と地図帳
 二、戦前のカナモジ運動とローマ字運動
 三、実用主義的な中国地名カタカナ表記
第四章 現代のカタカナ表記を巡る問題
 一、現代の中国語カタカナ表記を巡って
 二、中国固有名詞カタカナ表記の基礎にあるもの
 三、中国固有名詞カタカナ表記の今後
補論 韓国語とタイ語の中国地名表記を巡って
 中国固有名詞の中国語音に対するハングル表記について  [水野俊平]
 タイ語における東アジア地名表記の変遷  [加納寛]

付録 地図帳中国地名カタカナ表記・ローマ字表記一覧
(折込)中国語音節表記ガイドライン(制作:池田巧)