2013年12月10日火曜日

速報[12月10日②] これから入荷・発売する本~『晩清台湾番俗図』『契合集』他

 
381877 『晩清台湾番俗図』
    陳宗仁 編纂 中央研究院台湾史研究所 2013年8月刊 8,400円
 台湾番俗とは、台湾の原住民の習俗を指す。本書は、精美なカラ―写真を用い、北京故宮博物院に収蔵されている36幅の「台湾番俗図」を紹介する。

381885 『校刊宋本説文解字:校勘記(全2冊)』
    [漢]許慎 編著 世界書局 2013年9月刊 8,400円
 東漢の学者許慎が著述した《説文解字》は、中国文字学研究の基礎を築いた中国最古の部首別の字典であるが、宋元以降の《説文解字》刊本には、様々な誤りや不備があることが指摘されている。清代中期の著名な学者家孫星衍(1753-1818)の代表作《平津館叢書・校刊宋本説文解字》は、当時の汲古閣刊本など様々な《説文解字》の版本に綿密な考証・勘誤を加え、《説文解字》研究を指南する画期的な《説文解字》研究著作である。世界書局により刊行された《校刊宋本説文解字:校勘記》は、更に《平津館叢書・校刊宋本説文解字》の不足を補うほか、巻末に「汲古閣平津館二文説文頁次対照表」を付して研究者に便利を提供する。

381890 『孔壁遺文論集』
    季旭昇 主編 芸文印書館 2013年8月刊 10,080円
 経学は、春秋戦国時代の「古文経学」と漢代の儒学者が先秦各家の学説を融合して創立した「今文経学」とに分かれる。前者に関する文献資料が、殆ど秦始皇帝の「焚書坑儒」の暴挙により消失したため、漢武帝時代に孔子の旧居の壁から発見された大量の古文典籍(「孔壁遺文」)は、「古文経学」の重要な依拠となっている。本書は、「孔壁遺文」に関する下記の論文を掲載する。...(続き)

381895 『傅斯年図書館善本書志・経部』
    傅斯年図書館善本書志編纂小組 編 中央研究院歴史語言研究所 2013年10月刊 13,440円
 台湾中央研究院歴史語言研究所傅斯年図書館に収蔵されている3,800余部・44,
000余冊の善本書は、宋元明清の刊本・稿本・手抄本・絵写本及び黄宗羲・朱彝尊・黄丕烈などの批校本から構成され、その中の北宋景祐監本補配本《史記集解》、南宋刊本《南華真経》、宋刊本残巻《文苑英華》、元刊本《大学或問》、明弘治会通館銅活字本《会通館集九経韻覧》などはいずれも国宝級の孤本であるため、世界の漢学界に重視されている。本書は、「書志」の形式を用い、宋刊本4部・元刊本6部・活字本3部・稿本41部・鈔本105部を含む傅斯年図書館の経部善本書463部にそれぞれの「書影」(原書の写真)を配して紹介する。


381886 『契合集』
    林宏明 著 万巻楼図書股份有限公司 2013年9月刊 36,204円
 2008年に刊行された台湾の甲骨文学者林宏明の著述《酔古集》は、382組の甲骨残片を組み合わせ、本来の面目を回復する上、その文字の解読にも成功した甲骨学研究の力作である。本書は、《酔古集》をベ―スとし、甲骨学の様々な疑難問題に挑む。