399931 『《酉陽雑俎》校証：兼字詞校釈』
劉傳鴻 著 北京大学出版社 2015年4月刊 6,600円＋税
本書は、明万暦三十六年趙琦美刊本《酉陽雑俎》を底本にし、国家図書館所蔵の明刻二十巻本、日本国会図書館所蔵の明弘治五年朝鮮刊刻本、上海図書館所蔵の明嘉靖翻刻本、明末毛晋汲古閣《津逮秘書》本、清文淵閣《四庫全書》本、清代張海鵬照閣《学津討源》本、1981年中華書局方南生校点本などの版本を参考に校証。現有する整理本の間違いと欠落を改め、字詞の校勘と注釈をより詳らかにした。...（続き）
399967 『増訂中国版刻綜録』
楊縄信 編纂 陝西人民出版社 2014年12月刊 21,600円＋税
1987年に同じ陝西人民出版社から出版された《中国版刻綜録》は、中国の出版印刷史をテーマとする初めての専門書で、出版家や版本の関連史料を調べるための実用書でもある。本書はその増訂本。原書の74万字を192万字に大幅に充実し、その資料価値をより高めた一冊である。
399947 『美国欧柏林大学档案館蔵来華伝教士档案使用指南（漢英対照）』
美国欧柏林大学档案館 整理／〔美〕陳晰 編訳 広西師範大学出版社 2015年3月刊 6,930円＋税
本書は、アメリカのオーバリン大学档案館の所蔵する来華伝教士档案とその使用方法を紹介する指南書。1881年から1900年まで中国に赴いた伝教士及びその家族の档案集と山西紀念協会档案集を軸に、各档案集の編目方法、関係人物の背景、収蔵範囲、档案リストなどを紹介。第1章は山西紀念協会档案集（協会の行政と財務記録、公務書簡、宣伝物、代表名簿、写真、視聴材料などを含む）、第2章～第6章は「オーバリン中華布道団」のメンバー及びその家族の档案集（伝教士とアメリカにいる家族との書簡、伝教士同士間の公務書簡、日記、写真などを含む）について記述。また、附録として、オーバリン大学の校友でもある孔祥煕と銘賢学校の管理者である武寿銘の関連資料も収録。
399945 『徽州文書 第5輯（全10巻）』
劉伯山 編著 広西師範大学出版社 2015年3月刊 300,000円＋税
本書は、20世紀50年代に徽州屯溪で発見され、“中国歴史文化の五つ目の大発見”と評されている大量の宋代から民国までの文書档案、いわゆる「徽州文書」の影印本の第5輯。劉伯山の所蔵する“帰戸文書”（原所有者の戸別単位に保存されている文書）を収録。祁門7戸（5タイトル）、歙県49戸（24タイトル）、休寧18戸（11タイトル）の計74戸（40タイトル）の文書が含まれ、文書の写真6,000枚以上、三地域各一冊の“都図字号”（行政区画と地名を示すもの）、文書に基づいて行われた田野調査時の写真多数で構成。第5輯の特徴として、関連性の強い三地域の文書を重点的に収録したことや、初めて多数の医薬文書を収録したこと、文書内容の地理関係をより明瞭にできる“都図字号”を付けたことなどが数えられる。
399969 『媽祖文献整理与研究叢刊 第1輯（全20冊）』
本叢刊編纂委員会 編 鷺江出版社 2014年11月刊 245,000円＋税
本書は、1949年以前の媽祖文献の集成本。媽祖（天妃、天后）の事跡や、媽祖信仰を題材とした関連文献（小説、戯曲、史伝、経書、籖詩、論著などを含む）を収録。原本の影印が殆どで、媽祖文献の保存及び媽祖文化の研究に役立つ書物である。
潘樹廣、黄鎮偉、涂小馬 主編 広西師範大学出版社 2015年3月刊 38,700円＋税
本書は、総合型叢書を重点的に収録する解題本。収録した計1,490種の叢書を彙纂類、地方類、族姓類、獨撰類に大別し（彙纂類と獨撰類はさらに宋元、明代、清代前期、清代後期、民国の五つの時期に細分）、各叢書の基本情報を叢書名、編撰者、著作方式、版本、子目種数、提要の順に記載。提要部分は、編撰者、叢書の性質、叢書の内容、属す子目、採用する底本、価値、特徴、版本源流などを概説。「四角号碼」方式で編製された叢書名索引と編撰者索引や、索引の頭文字に対する拼音検索と筆画検索が附されている。
