2014年9月18日木曜日

速報[9月18日①] これから入荷・発売する本~『大上海都市計劃』『詩経学大辞典』他

 
388746 『大上海都市計劃 上、下』
    上海市城市規劃設計研究院 編 同済大学出版社 2014年5月刊 43,200円+税
 「大上海計画」は、蒋介石政権下1927年より始まり、租界の北部に中国人による「大上海」を作る都市計画を推進したが、1936年日中開戦により頓挫した。その際に建設された上海市政府楼・旧図書館・江湾体育場など現在の上海にも足跡を残しており、中国における近代都市計画の原型とされる。本書は、当時の「大上海計画」の草案・会議録・報告資料および都市計画地図を影印出版するものである。
上冊「大上海都市計画整編版」は「大上海都市計画初稿・二稿・三稿」「大上海都市計画研究報告」「大上海都市計画会議録初集、二集」等を収録。当時の都市計画会議で使用された、委員会組織図・草案資料・秘密会議録ほかいずれも貴重な内部資料となっている。
下冊は「大上海都市計画地図」を影印収録。「大上海計画」の土地利用の全体像を知ることができる。上・下冊、合計1000頁を超える一次資料で、今回初公刊となる。


388433 『南京調査資料 1(特篇)』
    〔民国〕江南問題研究会 編 南京出版社 2014年2月刊 27,000円+税
 本書は、《金陵全書》(丙編・档案類)の一つ。中国人民解放軍による南京解放直前の1948年末から1949年初めにかけて、解放した南京を接収管理するため、中国共産党華東中央局社会部が“江南問題研究会”の偽名を使い、《南京調査資料》を作り上げた。第一冊の特篇には、“南京概況調査”、“南京公私立医院及衛生機関”、“偽資源委員会”等の内容が収録されている。

388421 『古史文存続編(全3冊)』
    中国社会科学院歴史研究所 編 中国社会科学出版社 2014年5月刊 11,990円+税
 本書は、社会科学院歴史研究所創立60周年を祝して、在籍する副研究員以上の資格を持つ80人あまりのメンバーが一篇ずつ、自分の代表作を提供し、計約90万字を集めた論文集である。

388781 『曾国藩輯評《昭明文選》(綫裝2函12冊)』
    〔清〕曾国藩 輯評 国家図書館出版社 2014年7月刊 197,500円+税
 《文選》、又の名は《昭明文選》、中国現存最古の詩文集である。本書は、清代曾国藩が乾隆三十七年海録軒刻《昭明文選》を底本にし、明清諸家の評論を輯録したものの影印本である。海録軒刻本の二色重ね刷りを基に、曾国藩の墨跡をも加えた三色刷りで仕上げており、収蔵価値も高い書物である。

388601 『饒宗頤国学院院刊(創刊号)』
    陳致主編 中華書局(香港)有限公司 2014年4月刊 479頁 価格5,400円+税
 本刊は、香港浸会大学饒宗頤国学院の学術雑誌である。世界各国の学者が中国の文史哲分野並びに東西漢学領域における最新の研究成果を収録していく予定である。

388904 『詩経学大辞典 上、下』
    夏傳才 主編 河北教育出版社 2014年3月刊 21,600円+税
 本書は、中国国内における《詩経》研究の権威たちを一堂に集め、高い学術性、知識性、資料性を確保した上で、《詩経》研究の基本原理、主要内容、発展概況、学術流派、歴代の有名な研究者及び著作、各種観点や争論、世界各国における詩経学等を詳解し、専門用語、成語、名物の解釈も含めた実用書である。...(続き)

388906 『隴東河西石窟研究文集 上、下』
    鄭炳林等 主編 甘粛文化出版社 2014年3月刊 14,400円+税
 本書は、《絲綢之路石窟研究文庫》の一つ。隴東河西地区には甘粛省の主な石窟群が集まっている。中でも、近年に発見された「涇川大雲寺窖蔵仏教石刻造像」は学界の注目をあび、特筆に値するものである。本書は、その隴東河西石窟の歴史、文化、考古、保護等について、二十数年以来多くの研究者が各種新聞雑誌上で発表した約260篇の論文を集めたものである。