2013年9月17日火曜日

速報[9月17日②] これから入荷・発売する本~『学原』『張大可文集』『中国歴代暦象典』他


379806 『学原(全3冊)』
    学原社編 上海書店 2013年7月刊 63,000円
 雑誌『学原』は1947年1月に創刊された総合学術雑誌で、游国恩・朱光潜・熊十力・楊樹達・羅爾綱・楊樹達・唐君毅・銭穆ら著名な学者が執筆者に名を連ねる。執筆テーマは哲学、文学、歴史、経済、政治等多方面にわたり、かつて1980年に影印出版され30余年が経つが、収録文章の持つ学術的価値はかえって高まっていることから、同じく影印版で再刊行されることとなった。

379837 『張大可文集(全10巻)』
    張大可 商務印書館 2013年7月刊 56,112円
 『史記』研究の権威として知られる学者・張大可の40年来の研究成果を集大成する文集で全10巻。特に三国志研究の分野では非常に多くの功績があり、本文集も『史記』研究および三国史研究における重要な学術的成果であり、また文献的な価値も高い。...(続き)

379855 『中国歴代暦象典(全8冊)』
    広陵書社編 広陵書社 2013年8月刊 66,360円
 古代中国の天文暦法・気象環境に関する資料の彙編で、全544巻、120部に分類構成される。『古今図書集成』の「暦象彙編」から乾象典100巻(天地・日月・星辰・風・雲・雨・火等)、歳功典116巻(春・夏・秋・冬・寒暑・干支・晨昏昼夜等)、暦法典140巻(暦法・儀象・漏刻・測量・算法・数目等)、庶徴典188巻(天変・日異・風異・地異・雨災・豊歉等)を収録する。さらに『清朝通志』から「天文略」、『清朝文献通考』、『清朝続文献通考』から「象緯考」「物異考」など関連する内容を収録する。...(続き)

144492 『中国地方志集成・湖南府県志輯(全86冊)』
    鳳凰出版社編選 鳳凰出版社 2013年8月刊 808,500円
 湖南地方の清代・民国期の地方志112種(府志9種、直隶志4種、その他県志等99種)を影印収録する。内容が広範で、かつ整った大型の地方志叢書となっている。貴重な史料である「康熙湘郷」「康熙梆記総志」「乾隆永興県志」「乾隆桂陽県志」「康熙耒陽県志」「康熙武岡方志」「康熙靖江志」「康熙零陵県志」や、孤本である「嘉慶桂東県志」「道光新化県志」が含まれる。...(続き)

379859 『天潢玉牒•彩絵南外天源趙氏宗譜(全12冊)』
    〔明〕呉欽賢創修・〔清〕康謙光六修・王強編 鳳凰出版社 2013年8月刊 525,000円
 閩南地方の天源趙氏が明清期に受け継いだ宗譜(家系図)の影印。天源趙氏は両宋皇帝の末裔で、宋太祖による序文、歴代皇帝像、王家傍流の分派図、さらに天源趙氏の祖である大観公とそれ以降の歴代の詳細な生没年、「徳行」、「出処」などが収録、記録されている。初代大観公の記述が始まる明・洪武年間から清・道光年間までのおよそ500年にわたり、途切れることなく記述がなされている点が特徴で、代替わりの際には伝・賛・墓誌なども書き加えられている。……(略)……本来の宗譜は十二冊よりなり、前半数冊の巻頭と巻末に表装を直した事が原因と思われる数頁の欠損があるが、原本表紙の旧題とあわせて欠損の有無についても一覧を付している。本書は歴史に関する記述が多く、彩画の歴代皇帝像についても美術的な価値を備えていることから、影印で刊行される。