390672 『唐史道洛墓』
原州聯合考古隊 著 文物出版社 2014年7月刊 13,500円+税
本書は、《寧夏文物考古研究所叢刊》の一つで、唐代のソグド人の史氏家族墓の史道洛墓に関する考古報告である。当地の地理環境と気候を始め、発掘経過、墓の形態と出土文物、墓志などについての考古学研究の成果が収録され、隋唐時期のシルクロード経由の東西交流や各地域特有の文化要素を示す貴重な資料である。
390777 『南宋初刻本周易注疏』
〔魏〕王弼 等注/〔唐〕孔穎達 正義/郭彧 滙校 上海古籍出版社 2014年7月刊 12,800円+税
本書は、日本足立学校遺跡図書館後援会再造周易注疏(注疏本)を底本にし、“注”の部分で南宋刻王弼韓康伯周易注(単注本)と周易注附陸徳明音義本(附注音本)を、“疏”の部分で北宋刻南宋逓修孔穎達周易正義(単疏本)と日本弘治永禄年間大字手写周易正義(写本)を、また“注”と“疏”の両方で清乾隆十一年四庫全書薈要周易注疏本(薈要本)、乾隆四十一年文淵閣四庫全書周易注疏本(四庫閣本)、同治十年広東書局重刊武英殿十三経注疏の周易注疏本(武英殿本)をそれぞれの参校本としている。今回の出版において、底本の注疏本を影印し、それ以外の版本による校勘をページ上部の余白に記す方法が採用されている。
390671 『河北灤平博物館金属文物修復報告』
何海平、沈軍山、張艶萍 編著 文物出版社 2014年3月刊 13,500円+税
本書は、中小博物館である河北灤平博物館が館蔵金属文物の修復経験を基にまとめた報告書。技術、材料、設備などの面から、金属文物、とりわけ鉄質文物と青銅文物の修復、保護方法を紹介し、参考価値のある一冊である。
390701 『当代中国哲学史学史(上、下)』
喬清挙 著 上海古籍出版社 2014年5月刊 9,790円+税
本書は、1949年の建国からの50年間における中国哲学史の研究に対する総合的な回顧と概括である。今まであまり知られていない資料も含め、この間の関連事件、著述、文章、討論が全面的に収集、整理され、中国哲学研究の歩みを新しい学科の“中国哲学史学史”の視点から論述した大作である。
394109 『中国晩清警事大輯(1)』
趙志飛 主編 武漢出版社 2014年5月刊 4,080円+税
本書は、晩清の光緒、宣統年間(1902-1911)に警察機構設立の先駆けとなった直隷、湖北地方の警察関係史料を精選し、奏折、評論、新聞抜粋の3種類、計40万字を収録。
394160 『近代修身教育文献叢編(全33冊)』
翟奎鳳、王強 主編 鳳凰出版社 2014年11月刊 500,000円+税
本書は、《南開大学中国社会史研究中心資料叢刊》の一つで、晩清と民国時期の修身教育に関する文献81種を収録。幼児、初小、高小、中学の各教育段階で用いた修身教科書が大部分で、生徒に学習、立志、居家、処世などを教えるのが主な内容である。
394163 『近代日本在華報刊通信社調査史料集成(1909-1941)(漢日文)(全10冊)』
許金生 主編 中国綫装書局 2014年10月刊 187,500円+税
本書は、1909-1941年の間に、日本政府の在中機構が行った中国の新聞、雑誌及び通信社に対する実地調査の報告集。毎年一回、規定された書式で書かれた調査報告は二つの部分に分けられる。一つは、1909-1937年各年度の領事定期調査報告。もう一つは、1937年の“七七事変”から1941年までの間に行った特定テーマに関する調査報告。日本政府が各地からの報告を集め、その都度年度報告集を作成。報告集は編集説明、目録、主文、附録で構成され、主文部分は省或いは重要都市ごとの調査結果を表で示し、一部の重要地域に関しては、調査表の他に当地のマスコミ政策などの関連情報も記載されている。
劉路生、駱宝善、〔日〕村田雄二郎 編 中華書局 2014年8月刊 26,100円+税
本書は、日本静嘉堂文庫に所蔵されている辛亥時期の袁世凱並びに袁氏陣営の政治動向を記述した文献を収録。60件余りの文書原档や、袁世凱の手書きコメントを有する文稿、電文1,000件以上が含まれている。