2014年11月10日月曜日

速報[11月10日②] これから入荷・発売する本~『簡牘学論稿・聚沙篇』『艾蕪全集』他速報

 
389657 『文史学刊 1』
    中国政協文史館 編 中国文史出版社 2014年1月刊 2,940円+税
 《文史学刊》は中国政協文史館が創刊し、主に文史学術関係の文章を掲載する専門誌。本書はその第1輯。各輯とも概ね《本刊専稿》、《文史資料》、《口述史》、《晩清史》、《民国史》、《学術札記》、《文史人物》、《学術動態》の八つの部分で構成されている。

389676 『韓非子翼毳(全2冊)』
    太田方 著 中西書局 2014年7月刊 5,390円+税
 《韓非子翼毳》は、日本江戸末期の漢学者太田方の名著。太田氏の十数年間にわたる韓非子校釈の結晶であるこの著作は、日中両国の漢学界での評判が高く、近年の出土文献との照合によりその見解の正確さも証明され、韓非子研究における参考価値が高い。本書は、富山房《漢文大系》本の影印版である。

389526 『清真鐸報(上、下)』
    姚継徳、雷暁静 主編 雲南大学出版社 2014年1月刊 20,250円+税
 本書は、《中国伊斯蘭歴史報刊萃編》の一つ。《清真鐸報》は原名《雲南清真鐸報》、中国回教俱進会滇支部が1929年2月に創刊した月刊誌である。内容は豊富で、回族圏の出来事を中心に国内の政治、文化、教育、宗教教務などの日常動向から海外イスラム世界の時事報道と評論まで、その視野も広い。1948年6月の最後の停刊まで、戦乱などで何度も停刊、復刊を繰り返し、合せて70期余りしか刊行できなかったが、《清真月報》と並んで、民国時代の最も影響力を持つ回族向けの出版物だと評されている。

389544 『簡牘学論稿・聚沙篇』
    張俊民 著 甘粛教育出版社 2014年4月刊 496頁 4,680円+税
  本書は、《敦煌与絲綢之路学術文叢》の一つ。漢代西北辺塞地区の社会状況やその当時の地理地貌、商業往来の盛んなシルクロードの様子などを記録した簡牘に対し、著者が二十数年の歳月を費やして研究を重ねた成果である。敦煌、居延を代表とする河西漢塞の廃墟や宿駅の旧跡から発見された大量の簡牘は、漢代西北地区の歴史地理、軍事制度、経済生活及びシルクロードの研究において、第一次档案文書としての史料価値が高い。

389547 『溥儀研究 1』
    王文鋒 主編 吉林大学出版社 2013年12月刊 5,390円+税
 本書は、“溥儀解読”、“偽満史論”、“旧跡と文物”、“人物雑議”、“地方史志”の五つの部分で構成され、長春溥儀研究会刊《溥儀研究》の直近二年間に掲載した論文58篇を収録。

389586 『艾蕪全集(全19冊)』[平装版]
389587 『艾蕪全集(全19冊)』[精装版]
    艾蕪 著/郭健 等編 四川文芸出版社 2014年6月刊 (平)80,000円/(精)90,000円+税
 中国当代著名な作家艾蕪の生誕110周年にあたる今年に合わせて、四川文芸出版社が《艾蕪全集(全19冊)》を出版。艾氏の代表作《南行記》、《我的幼年時代》、《山野》、《風波》を始め、今までに発表された小説、散文、雑文、戯劇、詩歌、文論、哲学筆記、書信、日記のほとんども収録されている。特に、艾氏の創作生涯で二作しかない戯曲《昨日之花》と《落雪の冬天》や、400通余りのプライベートな手紙、160万字以上ある日記と120枚以上の写真など、今回初めて公開された内容が多いので貴重である。

392772 『東亜民俗学稀見文献彙編 第2輯 民俗学(全10冊)』
    万巻楼叢書編委会 編 万巻楼図書股份有限公司 2014年4月刊 200,000円+税
 《民俗学》は1929年に東京で成立した日本民俗学会の専刊。停刊まで計5巻12期が発行されている。停刊になった後、杭州にある中国民俗学会にその民俗研究資料としての価値が認められ、発行元である日本民俗学会の小山栄三の了解を得た上で、中国で影印刊行された。今回、《東亜民俗学稀見文献彙編》の第2輯として再度影印出版された。早期の日本民俗研究を知るための貴重な資料である。