2010年8月25日水曜日

『李鵬六四日記真相』~出版中止となった『李鵬「六四日記」』が書名を変えて刊行!

 
『李鵬六四日記真相』
  澳亞出版 2010年 3,717円

『李鵬六四日記』とは、1989年の“六四”天安門事件当時の首相・李鵬が記したとされる、事件前後71日間の日記。2004年に党中央指導部内での閲覧文書としてまとめられたものが、2010年6月に香港の出版人・鮑樸(趙紫陽元総書記の秘書・鮑彤の長男)により刊行される予定であったが、直前になって“版権上の理由”により出版中止となった。
だが、香港版の刊行予定以前から、ネット上には李鵬“直筆の原稿”とされる手稿の写真や、“完成稿”のファイルが飛び交っており、本書はそれらを元に『李鵬六四日記』を再現したもの。
巻頭に、『李鵬六四日記』の執筆・刊行・出版中止の経緯が解説されており、“附録”として日記が収録されている。だが、内容・ページ数ともに“附録”部こそが本書の中心部であり、事件当時の党内対立や、学生運動への対処方針決定など、現代史上の大事件に関する貴重な史料を提供してくれる。
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《 関 連 書 》

『李鵬日記VS趙紫陽録音』
  蒋也朝 外參出版社 2010年07月 4,378円
  【在庫有】

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