朱恒夫、黄文虎捜集整理 上海古籍出版社 2011年6月刊 8,694円
神書とは、封建時代の民間の神職者巫覡が、儺など様々な儀式で歌った儺歌を記録する歌集のことを指す。本書は、二人の学者が20余年をかけて江蘇や安徽一帯で収集した神書を収録し、その多くは、清末民初の抄本であり、文学な価値も文献価値も高い。詳細な内容は、下記の通り。...(続き)
353750 『洪武京城図志・万暦応天府志(全3冊)』
南京出版社 2011年6月刊 75,600円
《洪武京城図志》は、明初の礼部により編纂された南京の地方志であり、宮闕・城門・山川・壇廟・寺観・官署・学校・倉庫司局・橋梁・街市・楼館・厩牧・園圃など13の部分から構成され、《皇城図》《大祀壇・山川壇図》など7種の地図を付す。明代程嗣功修、王一化纂の《万暦応天府志》32巻は、郡記・沿革表・歴官表・封爵表・科貢表・薦擧表・詔令志・土地志・山川志・建置志・官職志・田賦志・祠祀志・雑志・宦迹伝・人物伝・勲封伝・懿行伝・列女伝・雑伝などの部分から成る明代後期の南京の地方志である。ともに南京地方史研究の重要な資料。本書は、南京図書館収蔵の明弘治5年(1492年)江寧知県朱宗重刊本《洪武京城図志》及び国家図書館収蔵の明万暦5年(1577年)刻本《万暦応天府志》の原寸大影印本であり、《金陵全書・甲編方志類》シリーズの1冊。
353658 『国朝閨秀詩柳絮集校補(全4冊)』
[清] 黄秩模編輯、傅瓊校補 人民文学出版社 2011年9月刊 12,600円
清代の出版者黄秩模により編纂された《国朝閨秀詩柳絮集》は、清代の女性詩人1,949人の詩作8,343首を収録する最も完全な清代女性詩歌総集である。本書は、その中の632人の詩作に「校記」2,246条を、297人の略伝に詩人平生や詩集版本についての資料495則を加え、原書の資料性をアップさせる。
353843 『中国俗曲総目稿(全2冊)』
劉復、李家瑞編 国家図書館出版社 2011年9月刊 50,400円
「五四」以降、民間文学研究者たちは、歌を主体とした曲芸や民間で流行っている秧歌、花鼓などの民間小戯を俗曲と称している。1932年に刊行された《中国俗曲総目稿》は、中央研究院歴史語言研究所の学者劉復、李家瑞が《蒙古車王府曲本》を参照して編纂した、目録の形式で6,000余種の俗曲を紹介する俗曲資料集である。各曲の題名、資料の版本やページ、流行地域などを詳細に紹介する上、始めの部分の歌詞も明記しており、清代以降の曲芸と曲本の発展や変遷情況を知る重要な手掛かりと言える。本書は、その完全影印本。
353844 『天柱山山谷流泉石刻』
潜山県博物館編 安徽美術出版社 2011年7月刊 8,064円
安徽省潜山県の天柱山山谷流泉摩崖石刻には、400余の唐代から民国までの石刻が刻まれており、史料的価値も書道的価値も高い。本書は、精美なカラー写真を配し、その中から精選された漢関羽画像題字碑・山谷流泉題詞・安慶名山題刻・天下奇観題刻・唐呂渭等題名刻・唐李徳修等題名刻・唐裴克諒等題名刻・宋趙孚等題名刻・宋劉沆等題名刻・宋李咸等題名刻など数十点を紹介する。
354021 『甬上風物:寧波市非物質文化遺産田野調査・慈渓市(全20冊)』
汪志銘主編 寧波出版社 2011年5月刊 25,200円
甬は、寧波地区の別称であり、本書は、近年に行われた現地調査の成果に基づき、《滸山街道》《宗漢街道》《坎墩街道》《龍山鎮》《三北鎮》《范市鎮》《掌起鎮》《観海衛鎮》《附海鎮》《橋頭鎮》《匡堰鎮》《逍林鎮》《新浦鎮》《勝山鎮》《横河鎮》《崇寿鎮》《庵東鎮》《天元鎮》《長河鎮》《周巷鎮》など地域別の20冊に分け、民間文学・工芸・習俗・信仰・游藝・技芸など17の方面から寧波市所属の慈渓市の非物質文化遺産(無形文化財)を紹介する。
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