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■第4代次世代国際学術フォーラム 近代世界の「言説」と「意象」
越境的文化交渉学の視点から
2008年よりスタートした次世代国際学術フォーラムは、本年で4回目を迎えることになる。第1回以来、新しい学問領域である文化交渉学の研究方法や視点について多くの議論を重ねてきた。そのキーワードとなったのは「境界」「接触」「変容」「画期と創造」などである。過去3回のフォーラムでは、これからの学界を担う庫屋内外の若手研究者たちがこのような課題に応えるべく自身の研究を発表した。それに対する討論では、各分野の先達であるコメンテーターからの指摘をふまえ、参加者が一体となって実り多き成果を得て現在に至っている。
今回は近代世界を舞台とした言説と意象の越境に焦点を当てる。近代世界に於いて不可避に生じた人・もの・文化のグローバルな越境とそれにともなう文化交渉の先鋭化は、渦中の社会や個人に大きな影響を与え、現代に至る歴史の流れを作ってきた。セッションテーマに掲げる「図像の越境」「インドと東アジアの相互交流」「文学における世界観の再構築」「知識人の葛藤と相克」は、いずれも近代以降に発展拡大してきた事象であり、これらの考察を通じて、近代世界における文化交渉のダイナミズムをとらえる手がかりとしたい。
▼日程:12月10日(土)、11日(日)
▼会場:関西大学千里山キャンパス 以文館4階セミナースペース
>>>アクセス
▼プログラム:
[12月10日]
09:30~ 受付開始
10:00~10:10 開催挨拶 陶徳民(関西大学ICIS・拠点リーダー)
10:10~10:20 趣旨説明 荒武賢一朗(関西大学ICIS・COE助教)
■SESSION A 図像による越境 異文化言説における視覚情報のテキスト性 使用言語:日本語
10:20~12:50
19世紀西洋図像から見る東アジア黄禍論の視覚言説 陳其松(関西大学ICIS・COE-RA)
明治期工芸図案に見る東西交流の一形態 美術詩集図案を一例に 松原史(日本学術振興会特別研究員DC・京都大学)
図像的イメージとしての「都市一覧図」について ファン・ヨング(黄龍求、株式会社大善ワールド課長)
コメンテーター:石暁軍(姫路獨協大学教授)
■SESSION B 文学者に再構築された東アジア 自省的、越境的な視点から 使用言語:日本語
田岡嶺雲とその時代 朱琳(日本学術振興会外国人特別研究員PD・東京大学)
3・11における魯迅体験 阿部幹雄(中央大学兼任講師)
三島由紀夫の歴史認識 1960年代の三島のテキストを中心に ホン・ユンピョ(洪潤杓、淑明女子大学校多文化統合研究所研究員)
司馬遼太郎における帝国日本の原体験 大阪外国語学校との関係を中心に 王海(関西大学ICIS・COE-RA)
コメンテーター:大東和重(関西学院大学准教授)
[12月11日]
09:00から 受付開始
■SESSION C 民族覚醒と文化交渉 近代東アジア認識の新たなる地平 使用言語:英語
09:30~12:00
インドにおける岡倉覚三 岡本佳子(国際基督教大学アジア文化研究所準研究員)
タゴールと東アジア知識人と思想交流 李宥霆(関西大学ICIS・COE-RA)
植民地経験の表象としてのハヴェーリー:英領インドにおける商業集団マールワーリの文化交渉実践 豊山亜希(日本学術振興会特別研究員PD・大阪大学)
コメンテーター:長崎暢子(龍谷大学現代インド研究センター長)
■SESSION D 近代知識人のアイデンティティの衝突と転換 使用言語:中国語
13:00~15:30
日本法学博士と清末新政の関係:1898-1912 史洪智(河南大学歴史文化学院講師)
利用と反利用:清朝粛親王善耆と川島浪速 王宇(中央民族大学博士課程)
日本占領下の北京における文化人 銭稲孫と周作人を中心に 鄒双双(関西大学ICIS・COE-RA)
戦時下北京における中国人女子教育と日本知識人たち 王娟(日本学術振興会特別研究員DC・神戸大学)
コメンテーター:飯島渉(青山学院大学教授)
15:40~17:30 総合討論 (司会:荒武賢一朗)
▼参加申込・お問合せ:
参加は無料ですが、事前に参加申込みをお願いします。ご希望の方は、「所属・役職・氏名」を下記までご連絡ください。
関西大学文化交渉学教育研究拠点(ICIS)
〒564-8680 大阪府吹田市山手町3-3-35
TEL:06-6368-0256/FAX:06-6368-0235
E-mail:jiseda@cm.kansai-u.ac.jp
URL:http://www.icis.kansai-u.ac.jp/
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