速報［4月3日②］ これから入荷・発売する本～『疇人伝合編校注』『《文選》学研究文献輯』他

　
374337 『疇人伝合編校注』
　　　　[清]阮元等撰／馮立異、鄧亮等校注　中州古籍出版社　2012年12月刊　10,395円
　疇人とは、中国古代において天文学者や暦算学者を指す。清乾隆・嘉慶年間、著名な学者阮元（1764-1849）の主宰で編纂・刊行された《疇人伝》は、46巻に分け、「一人一伝」の形式で41人の外国人を含む上古から乾隆末期までの天文・暦法・数学学者300余人の姓名・出身地・生卒年・学術思想・業績・著述などを詳細に紹介する中国初の疇人伝記であり、経学や史学の研究を中心とした当時の学術界に大きな影響を与えた。その後、阮元の弟子羅士琳の《続疇人伝》、華世芳の《近代疇人著述記》、諸可宝の《疇人伝三編》、黄鍾駿の《疇人伝四編》は、《疇人伝》に補足し、近代中国の自然科学研究に寄与した。本書は、これら5種の《疇人伝》に綿密な校正を加えて収録する。

374382 『五百年房地契証図集』
　　　　臧美華編　北京出版社　2013年1月刊　27,783円
　本書は、大量のカラ―写真を配し、北京房地産交易所所長である著者が長年をかけて蒐集した216点の明代以降の房地契証（不動産関係の契約書や書類）を紹介する。これらの房地契証の地域は、北京・上海・天津・遼寧・湖北・山西・河南・山東・安徽・湖南・広西・雲南・貴州・青海・内蒙古などの広範囲にわたり、年代は、明（数点）・清（40余点）・民国（150余点）・新中国（10余点）に及び、最も古いのは、明万暦年間の契約書である。各時代における不動産交易の税率（明万暦年間3％、清光緒年間3・3％、民国年間9％、新中国6％）及び不動産交易の法的手順、必要書類、訴訟程序などの実態が明記されており、明代以降の中国社会の経済・土地制度・不動産税制・紛糾処理機制などの研究に貴重な一次資料を提供する。

374359 『《文選》学研究文献輯（全60冊）』
　　　　中国第一档案館編　国家図書館出版社　2013年4月刊　予価378,000円
　唐代以降、夥しい数の《文選》研究著述が刊行された。本書は、その中から精選された下記の42種を影印収録する。...（続き）

374360 『清代軍機処随手登記档総彙（全180冊）』
　　　　中国第一档案館編　国家図書館出版社　2013年6月刊　予価1,785,000円
　清代の軍機処は、皇帝の最も重要な輔助役であり、軍機処で毎日受け付けている奏議・公文書・塘報などの題目や内容提要及び皇帝の朱批を記録する登記簿である「軍機処随手登記档」は、清代の政治・経済・文化・外交・民族の実態及び中枢政権の管理状況などを知る貴重な手掛かりとして、その史料価値が極めて高い。本書は、嘉慶元年から宣統3年までの100余年間の「軍機処随手登記档」を影印収録する。

374365 『中国設計全集（全20巻）』
　　　　王琥等主編　商務印書館　2012年10月刊　352,800円
　本書は、18,000幅のカラ―写真や図版を用い、設計学に重点を置き、考古学・民俗学・機械学・図像学・符号学などの手法を運用し、新石器時期から民国時期までの数千年間の設計に関する事案から精選された3,000件を紹介する中国初の設計全集である。《建築類編（4巻）》《服飾類編（4巻）》《餐飲類編（3巻）》《工具類編（3巻）》《用具類編（3巻）》《文具類編（3巻）》から構成。