2013年12月9日月曜日

速報[12月9日①] これから入荷・発売する本~中華書局版『柳宗元集校注』『太初日暦表』『資治通鑑補』他

 
381972 『柳宗元集校注(全10冊)』
    [唐]柳宗元 撰/尹占華、韓文奇 校注 中華書局 2013年10月刊 17,955円
 本書は、近年に発見された墓誌銘などの出土資料を活用し、岑仲勉や章士釗など前人の研究成果をも踏まえ、「校記」「解題」「注釈」「集評」「辯証」「附録」の項目で、四部叢刊《増広注釈音辯唐柳先生集》、文淵閣四庫全書《新刊詁訓唐柳先生文集》……(略)……など様々な柳宗元の文集・詩集に綿密な校勘・系年・解題・注釈を加えて編纂された《柳宗元集》校注本である。巻末に「柳宗元年表」「篇目索引」を附す。《中国古典文学基本叢書》の1点。

381973 『籀廎遺文(全2冊)』
    [清]孫詒譲 著/徐和雍、周立人 輯校 中華書局 2013年10月刊 4,284円
 兪樾、章太炎と並ぶ「清末三学者」の一人である孫詒譲(1848-1908、号籀廎居士)は、経学・甲骨学・金石学・校勘学・目録学・文献学など広い分野で優れた研究成果を収め、35部の著述を残したため、「樸学大師」「晩清経学殿後」として後学に崇められている。本書は、上述の専門著作に収載されていない孫詒譲の佚文に整理・校勘を加えて収録し、孫詒譲研究に新しい資料を提供する。

381974 『王惲全集彙校(全10冊) 』
    [元]王惲著/楊亮、鍾彦飛 校訂 中華書局 2013年10月刊 22,680円
 王惲(1228-1304)は、元代の著名な文学家であり、その作品は、「筆力堅渾」「清麗雅正」「疏達詳明」の風格を有するものとして高く評価されている。しかし、王惲の詩文集《秋澗集》の整理校注本は、今まで刊行されなかった。本書は、王惲の詩文77巻、《承華事略》2巻、《中堂事紀》3巻、《烏台筆補》10巻、《玉堂嘉話》8巻に整理・校勘・注釈を加える初の王惲全集校注本である。

381975 『北山録校注』
    [唐]神清 撰/[宋]慧宝 注/[宋]徳珪 注解 中華書局 2013年11月刊 7,969円
 唐代の高僧神清の著述《北山録》は、「天地生」「聖人生」「法籍興」「真俗符」「合覇王」「至化」「宗師議」「釈賓問」「喪服問」「譏異説」「綜名理」「報応験」「論業理」「従持行」「異学」「外信」など16の篇に分け、仏教の世界観、釈迦の平生、仏教典籍、仏教と外道や世俗社会との関係などを論述する。その後、宋代の高僧慧宝と徳珪の注解を受けた《北山録》は、中国仏教の重要な典籍及び中古時代の中国における宗教・思想・社会・歴史を理解する資料として研究者に重視されている。本書は、《中国仏教典籍選刊》シリーズの1点であり、民国10年影印本《北山録》に校正・注釈を加える。

381977 『太初日暦表』
    朱桂昌 編著 中華書局 2013年11月刊 11,319円
 ……(略)……漢武帝太初元年(紀元前104年)から漢章帝元和元年(85年)までに使われていた「太初暦」は、史料に詳細に記載された中国初の統一的な暦として、中国天文学史上において画期的な意義を有する。《顓頊日暦表》の続編である本書は、この188年間の毎日の干支と24の節句を排列し、毎月の「朔余」や各節句の「小余」も明記しており、資料価値が高い。

381969 『資治通鑑補(全30冊)』
    [宋]司馬光 編/[元]胡三省 音注、[明]厳衍補、王伯祥 等断句 中華書局 2013年11月刊 378,000円
 明代の著名な歴史学者厳衍が30余年をかけて編纂した《資治通鑑補》は、《資治通鑑》の系年などの誤りを訂正し、史事の遺漏を補い、大量の歴史人物の略伝を追加する《資治通鑑》研究の集大成的な著述である。本書は、中華書局版《資治通鑑》標点本に基づき、咸豊元年(1851年)江夏童和豫聚珍版と光緒2年(1876年)武進盛氏思補楼版に校正・補遺を加える《資治通鑑補》の最善版である。