2015年6月1日月曜日

速報[6月1日④] これから入荷・発売する本~『大窑遺址研究:四道溝地点 1980-1984』『《北支》摂影雑志:日本侵占華北史料(日文・影印本)』他

 
400385 『大窑遺址研究:四道溝地点(1980-1984)』
    内蒙古博物院 等編 科学出版社 2015年2月刊 9,900円+税
 本書は、《大窑遺址研究系列叢書》の一つ。旧石器時代の石器製造場だった大窑遺址は内モンゴル自治区に位置し、1984年までの一連の発掘により、石製品を始め、焼骨、灰燼など、約2,000点の文化遺存(少量の動物化石も含む)が出土。本書は、その発掘報告書である一方、出土品に含まれている1,690点の石製品(上文化層の499点と下文化層の1,190点を含む)を対象とする観察、統計の結果も掲載した研究本である。

400491 『《北支》摂影雑志:日本侵占華北史料(日文)(影印本)(全8冊)』
    〔日〕加藤新吉 編 中国綫装書局 2015年5月刊 245,000円+税
 本書は、抗日戦争中の1939年6月に「華北交通株式会社」(日本関東軍により同年4月に設立)が創刊した写真誌《北支》の影印版。華北地方の鉄道、運河を中心とする交通運輸の状況や、当地域における塩、石炭、鉄、綿などの重要資源に関する情報を写真と分布図を交えて報道するこの雑誌は、日本側の発行した証拠史料として、その文献価値が高い。

400492 『中国省別全志(日文)(影印本)(全54冊)』
    日本東亜同文書院 編 中国綫装書局 2015年5月刊 価格840,000円+税
 本書は、1907-1918年及び1941-1946年の間に、日本政府からの巨額の助成金を受けた東亜同文書院の日本人学生が中国各地で展開した調査旅行の報告を集めた《中国省別全志》(原名《支那省別全志》)の影印版。
中国各省の状況を詳細に調査し、当時の日本軍参謀本部、日本外務省と農商務省などの機関に提出され、全18巻にもなるこの綜合報告書は、中国近代史及び地方史の研究に大変重要な文献である。


400493 『中国経済全書(日文)(影印本)(全24冊)』
    日本東亜同文書院 編 中国綫装書局 2015年5月刊 380,000円+税
 本書は、日本東亜同文会が編纂した《中国経済全書》(原名《支那経済全書》)の影印版。農政、土地、労働者、資本家、物価、人民の生活水準、財政商賈、特許商、買弁、公館と会所、豆油、砂糖、綿花、脂肪油など、二十世紀初頭の中国経済全貌を反映するこの調査報告書は、中国近代史及び経済史の研究に大変重要な文献である。

400495 『日本渉華密档総目録・外務省補編巻(全4冊)』
    金成民 主編 中国綫装書局 2015年3月刊 48,000円+税
 本書は、《日本渉華密档総目録》の一部として、《戦時日本外務省渉華密档:1931-1945》(全173冊)とは別に新規発見された外務省档案を編纂した《戦時日本外務省渉華密档補編1》(全68冊)と《戦時日本外務省渉華密档補編2》(全104冊)の中文総目録及び附属の目録索引を収録。

400494 『日本開拓団档案史料(全4冊)』
    趙煥林 主編 中国綫装書局 2015年5月刊 108,000円+税
 本書は、遼寧省档案館の所蔵する日本人移民組織「日本開拓団」の関連史料を収録。日本の中国侵略の一環として行われた中国東北地方への移民工作を記録したこれらの档案史料は、中国近代史とりわけ抗日戦争史の研究に重要な文献である。