2007年11月1日木曜日

中国人学者が編纂した初めての古代地方法律文献集

中国古代地方法律文献(乙编)(影印本)(全15册)
北京 世界图书出版公司
198964 2008年1月 173,250円

古代中国の法律体系は、朝廷立法と地方立法の二本立てで構成されていたが、現存する古代地方法律文献は数百種のみである。
本文献集は古代地方法制研究の促進を目指し、収集した古代地方法律文献計40巻を、甲編(10冊)乙編(15冊)丙編(15冊)3編に分類収録する(甲編は2006年12月既刊、丙編は2009年出版予定)。
乙編は清朝の地方法律文献58種を収録しており、主な内容は地方管理と民間事務の法律措置や規範等に関するものである。編者が長年の歳月をかけて1万を上回る古籍を調査した中から精選した文献で、中国人学者が編纂した初めての古代地方法律文献集でもある。
これまでの館蔵史料の空白を各方面で埋めるものであると同時に、強力な地方政権建設・民間事務管理・社会治安・村民自治に関する多くの経験が記載されており、中国の古代地方法律制度を研究する貴重資料であるばかりでなく、現代にも参考価値のあるものである。

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