2008年11月25日火曜日

速報[11月25日①]~これから入荷・発売する本

311546 『漢魏南北墓誌集釈(手稿本、影印、全6冊)』
    趙万里編 広西師範大学出版社 2008年11月刊 75,600円
 現代の著名な版本学者・敦煌学者趙万里(1905-1980)により編纂された本書は、11巻・補遺1巻に分けて、東漢延平元年(106年)馬生の墓誌から隋大業11年(615年)宮人劉氏の墓誌に至る609点の墓誌及び墓記・槨銘・神坐・柩銘などの拓本を年代順に収録する。それぞれのサイズ・行款・書体・出土地点及び原石の出土や収蔵についての題跋を明記し、関係する史実に考証を加えており、隋代までの集大成的な墓誌拓本として、魏晋南北朝史研究の基本史料であると位置づけられている。

311409 『傅蘭雅档案(全3冊)』
    広西師範大学出版社 2009年1月刊 75,600円
 イギリス人宣教師傅蘭雅(JohnFryer、1839-1928)は、19世紀後半期に中国に渡来した最も著名な西洋人の一人である。氏は、中国で35年間生活し、実業のみならず西洋の数学・物理・科学化工・医学・農学・地図測絵・軍事兵工など多くの科技分野にわたる著作100余種を中国語に翻訳するなど、洋務運動時期の中国に西洋の科学技術知識を紹介する貢献は多大であった。本書は、...(続き)

311410 『“中国研究”外文旧籍匯刊(第一輯)(全10冊)』
311411 『“中国研究”外文旧籍匯刊(第二輯)(全10冊)』
    広西師範大学出版社 2009年1月刊 各52,500円
 17世紀以来、次々と中国に渡来した西洋諸国の官員・軍人・宣教師・学者・旅行者などは、様々な分野で活躍し、中国社会の発展に多大な影響をもたらした上、当時の中国の実態を記述する多くの著作を残した。《“中国研究”外文旧籍匯刊》シリーズは、これらの著作を影印・整理し、出版するものであり、第一輯と第二輯は、各10種類の英文著作を収録する。それぞれの書名・著者名・目録・前言・序文・内容紹介・跋・後記などの中国語翻訳を付すほか、著者の生没年・国籍・平生・業績・歴史的評価・主要な著述及び収録著作の著述背景・年代・内容・観点・歴史的評価などを紹介する提要も付しており、研究者に利便を提供する。

311484 『帕内建築芸術与近代嶺南社会』
    李穂梅著 広東人民出版社 2008年4月刊 11,340円
 帕内(A.W.Purnell)は、20世紀の初頭に広東で活躍し、孫中山元帥府などを設計・建築し、中国の近代建築史に大きな足跡を残したオーストラリア人建築設計家である。本書は、大量の写真や挿絵を用い、中国近代租界における建築の発展、広州の早期西洋式建築、広州における近代建築の構造やその芸術的特徴、近代建築史迹の保護、広州にある帕内の建築などの面から帕内の建築芸術を論述する8篇の中英対照の論文を収録するほか、...(続き)

311466 『華月堂瓷画』
    胡建華著 嶺南美術出版社 2008年6月刊 36,750円
 明代に生まれた瓷画は、清末民初になってその最盛期を迎えた。「珠山八友」と呼ばれた人物画の王琦・王大凡、花鳥画の程意亭・劉雨岑、魚藻画の鄭碧珊、梅花画の田鶴仙、山水画の汪野亭、松竹画の徐仲南など著名な画工は、線描・光影・色彩などの面において宋元以来の工筆画や写意画及び西洋の油絵の技法を瓷画に導入し、瓷画を伝統的な紙や絹の絵画に劣らないものまでに発展させた。本書は、「珠山八友」などの瓷画大師の山水・人物・花卉・翎毛の作品約200点に、それぞれの絵画芸術の特徴や流派などについての評論文章を加えて紹介する。

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