『北京再造 古都の命運と建築家梁思成』
王軍 著 多田麻美 訳 集広舎/中国書店発売 2008年11月 4,830円
戊戌の変法の指導者のひとり梁啓超の長男として日本で生まれた梁思成は、1950年代、元・明・清と引き継がれてきた古都北京を保存する都市計画プランを提出した。しかし、このプランは採用されず、再び脚光を浴びることになったのは、北京五輪を控えて、北京の再開発をめぐる論争が繰り広げられた時期である。戦時下、米軍に対し京都と奈良を保護するように提案したという梁思成の逸話にも触れながら、著者は、現代における文化財保護、都市計画のありようを問いかける。
《 目 次 》
第一章 古都をはかりにかける
第二章 都市の造営をめぐる論議
第三章 梁陳プラン
第四章 紛糾する論争
第五章 「大屋根」論争
第六章 名匠の惑い
第七章 読書人の気概
第八章 青写真のお目見え
第九章 新と旧の決裂
第十章 余韻去り難し
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