2009年10月30日金曜日

『発禁『中国農民調査』抹殺裁判』~農村の窮状を訴えた人たちのその後

 
『発禁『中国農民調査』抹殺裁判』
  陳桂棣,春桃 著/納村公子,椙田雅美 訳
  朝日新聞出版社 2009年10月刊 2,940円
 
中国のタブーを描き世界中で評判、ユリシーズ大賞受賞の『中国農民調査』。発売直後に発禁、抹殺目的の訴訟を起こされる。北京五輪にわく現代的な姿とは裏腹の、悲惨な状況に喘ぐ中国農民を赤裸々に描いたからだ。メディア封殺、腐敗する司法、圧迫をうけながらの裁判途上で明らかになる、前作以上に悲惨な農村の実態。法治国家では考えられない嫌がらせや言論弾圧や、裁判での緊迫感あふれる応酬を再現、9億の農民を代弁し現代中国をあぶりだす。改革の核心はもはや経済ではない、法治問題なのだ――。
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《 主 要 目 次 》
発禁、そして裁判へ――訳者まえがき
白廟鎮事件の経過要約/本書の主な登場人物/地図
はじめに――「真実」を語った代償
Ⅰ 発禁前後
 第一章 「被告」になる
 第二章 証人を探す
 第三章 現場再び
 第四章 発禁前後
 第五章 証拠提示
Ⅱ 法廷対決
 第六章 戦いの四日間
Ⅲ 判決を待つ
 第七章 裏工作
付録 背景説明
解説 険しい法治への道のり(阿古智子)
訳者あとがき

【関連書】
日本語版:『中国農民調査』 文藝春秋 2005年11月刊 2,900円
台湾版:『中國農民調査/大地文學』 大地出版社 2005年1月刊 3,024円
 *大陸の人民出版社版は、発禁処分のため入手不可です

【CNKI】
大陸発行の書籍は現在入手不可ですが、小社提供のオンラインサービス「CNKI@中国雑誌」では、『当代』誌掲載の原文を読むことができます!ただし、ページ数が129ページもあるため、CNKIカードをご利用の場合には高額のポイント消費が発生しますので、ご注意ください

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