2012年1月10日火曜日

速報[1月10日②]~これから入荷・発売する本

 
356692 『清華大学蔵日本和鏡』
    王綱懐編 清華大学出版社 2011年4月刊 11,340円
 日本古代の銅鏡は、奈良時代までは殆ど中国から輸入していたが、平安時代の後期(概ね中国の宋代)以降、日本で生産された銅鏡である和鏡が、次第に中国の銅鏡に取って代って主流となった。本書は、数多くの精美なカラー写真を配し、清華大学に収蔵されている100余面の安土桃山時代や江戸時代の和鏡を紹介する。その中、中国戦国時代の長寿文化のシンボル蓬莱紋の強い影響を受けた江戸時代の蓬莱紋鏡は、日中文化交流の証として研究者に重視されている。

356694 『甲骨文字源流簡釈(上下)』
    姫克喜、蘇鵬程、王新燕編著 中州古籍出版社 2011年4月刊 12,600円
 本書は、甲骨文から始まった中国文字の形成・発展・変遷の歴史を記述する。《甲骨文字源流簡釈》総目録、《詁林》部首表、《詁》《新》甲骨文字形部首対照表、《甲骨文字源流簡釈》凡例などの部分から構成される。

356703 『陝西省志・軍事志(1991-2005)』
    陝西省地方志編纂委員会編 三秦出版社 2011年4月刊 16,716円
 本書は、90余枚の写真を配し、志・述・記・伝・図・表・録・索引など8種の体裁を用い、篇・章・節・目の構成で1991年から2005年までの陝西省における軍事活動を記述する。

356796 『北京内城寺廟碑刻志(全2冊)』
    董暁萍、[法]呂敏 主編 国家図書館出版社 2011年9月刊 28,560円
 本書は、フランス極東学院と北京師範大学が共同で行った「北京寺廟碑刻与社会史」学術研究の調査報告書として、清乾隆時代の《京城全図》をもとに、「廟志」の形式でかつての北京の内城(9つの城門に囲まれた中核地域)にあった193の寺院の位置・廟名・歴史・沿革・宗教流派及び関係する人物や歴史事件などを紹介し、100余の碑刻の拓本を収録し、寺院と北京の発展との密接な関係を論述し、北京の社会・経済・宗教・民俗・文物などの研究に貴重な参考資料を提供する。巻末には、「寺廟補遺表」と「廟名、碑文撰書人、香会、胡同索引」を付す。

356839 『湖南図書館蔵近現代名人手札(全5冊)』
    湖南図書館編 岳麓書社 2010年12月刊 33,600円
 本書は、湖南図書館に収蔵されている陶澍・魏源・曾国藩・曾国荃・左宗棠・胡林翼・彭玉麟・王先謙・王闓運・何紹基・郭嵩燾・張之洞・李鴻章・沈葆楨・翁同龢・周寿昌・呉敏樹・孫鼎臣・成毅・鄧顕鶴・賀熙齢・唐鑑など近現代の有名人の書信をカラー図版で収録しており、その多くは、史料的価値も書道的価値も極めて高い。《湖湘文庫》シリーズの1点。

356853 『羅隠集校注』
    [唐・五代] 羅隠著 浙江古籍出版社 2012年1月刊 予価12,600円
 羅隠(833-909)は、晩唐・五代の著名な文学家であり、その小品文集《讒書》は中国古代諷刺文学の代表作であり、詩作「雪」「西施」「贈妓雲英」なども唐詩の逸品と位置付けられ、とりわけ「時来天地皆同力,運去英雄不自由」「家財不為子孫謀」「今朝有酒今朝酔」などの詩句は、未だに人々に愛誦されている。本書は、羅隠の代表作《甲乙集》(《全唐詩》版)、《讒書》(拝経楼版)、《両同書》、《広陵妖乱志》(《羅昭諌集》版)に校正・注釈を加える新しい羅隠集校注本。

0 件のコメント: