2012年12月10日月曜日

速報[12月10日①]~これから入荷・発売する本

 
370473 『中国近代海関総税務司通令全編(全46冊)』
    中華人民共和国海関総署辨公庁編 中国海関出版社 2012年12月刊 予価672,000円
 ……(略)……現在、保存されている約20万巻の中国近代海関档案資料のうち、歴代の総税務司により頒布された「総税務司通令」は、もっとも重要な海関関係の公文書として研究者に重視されている。これらの「総税務司通令」の形式は、指令・訓令・命令・人事異動通知・業務通告・法律法規・規章制度・章程・備忘録及び様々な公文書であり、内容は……(略)……本書は、1861年から1949年までの「総税務司通令」を網羅的に影印収録する。

370488 『集篆古文韻海校補』
    [宋]杜従古撰 丁治民校補 中華書局 2012年10月刊 3,570円
 宋代の学者杜従古により編纂された《集篆古文韻海》は、宋代までの古文抄本や出土器銘などに基づき、数多くの古文字を韻部順に収載する古文字典であり、《汗簡》《古文四声韻》より収録字数が多いため、高く評価されている。本書は、《永楽大典》残巻や《古老子》碑文などに依拠し、原作に校正・補遺を加えた《集篆古文韻海》校補本である。

370489 『全泰山詩(全6巻)』
    袁愛国主編 泰山出版社(済南) 2011年12月刊 106,470円
 古来、泰山は「五岳之首」として崇められてきた。本書は、《全泰山詩》と《全泰山賦》に分け、様々な典籍や文献資料などに散在している夥しい数の泰山を詠う文学作品を網羅的に収録する。前者は16,000余首の詩作、後者は200余篇の散文から構成される。

370493 『稀見明清経済史料叢刊・第2輯』
    于浩編 国家図書館出版社 2012年12月刊 予価378,000円
 本書は、清代の塩法総志である《清塩法志》《塩法通志》及び《両浙塩法志》《両淮運司志》など明清時期における両淮・両浙・四川・福建地区の塩政史料10余種を影印収録する。いずれも各地の経済・財政・法律・官制・教育・賑済・交通についての一次史料であり、各地の人物に関する伝記・碑志・奏議なども多数含まれているため、明清史及び区域経済財政史の研究に欠かせない貴重な参考資料と言える。

370494 『脂硯斎重評石頭記庚辰本(全3冊)』
    [清]曹雪芹著 国家図書館出版社 2012年11月刊 37,800円
 《脂硯斎重評石頭記庚辰本》78回は、《脂硯斎重評石頭記甲戌本》《脂硯斎重評石頭記己卯本》《戚蓼生序石頭記有正本》《戚蓼生序石頭記南図本》《蒙古王府本石頭記》《夢覚主人序紅楼夢》《楊継振蔵本紅楼夢》《舒元煒序紅楼夢》《鄭振鐸蔵紅楼夢》《俄蔵本石頭記》《卞蔵本紅楼夢》と並ぶ12種の早期《紅楼夢》抄本の一つであり、脂硯斎の批語が最も多く記載された版本として研究者に重視されている。本書は、《脂硯斎重評石頭記庚辰本》の新しいカラー版本である。

370495 『俄羅斯聖彼得堡蔵本石頭記(2函20冊・線装)』
370496 『俄羅斯聖彼得堡蔵本石頭記(全5冊・精装)』
    [清]曹雪芹著 国家図書館出版社 2012年12月刊 (線装)257,250円/(精装)63,000円
 ロシア科学院東方学研究所のサンクトペテルブルク分所に収蔵されている《石頭記》80回は、1832年、ロシア人宣教師が中国より自国に持ち帰ったものであり、すでにその原書は中国にないため、俄蔵版《石頭記》とも称されている。ほかの版本の《石頭記》にない90余の批語を付しており、その版本的価値が高く評価されている。1986年、中華書局により初めて俄蔵版《石頭記》が刊行されたが、一部のページや批語が抜けていると指摘された。本書は、これらの不備を正した新しい俄蔵版《石頭記》影印本である。