2012年12月27日木曜日

速報[12月27日④]~これから入荷・発売する本

 
370995 『天竜山石窟芸術(英漢対照)』
    連頴俊主編 外文出版社 2012年10月刊 20,496円
 山西省太原市南西部に位置する天竜山は、森林・泉水・洞窟・寺院を有する中国北方の著名な景勝地である。天竜山の中腹にある洞窟主区と山麓の千仏洞区から構成される天竜山石窟は、ルーツが北朝東魏時期に遡ることができ、明代に入って、現在の規模となった。本書は、数多くのカラー写真及び英漢対照の説明文を付し、歴史沿革・石窟寺芸術・造像研究・金石録・流失海外造像研究・大事記などの部分に分け、天竜山石窟芸術を紹介する。

371311 『馬氏中山篆書譜』
    馬歌東編 中国青年出版社 2012年11月刊 5,145円
 戦国時代に当たる紀元前313年ごろ、現在の河北省平山県一帯にあった小国中山国では、金文・大篆・小篆と異なる一種の優美で細長い篆書が使われていたが、中山国の滅亡とともにこの文字も消失した。1977年、平山県にある中山国都城霊寿城遺迹や第四代中山墓地から出土された方壺・大鼎・円壺に刻まれた505字の銘文は、まさに約2,300年前のこの幻の文字である。その後、書道家馬仲可・馬歌東がこの505字に基づき、「馬氏中山篆字」という新しい書体を作り出し、書道界に新風を吹き込んだ。本書は、二人が21年をかけて書いた約5,000の「馬氏中山篆字」を拼音順に収録する。

371281 『広東省立中山図書館古籍善本書目』
    広東省立中山図書館編 国家図書館出版社 2012年12月刊 20,160円
 本書は、《中国善本書目》の体例に沿い、広東省立中山図書館に収蔵されている2,391部・25,547冊の古籍善本を書目の形式で紹介する。書名中文拼音索引・書名四角号碼索引・著者中文拼音索引・著者四角号碼索引を付し、調べやすい。

371342 『愛日吟廬書画叢録(全3冊)』
    [清]葛金烺、葛嗣彤 撰/慈波 点校 浙江人民出版社 2012年10月刊 8,820円
 同治年間の書画鑑賞家葛金烺により編纂された《愛日吟廬書画録》及びその子息葛嗣彤により編纂された《愛日吟廬書画補録》《愛日吟廬書画続録》《愛日吟廬書画別録》は、いずれも晩清における重要な書画鑑賞収蔵目録である。本書は、この4点の書籍の合訂本。《中国芸術文献叢刊》シリーズの1点。

371298 『英蔵敦煌医学文献図影与注疏』
    王淑民編著 人民衛生出版社 2012年11月刊 8,820円
 本書は、80幅のカラー写真を配し、前人の研究成果を踏まえ、大英図書館に収蔵されている大量の敦煌文献から掬い上げた医学に関係するものに釈文・注疏・疏証・辨誤を加えて収録しており、敦煌研究及び隋唐時期における中国伝統医学の研究に重要な一次資料を提供する。巻末には関鍵詞(キーワード)索引を付す。

371270 『故宮青銅器館』
    故宮博物院編 故宮出版社 2012年8月刊 13,440円
 故宮青銅器館は、故宮博物院に収蔵されている商代前期から漢代までの青銅器15,000余点から精選された数多くの逸品を展示している。本書は、大量のカラー写真を使い、総序・導言:故宮蔵青銅器精品・第一章、青銅与礼制・第二章、青銅与軍事・第三章、青銅与音楽・第四章、青銅与生産、生活・故宮蔵青銅器精品目録・附録:引用著録簡目之詳情対照表、青銅器紋飾施用部分及部分紋様示例、青銅器主要器形演変略図、故宮蔵青銅器銹蝕類型分析及研究、周無専鼎及拓片(賈紅荻)・後記などの部分に分け、故宮青銅器館の展示品を紹介する。

371326 『武義南宋徐謂礼文書』
    包偉民、鄭嘉励 編 中華書局 2012年10月刊 57,960円
 武義南宋徐謂礼文書とは、近年、浙江省武義県にある南宋官吏徐謂礼の墓室から出土された「録白告身」2巻・「録白敕黄」1巻・「録白印紙」12巻から成る紙製文書を指す。中国の近代的な史学が樹立されてから初めて墓葬で発見された宋代の文書であるこの文書は、様々な保状、推薦状、任満交割批書、任内功過記録などで南宋の中級官吏徐謂礼が嘉定14年(1221年)から淳祐12年(1252年)までの出世の過程をきめ細かく記録しているため、南宋の官制、墓制及び紙の生産などの研究にとって、この上ない貴重な一次資料と見なされている。本書は、大量のカラ―写真を配し、武義南宋徐謂礼文書を紹介する。