2012年12月26日水曜日

『中国21 Vol.37 特集:中国水利史』~日中の専門家による古代~近代の論稿を多数収録



『中国21 Vol.37 特集:中国水利史』
  愛知大学現代中国学会編 2012年12月刊 2,100円

目次:
「中国水利史」の特集にあたって

[座談]中国社会と水利(森田明×藤田勝久×松田吉郎/司会 馬場毅)

【論説】
秦帝国の水利と自然(鶴間和幸)
漢代黄河の水害とその対策(藤田勝久)
福建莆田における木蘭陂の管理機構と協応廟(森田明)
寧波広徳湖水利と廟──霊波廟(望春山廟)、蓬莱観、白鶴山廟を中心に(松田吉郎)
江南デルタ圩田水利雑考──国家と地域(濵島敦俊)
明清山西における泉域社会研究の若干の問題(張俊峰)
環境と水利──清代中期北京西山の炭坑と区域水循環(鈔暁鴻)
近代天津小站営田の水利について(馬場毅)
日清戦争期、山東巡撫李秉衡の黄河統治について(野口武)
江南内陸河川の水運ネットワーク──新型交通の発展を中心に(一九一二~一九四九)(馮賢亮)

【書評】
柴田哲雄著『協力・抵抗・沈黙――汪精衛南京政府のイデオロギーに対する比較史的アプローチ』(森久男)
堀井弘一郎著『汪兆銘政権と新国民運動――動員される民衆』(広中一成)
梶谷懐著『現代中国の財政金融システム――グローバル化と中央-地方関係の経済学』(岡本信広)
城山智子著『大恐慌下の中国――市場・国家・世界経済』(岡崎清宜)
王柳蘭著『越境を生きる雲南系ムスリム――北タイにおける共生とネットワーク』(松本ますみ)

[書訊]アンドレ・チエン、ジャン=ポール・ベトベーズ 著/井川浩 訳『100語でわかる中国』(樋泉克夫)

[天南地北]沙甸村の殉教者記念碑(楊海英)