2013年2月18日月曜日

[催事情報] 「満洲国」文学研究会 第23回定例研究会(2/28)

 
【催事情報】
小社に寄せられた、中国関係のイベント・シンポジウムなどの情報をご紹介いたします。最新の情報はコチラでご確認ください。

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■「満洲国」文学研究会 第23回定例研究会

▼日時:2月28日(土) 13:00~
▼会場:東京外国語大学 本郷サテライト校舎4階セミナー室
  〒113-0033 東京都文京区本郷2-14-10
  http://www.tufs.ac.jp/access/hongou.html
  [アクセス] 地下鉄(丸ノ内線・大江戸線)「本郷三丁目」駅下車徒歩5分
  /JR中央線・総武線「御茶ノ水」駅下車徒歩10分
▼お問い合わせ:
  「満洲国」文学研究会事務局
   東京外国語大学 大学院総合国際学研究院 橋本雄一研究室内
   TEL:042-330-5281 E-mail:yuhashimo@tufs.ac.jp
   URL:http://mbk2001hiroba.web.fc2.com/
 [共同世話人]橋本雄一、大久保明男、石田卓生
▼研究報告:
  ◆"citizenship"とは何か: 蕭紅と与謝野晶子の作品を読んで
     垣原智子(アメリカ・カリフォルニア大学・サンディエゴ校博士課程、首都大学東京客員研究員)
 
満州での体験を「住民」として書いた蕭紅の、そして「観光客」として書いた与謝野晶子の作品について考え、彼女達の間での民族、社会階層、そして「故郷」に関する概念の違いを探る。この二人の作家のアイデンティティは、自分とは異なる「他者」と自分を比べるからこそ自覚され、成り立つと言える。
  ◆古丁の『附逆』作品再検討
     岡田英樹(立命館大学名誉教授)
 「満洲国」末期に書かれた古丁の4作品、「新生」、「西南雑感」、「下郷」(「農村へ」)、「山海外経」は、いずれも露骨に「満洲国」を賛美し、国策への協力を謳歌した作品として、中国では「附逆」作品とのレッテルが貼られてきた。しかし、その外衣の裏に隠された、古丁のしたたかな反骨精神を読み解くことは可能ではないかと考える。わたしなりの「ヨミ」を示して、みなさまのご批判をいただきたい。

※研究会の紀要論集『中国東北文化研究の広場』最新第3号が刊行されました(2012年8月刊、税込定価1,050円)。