2013年3月18日月曜日

3月17日の新着和書~『「偽」なるものの「射程」 アジア遊学161』『中国民主改革派の主張 中国共産党私史』他

 
「「偽」なるものの「射程」:漢字文化圏の神仏とその周辺/アジア遊学161」
    千本英史 編/五島清隆 他執筆 勉誠出版 2,625円
  *「偽」が見据えるものとは何か――。「正」と「偽」。古来、問われ続けてきた二項対立のかたちである。しかし、「偽」はその二項対立の一極としてのみ存在するものではない。偽書や偽文書などに見られる歴史像・世界像の生成には、その時代と環境との関係性を組み替え、再定立するダイナミズムを見出すことが出来る。「偽」なるものの捉える地平は、いかなる拡がりを持っているのだろうか。本書では、特に日本・中国・韓国・ヴェトナムなど漢字文化圏における神仏に関わる文言に着目し、「偽」なるものが持つ力と可能性を論じる。

「15言語の裁判員裁判用語と解説 第1巻:日本語 英語 中国語[簡体字] 中国語[繁体字] 韓国・朝鮮語 モンゴル語」
    津田守 編 現代人文社 2,205円

「石坂荘作の教育事業:日本統治期台湾における地方私学教育の精華」
    宇治郷毅 著 晃洋書房 2,310円

「斯道文庫論集 第47輯(平成24年)」
    慶應義塾大学附属研究所斯道文庫 3,675円

「中国思想史研究 第33号」
    京都大学中国哲学史研究会 1,575円

「中国女性史研究 第22号」
    中国女性史研究会 1,050円

「中国史学 第22巻」
    中国史学会 朋友書店 5,250円

「中国武術大全:門派の成立から用法まで、知られざる中国武術のすべて」
    学研パブリッシング 1,890円

「中国民主改革派の主張 中国共産党私史/岩波現代文庫G282」
    李鋭 著 小島晋治 編訳 岩波書店 1,302円
  *中国共産党の民主改革派の重鎮・李鋭による、1930年代から今日に至る党史に関わる評論集。なかでも1989年4月胡耀邦逝去十日前に胡と李が交わした会話の記録は胡の総書記辞任の内情を明かす、胡の遺言とも言える貴重な証言。岩波現代文庫オリジナル版。

「通訳ガイド地理・歴史一般常識過去問解説 平成24年度問題収録」
    岸貴介 監修 法学書院 2,520円

「日本帝国圏の農林資源開発:「資源化」と総力戦体制の東アジア/農林資源開発史論 2」
    野田公夫 編 京都大学学術出版会 3,990円

「「反日」中国の真実/講談社現代新書」
    加藤隆則 著 講談社 840円

「身近な食材ですぐできる 幸福薬局の若返り薬膳レシピ」
    幸井俊高 幸井由紀子 著 河出書房新社 1,575円

「律令制とはなにか/日本史リブレット73」
    大津透 著 山川出版社 840円