2013年3月6日水曜日

速報[3月6日②] これから入荷・発売する本~『四庫全書初次進呈存目』他

 
373330 『足本皇華集(全3冊)』
    長季輯校 鳳凰出版社 2013年3月刊 12,600円
 明王朝は、朝鮮との関係を重視し、頻繁に使節を朝鮮に派遣し、両国の親睦関係を深めた。《皇華集》は、明の使節倪謙・陳鑑・金湜・祁順・唐皋・龔用卿・華察・張承憲・王鶴・欧希稷・許国・韓世能などが朝鮮の文人・官吏・学者との間でかわした唱和詩を網羅的に収録する。これらの詩作には、朝鮮の景色・風土・文化・民俗・政治・経済及び明の使節を接待する礼儀などに関する記述が数多く含まれているため、中朝関係史上の重要な文献と見なされている。しかし、現存の明代刊刻の《皇華集》24種は、いずれも残本である。本書は、新しく発見された《辛酉皇華集》と朝鮮50巻重編本《皇華集》との合編本に整理・勘誤を加えた《皇華集》完全版である。巻末に詞人索引や《皇華集》関係の資料を付しており、研究者に利便を提供する。

372657 『陳克文日記(1937-1952)(上下)』
    陳克文撰/陳方正校訂・編輯 中央研究院近代史研究所 2012年11月刊 10,080円
 陳克文(1898-1986)は、1925年に国民党に入党し、その後、《国民新聞》日報、農民部、農民運動講習所、僑務委員会、国民政府参政院、立法院などの機構で要職を歴任した国民政府の高官である。本書は、陳克文の1937年から1952年までの日記を収録する。その内容は、八年抗戦や三年国共内戦及び外交使節としてインドネシアに派遣された期間の多くの歴史事件や歴史人物に及び、史料価値が高い。

373258 『稼軒詞校注附詩文年譜(上下)』
    [宋]辛棄疾著/鄭鶱校注/林玫儀主編 台湾大学出版社 2013年1月刊 7,371円
 本書は、校注者鄭鶱の著述《辛稼軒年譜》《稼軒長短集校注》をベースとし、辛棄疾の詞作に校勘・箋注・考述・綜論に分かれる詳細な校注を加えるほか、年譜の形式で辛棄疾のすべての詞・詩・文の創作年代を明らかにする。巻末には、辛棄疾年譜・辛棄疾詞作巻次表・辛棄疾詞作索引表を付す。

373102 『四庫全書初次進呈存目(全9冊)』
    台湾国家図書館編 台湾商務印書館 2012年12月刊 126,000円
 乾隆38年、《四庫全書》の編纂が始まった際、最初の作業は収録候補となった書籍の内容を「提要」の形式で乾隆帝に報告し、乾隆帝の裁決を伺うことであった。数回に分かれて呈上された「提要」は、経史子集の分類で詳細に各書籍の内容を記述しており、《四庫全書総目》の原形と見なされている。本書は、経部(2冊)・史部(2冊)・子部(2冊)・集部(3冊)に分かれ、一回目に呈上された「提要」を影印収録する。

373253 『台湾図書出版年表(1912-2010)』
    邱各容編著 万巻楼図書公司 2013年1月刊 8,400円
 本書は、編年体の形式を用い、1912年から2010年にわたり、台湾で刊行された書籍を、書名・著者・判型・内容概要・出版経緯・歴史背景・関係人物・文学的地位などの面から紹介する。