2014年5月1日木曜日

速報[5月1日②] これから入荷・発売する本~『建炎以来系年要録』『集安麻線高句麗碑』他

 
*表示価格は税抜価格です。

383153 『建炎以来系年要録(全8冊)』
    [宋]李心伝 編撰/胡坤 点校 中華書局 2013年11月刊 17,550円
 《建炎以来系年要録》200巻は、南宋の学者李心伝(1167-1240)が李燾の《続資治通鑑長編》の体裁に沿い、《高宗日暦》《中興小暦》などの史書をベースにし、綿密な考証を経た様々な官書及び100余種の典籍・文集・伝記・行状・碑銘などの史料に依拠して編纂した南宋高宗時期の編年史である。その年代は建炎元年(1127年)から紹興32年(1162年)までの36年間にわたり、内容は宋高宗時期の政治・軍事・経済・文化などに及び、南宋史研究に欠かせない重要な史料である。本書は、《建炎以来系年要録》の校点整理本。《中国史学基本典籍叢刊》の1点。

384773 『豊都鎮江漢至六朝墓群(全2冊)』
    重慶市文化遺産研究院 編 科学出版社 2014年1月刊 17,910円
 2007年以降、重慶市豊都県鎮江村にある漢代から六朝までの127の墓葬に対し、行われた考古発掘調査は、様々な成果を収めた。豊都地区の古代墓葬の形状・材質・構成・装飾などが判明したほか、大量の銅釜・銅甑・銅銭・瓷盂・瓷盤口壺・瓷碗・陶罐・陶俑・陶家禽などが出土され、この地域の古代社会生活の実態を知る有力な手掛かりを得た。本書は、この考古発掘調査の学術報告集。《長江三峡文物保護項目報告》シリーズの1点。

381337 『蒙訳清朝前期理藩院満文題本 順治・康熙(蒙古文)』
    額爾木図 訳/中國第一歴史档案館 編 内蒙古人民出版社 2013年6月刊 10,890円
 理藩院は清代朝廷が少数民族を管理する機構であり、題本は朝廷の高官が皇帝に呈上する満文と蒙古文の報告書である。本書は、順治10年から康熙41年までにおける理藩院の満文題本268件の翻訳を収録し、その内容は封爵・晋爵・進貢・治罪・病故・弔唁などにわたる。

386128 『集安麻線高句麗碑』
    張福有 編著 文物出版社 2014年1月刊 11,990円
 2012年7月、早期高句麗王朝の都城の所在地吉林省集安県麻線郷で発見された高句麗時代の碑刻は、文字史料が極めて少ない高句麗王朝の歴史を知る重要な手掛かりとして、重視されている。本書は、「鄒牟王開創高句麗基業」「高句麗王陵有一定数量的守墓烟戸“四時祭祀”,但出現買売烟戸的情況」「追述先王功勛,修墓立碑,銘刻20名烟戸頭的姓名,以示後世」「規定不得買売烟戸和買売烟戸将治罪的守墓烟戸制度」の4つの部分で集安麻線高句麗碑を紹介する。

386127 『成都華通博物館文物精粋・青銅器巻』
    成都華通博物館 編 文物出版社 2013年12月刊 14,400円
 成都華通博物館には、全国有数の民営博物館であり、数多くの青銅器・漢代陶器・瓷器・玉器・金銀器・国画及び仏教芸術品が収蔵されている。本書は、多くのカラ―写真を配し、成都華通博物館収蔵の饕餮紋鼎・鮑子鼎・採獲簋・四羊首罍・蓮瓣方壺・蟠螭紋提梁壺・獣首耳浴缶・虎紐錞于・蹲蛙銅鼓など9件の青銅器を紹介し、科学的な研究を行う。

386133 『蜀韵仏光―四川南北朝隋唐仏教石刻文物』
    深圳博物館、四川博物院 編 文物出版社 2013年12月刊 8,800円
 2013年7月、深圳博物館と四川博物院、卭崍市文物管理局の共催により、深圳博物館で「蜀韵仏光―四川南北朝隋唐仏教石刻文物」展覧会が開かれ、成都万仏寺遺迹や卭崍竜興寺遺迹などから出土された仏像や石造造像60点が展示され、数多くの入場者の賞賛を得た。本書は、大量のカラ―写真を配し、この展覧会の展示品を紹介する。

386135 『五代呉越国康陵』
    杭州市文物考古研究所 編 文物出版社 2013年12月刊 14,400円
 現在の杭州市、臨安市一帯は、五代呉越国の都城所在地であり、呉越国の国王や重臣の陵墓が数多く残されている。1950年代以来、断続的に行われた呉越国の国王銭鏐など9つの銭氏墓葬への考古発掘調査は、様々な収穫を得て、内外の考古学界の注目を浴びた。とりわけ第二世国王銭元瓘の夫人馬氏墓康陵から発見された五代の壁画・十二時辰壁龕・陶器・天文星像図・秘色瓷器・玉器などは、五代呉越考古の重大な成果と見なされている。本書は、50の挿絵と160枚の彩色図版を配し、「緒論」「墓葬結構」「出土遺物」「採取遺物」「討論和認識」などの部分に分け、呉越国康陵考古の成果を紹介する学術報告集である。