2014年5月12日月曜日

[催事情報] 公開研究会 「中国のセクシュアリティーの変容を撮る」(5/31)

 
【催事情報】
小社に寄せられた、中国関係のイベント・シンポジウムなどの情報をご紹介いたします。最新の情報はコチラでご確認ください。

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■公開研究会 「中国のセクシュアリティーの変容を撮る」

昨年、菊地智子さんが中国のドラッグクイーンを撮った、作品シリーズ「I and I」を東京都写真美術館で見た時の驚きを、私は忘れられません。性の抑圧の時代を生きるクイーン達の写真群は中国・中国人を撮った写真の歴史上、最高傑作に属するものだと直感しました。このシリーズは第38回木村伊兵衛賞を受賞しましたが、その他日本軍による性暴力の被害者、中国で急増する90年代生まれのバイセクシュアルの若者を追った作品など、彼女の作品には中国人の「身体」への注視が濃厚に纏いつき、中国人の劇的な変容とそれを強いる社会とを見事に写真に収めているように感じられます。今回の話では主に「I and I」の撮影背景と、その過程において目撃した中国のセクシュアリティーの変容について語られます。(主催者)

▼日時:5月31日(土) 14:00-16:00
▼場所:専修大学神田校舎7号館731教室(地下鉄「神保町」駅下車徒歩2分)
  〒101-8425 東京都千代田区神田神保町3-8
  URL:http://www.senshu-u.ac.jp/univguide/profile/campus.html#map_kanda
▼主催:専修大学社会科学研究所土屋グループ
▼問い合わせ:土屋昌明 E-mail:the0561@isc.senshu-u.ac.jp
▼テーマ:中国のセクシュアリティーの変容を撮る
▼講師:菊地智子さん(フォトグラファー)
  菊地智子さんHP URL:http://www.kikuchitomoko.com
  *菊地さんの写真作品と執筆のエッセイが見られます。
    「性と生のゆらぐ場所」『現代思想』2014年3月号
    「生と死の現場」『文學界』文藝春秋社 2014年5月号
    「国境の街から」『現代思想 5月臨時増刊号総特集=東松照明』2013年
    「中国は最高の創作の場」『在中日本人108人のそれでも私たちが中国に住む理由』阪急コミュニケーションズ 2013年


[関連イベント]
■「ゴー・ビトゥイーンズ展:こどもを通して見る世界」

▼日時:5月31日(土)~8月31日(日) 10:00-22:00(火曜日のみ17:00まで。入館は閉館時間の30分前まで) 会期中無休
▼会場:森美術館
  東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53F
▼観覧料:一般 1,500円、学生(高校・大学生) 1,000円、子供(4歳~中学生) 500円
▼問い合わせ:TEL 03-5777-8600(ハローダイヤル)
  URL:http://www.mori.art.museum/contents/go_betweens/index.html

*菊地智子さん撮影の、二つの性の間を彷徨う中国のティーンエージャーを映した作品「迷境」と、急速に変わりゆく街の姿と心象風景を重ねたインスタレーション「傷城」の出展があります。

*ギャラリートーク 「はざまを生きる子どもたち」
 ・6月1日(日) 14:00-16:30(開場 13:30)
 ・出演:菊地智子、金仁淑 モデレーター:荒木夏実(森美術館キュレーター)
 ・定員:80名(要予約 下記URLより)/無料(要展覧会チケット)
 ・URL:http://www.mori.art.museum/contents/go_betweens/event.html