2008年1月31日木曜日

コミンテルン、ソ連共産党と中国革命との関係をしるした資料


共産国際聯共(布)与中国革命档案資料叢書 全5冊
中共中央党史研究第一研究部 編
北京 中共党史出版社
2007年11月 15,645円





本書は、「九・一八事変」(1931年9月)から抗日戦争勃発(1937年7月)までの6年間にわたる共産国際(コミンテルン)及び聯共(布)(ソ連共産党)と中国革命との関係を表わす411の档案資料を収録しており、その殆どが初公刊である。
その中、聯共(布)や共産国際及びその執行委員会の中国駐在の代表が、馮玉祥の察哈爾抗日人民軍が行動を起こす過程及び「第二次上海事変」や「福建事変」の期間中に取った立場、1934年に中国工農紅軍が中央蘇区を放棄したことや「遵義会議」により中共の新しい指導グループが形成されたことに対するモスクワの態度、抗日統一戦線政策が共産国際第七回大会前後に定められた経過などを示す多くの档案文献及び共産国際執行委員会の中国政策についての決議・指示・会議記録は、国際共産主義運動史及び中国共産党史の研究において極めて貴重な資料である。

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