2011年10月18日火曜日

速報[10月18日①]~これから入荷・発売する本

 
352047 『汪康年文集(上下)』
    汪林茂校注 浙江古籍出版社 2011年6月刊 12,600円
 汪康年(1860-1911、字穣卿)は、《時務報》《時務日報》《京報》《芻言報》など近代中国の早期の新聞を創刊し、清末の政治改革や社会進歩に少なからず影響を与えた著名な新聞実業家、政論作家である。民国時期に刊行された《汪穣卿先生遺文》《汪穣卿遺著》《汪穣卿筆記》は、汪康年の一部の著述しか収録していない。この3冊をベースとし編纂された《汪康年文集》は、原書に整理・校正・勘誤を加えた上、晩清の様々な新聞・雑誌・書籍に散在している汪康年のほかの文章や書信を数多く追加収録し、汪康年研究や中国近代新聞史研究に貴重な資料を提供する。

352052 『南京臨時政府遺存珍档(全8冊)』
    中国第二档案館編 鳳凰出版社 2011年8月刊 100,800円
 ……(略)……本書は、1912年1月から1912年4月までの南京臨時政府の档案資料を網羅的に影印収録する。その内訳は、孫中山により頒布された臨時大総統令6点及び南京臨時政府の法規・法令・軍令、臨時大総統府電報房档案、臨時政府外交部档案など554点となっている。何れも中華民国の「開国档案」であり、その一部は初公刊であるため、史料的価値が極めて高い。

352053 『域外漢籍珍本文庫1 経部(修訂本)(全4冊)』
    西南師範大学出版社 2011年3月刊 50,400円
352054 『域外漢籍珍本文庫1 史部(修訂本)(全4冊)』
    西南師範大学出版社 2011年3月刊 46,200円
352055 『域外漢籍珍本文庫1 子部(修訂本)(全5冊)』
    西南師範大学出版社 2011年3月刊 63,000円
352056 『域外漢籍珍本文庫1 集部(修訂本)(全5冊)』
    西南師範大学出版社 2011年3月刊 58,800円
 《域外漢籍珍本文庫・第一輯》の修訂版は、経部(4冊)・史部(4冊)・子部(5冊)・集部(5冊)に分け、韓国のソウル大学・成均館大学・国立中央図書館・韓国学中央研究院・忠南大学、日本の東京大学東洋文化研究所・龍谷大学などの大学や研究機関及び個人が収蔵している中国古代の漢籍の善本・孤本・稀覯本など100余種を影印収録する。海外に流失した中国古代の典籍、域外で整理・注釈・刊刻された和刻本・高麗刻本・安南刻本などの書物、漢字を使っていた国や地域の学者の漢文化関係の著述、中国に渡来した欧米の宣教師の中国語著作など様々であり、文献価値が極めて高い。

352077 『中国地方志集成・省志輯・山西(全7冊)』
    鳳凰出版社 2011年8月刊 119,700円
 本書は、清康煕21年(1682年)刻本《康煕山西通志》(32巻)と清光緒18年(1892年)刻本《光緒山西通志》(184巻・巻首1巻)の合訂影印本である。いずれも山西地区の歴史・沿革・政治・経済・文化・民俗・風習などを全面的に記述する地方志であり、史料的価値が高い。

352132 『中国雲南紅河州石屏民間歌曲』
    何其祥主編 雲南民族出版社 2010年1月刊 13,440円
 本書は、雲南省哈尼族彝族自治州の彝族・哈尼族・傣族・漢族の民歌100余を収録する。その形式は、山歌・情歌・酒歌・祭祀歌・児歌・舞蹈歌・風俗歌など、腔調(節回し)は、海菜腔・山薬腔・四腔・五山腔・白話腔など様々であり、少数民族音楽研究にとっての貴重な資料集と言える。

352157 『中国歴代咏荷詩文集成』
    王力建編 斉魯書社 2011年6月刊 15,697円
 荷花(蓮の花)は、古来、中国人に好まれてきた花であり、宋代詩人楊万里の詩作「接天蓮葉無窮碧,映日荷花別様紅」は、人口に膾炙する「千古名句」として今でも人々に詠われている。本書は、咏荷詩・咏荷詞・咏荷曲・咏荷賦・台湾澳門咏荷詩文・咏荷詩文佳句・咏荷詩文作者簡介などの部分に分け、歴代の荷花を詠う詩文を網羅的に収録し、荷文化研究に貴重な資料を提供する。

352177 『李劼人全集(全20冊)』
    李劼人著 四川文芸出版社 2011年9月刊 84,000円
 李劼人(1891-1962)は、世界的な影響を有する著名な作家、フランス文学翻訳者である。その代表作《死水微瀾》《暴風雨前》《大波》長篇小説三部曲は、多層的な筆致で甲午戦争から辛亥革命にわたる20年間の四川地区における政治・社会・文化・習俗の変化を描写した作品として、中国現代文学史上において重要な地位を占めており、郭沫若に「小説の近代史」と絶賛された。本書は、李劼人の長篇小説・短篇小説・散文・随筆・書信・筆記・講演原稿・民歌及び翻訳作品を網羅的に収録しており、「中国のゾラ」と見なされたこの大家の最も完全な全集である。

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