[宋]曾鞏撰/[日]王瑞来校証 中華書局 2012年7月刊 4,095円
《隆平集》は、紀伝体と会要体の形式で宋太祖から宋英宗までの宋初五朝の史実を記述する典籍であり、第1・2・3巻は宋初の典章故事から、第4巻から第20巻までは人物伝記から構成される。《宋史》にない内容が数多く見られているため、宋史研究に欠かせない史料と位置付けされているが、その著者については、定説がなかった。しかし、近年の研究により、《隆平集》は、宋代の文学家、「唐宋八大家」の一人曾鞏が宋初の国史編修の史料をもとに編纂したものという見解は、大多数の研究者に受け入れられている。本書は、清康熙40年彭期七業堂本を底本とし、明万巻堂本、清文淵閣《四庫全書》本及び現存の宋代典籍を参照し、原書に標点・校勘・考証を加える《隆平集》校証本である。巻末に人名索引を付す。《中国史学基本典籍叢刊》シリーズの1点。
367318 『竜泉司法档案選編 1 晩清時期(全2冊)』
呉錚強、杜正貞 主編 中華書局 2012年8月刊 88,200円
長年にわたって、浙江省竜泉市档案館に保管された晩清の咸豊8年(1858年)から民国38年(1949年)までの司法档案17,333点(88万余ページ)は、中国で文献数量が最も多く、保存状況が最も良い晩清民国司法档案である。……(略)……《竜泉司法档案選編》は、5つの輯に分け、浙江大学地方歴史文書編纂与研究中心の整理・分類を経た竜泉司法档案を影印収録する。第一輯は、晩清時期の档案28点を収録。
367344 『芸林匯考』
[清]沈自南著/陳志明編校 東方出版社 2012年7月刊 3,664円
《芸林匯考》は、明末清初の学者沈自南により著述された考訂学の専門著作であり、棟宇篇(宮殿・府署・亭台・門屏・廟室・寺観・宅舎・廡序・梁欐・溝涂)、服飾篇(冠幘・簪髻・装飾・袍衫・佩帯・(衤昆)袴・履舃・繒布)、飲食篇(饔膳・羹豉・粉饎・炰膾・酒醴・茶茗)、称号篇(宮掖・宗党・戚属・尊長・朋従・卒伍・編戸・僕妾・巫優・諢名・道釈)、植物篇から構成される。本書は、《芸林匯考》の新しい整理校点本であり、《中国歴代風俗史料叢刊》シリーズの1点。
367399 『辛亥革命江蘇地区史料合集』
祁龍威、周新国 主編 江蘇人民出版社 2011年9月刊 5,670円
辛亥革命100周年を記念して刊行された本書は、《辛亥革命江蘇地区史料》と《辛亥江蘇光復》の2冊から構成され、江蘇地区における辛亥革命の史料を収録する。史料の形式は、奏折・咨文・批復・電報・告示・章程及び当事者の口述記録及び回想録原稿など様々であり、関係する地域は、江蘇の大半を占める蘇州・南京・常州・無錫・鎮江・揚州・淮安・連雲港・徐州・宿遷などにわたり、史料価値が高い。
367401 『中国人民大学新聞学院蔵稀見民国新聞史料匯編(全29冊)』
方漢奇、王潤沢 主編 国家図書館出版社 2012年9月刊 予価378,000円
本書は、中国人民大学新聞学院に収蔵されている民国時期に刊行された下記の新聞理論・新聞史・新聞学・新聞事業関係の書籍や文献資料を影印収録する。
《燕京大学新聞学系概況》《新聞学概観》《暹京華僑日報社新館落成特刊》《燕京大学新聞系、新聞学文字書目引得》《新聞事業与国難》《江蘇月報、江蘇新聞事業専号》...(続き)
367402 『中国図書館学著作書目提要(1909-2009)』
卓連営、李曉娟 主編 国家図書館出版社 2012年8月刊 27,720円
本書は、図書館学、図書館事業綜述・図書館学綜論・図書館自動化、網絡化・図書館管理・読者工作・文献与情報検索・蔵書建設和蔵書組織・文献標引与編目など24の項目に分類し、「書目提要」の形式で1909年から2009年までの100年間にわたって、中国本土及び台湾・香港で刊行された図書館学関係の著述6,361種を年代順に紹介する。巻末に「書名索引」と「作者索引」を付す。
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