2012年9月24日月曜日

9月20,21日の新着和書~『上海大衆の誕生と変貌』『アジア遊学157 東アジアの結婚と女性』他

 
「黄金の少年、エメラルドの少女」
    イーユン・リー著/篠森ゆりこ訳 河出書房新社 1,995円

「共進化する現代中国研究:地域研究の新たなプラットフォーム」
    田中仁、三好恵真子 編 大阪大学出版会 4,095円

「上海大衆の誕生と変貌:近代新中間層の消費・動員・イベント」
    岩間一弘著 東京大学出版会 7,770円
  *両大戦間の上海に出現した「大衆」は、戦争と革命を経験するなかで、消費し消費されるだけでなく、動員し動員される人びとへと変わっていく。商業広告や政治宣伝、集団結婚式やミスコンなどに着目し、メディアと新中間層が織りなす都市大衆社会のダイナミズムを描き出す。

「青春群像:辛亥革命から五四運動へ」
    小野信爾著 汲古書院 13,650円

「中国経済史入門」
    久保亨編 東京大学出版会 3,990円

「新しい東アジアの近現代史 日本・中国・韓国3国共同編集 上 国際関係の変動で読む未来をひらく歴史」
    日中韓3国共同歴史編纂委員会編 日本評論社 2,625円

「新しい東アジアの近現代史 日本・中国・韓国3国共同編集 下 国際関係の変動で読む未来をひらく歴史」
    日中韓3国共同歴史編纂委員会編 日本評論社 2,625円

「日本の暦と和算:図説 江戸の暮らしを支えた先人の知恵!/青春新書」
    中村士 監修 青春出版社 1,170円

「東アジアの結婚と女性-文学・歴史・宗教 アジア遊学157」
    仁平道明編 勉誠出版 2,520円
  *『青鞜』創刊号の「元始、女性は実に太陽であつた。真正の人であつた。」という言葉は、誇りかで高らかな宣言であると同時に、「今、女性は月である。 他に依つて生き、他の光によつて輝く、病人のやうな蒼白い顔の月である。」という、女性が置かれた現実と哀しみから発せられた嘆きの言葉でもあった。
それが典型的なかたちで現れる場である結婚について、東アジア(日本、韓国、中国、台湾)の女性の結婚を語る文学、背景にある歴史と思想・宗教、そして現在から展望する。