2013年10月4日金曜日

10月4日の新着和書~『中国抗日映画・ドラマの世界』『中国の四季の絵本』他

 
「心に甦る「趙州録」」
    窪田慈雲著 春秋社 3,150円

「中国抗日映画・ドラマの世界 祥伝社新書」
    劉文兵著 祥伝社 840円
  *「反日」は文化?――日本人として知っておきたい「抗日」映画・ドラマ制作の真実――。 「抗日」映画・ドラマは、何のために作られてきたか。日本には、中国共産党のプロバガンダのみで片づける見方が強いが、それは一面でしかない。「抗日」表現は、おおかたの中国人にとって、もはや文化ともいえる。それは日本人とっての『水戸黄門』や『忠臣蔵』のようなものだ。心のどこかで、「古くさい」「時代おくれ」「ファンタジーだ」と思いながらも、完全に捨て去ることができない。年輩の者にとっては、ノスタルジーに他ならない。「抗日」映画・ドラマの世界は、いつの時代も日中関係を映し出す鏡であった。本書では、これまであまり知られることのなかった戦前・戦中の「抗日」映画についても概説しており、貴重な基本資料である。「抗日」映画・ドラマが何なのか、この一冊でわかる。

中国の四季の絵本 7巻セット」
    星の環会/神奈川共同出版販売 15,750円
  *原書は北京師範大学出版社刊。昔から大切にされてきた365日の行事。私たちと関係の深いおとなりの中国の伝統行事から、日本の関わりがわかります。お正月、お花見、こどもの日、七夕、お月見など、中国ではどのように過ごし、何を食べるのでしょう。


「中国唯識思想史研究-玄奘と唯識学派」
    吉村誠著 大蔵出版 12,600円

「なぜ孫悟空のあたまには輪っかがあるのか?岩波ジュニア新書」
    中野美代子著 岩波書店 861円