2014年1月24日金曜日

速報[1月24日④] これから入荷・発売する本~『杜光庭記伝十種輯校』『日知録集釈(校注本)』他

 
382751 『能静居日記(全6冊)』
    [清]趙烈文 撰 台湾学生書局 2013年11月刊 50,400円
 曾国藩の最も重要な幕僚趙烈文(1832-1894)が残した《能静居日記》は、年代が咸豊8年(1858年)5月4日から光緒15年(1889年)6月20日までの31年間にわたり、内容が曾国藩と清朝廷との矛盾、曾国藩と曾国荃の公務や私生活、曾国藩と趙烈文の宮廷人物への評価、南京落城後の清軍の暴行、捕虜となった李秀成の言動などの広範囲に及び、太平天国研究に欠かせない史料と言える。

383025 『南朝秘本敦煌秘巻傷寒論校注』
     銭超塵校注 学苑出版社 2013年8月刊 6,814円
 東漢の名医張仲景の著述《傷寒論》は、中国伝統医学の基本典籍であるが、難解な部分があるため、後世に数多くの校注本が刊行されている。本書は、「南朝秘本」「敦煌秘巻」と称された2種類の《傷寒論》の影印校注本である。前者は、日本静嘉堂文庫に収蔵されている北宋淳化3年(992年)刊行の《太平聖恵方・傷寒論》残巻であり、後者は、現在大英博物館及びフランス国家博物館に収蔵されている敦煌文書《傷寒論・辨脈法》甲乙丙3種及び敦煌巻子本《輔行訣五臓用薬法要》に収録されている張仲景の処方13点の抄本であり、いずれも《傷寒論》の第一級の資料である。

383161 『杜光庭記伝十種輯校(全2冊)』
    [唐]杜光庭 撰/羅争鳴 輯校 中華書局 2013年11月刊 5,659円
 唐・五代時期の道教領袖杜光庭(850-933)は、中国道教史上において極めて重要な人物である。本書は、杜光庭の代表作《録異記》《道教霊験記》《歴代崇道記》《洞天福地岳瀆名山記》《天壇王屋山聖迹記》《神仙感遇伝》《墉城集仙録》《仙伝拾遺》《王氏神仙伝》《洞玄霊宝三師記》及び附録《青城山記》《毛仙翁記》に輯録・点校・辨正を加え、中古道教史・道教神話地理・道教神仙譜系・道教人物の研究に貴重な資料を提供する。《道教典籍選刊》シリーズの1点。
 
383065 『薛侃集』
    [明]薛侃 撰/陳椰 編校 上海古籍出版社 2013年12月刊 4,914円
 薛侃(1486-1546、号中離)は、初めて嶺南地区に陽明学を導入し、嶺南地区の文化・学術の発展に大きく寄与した明代の著名な儒学者である。本書は、1915年に刊行された薛侃の文集《薛中離先生全書》に《雲門録》《廷鞠実録》や佚文・附録年譜・伝記資料及び薛僑、薛宗鎧の文集を追加収録し、校正・標点を加える最も完全な薛侃文集である。《陽明後学文献叢書》の1点。

383218 『詞話叢編二編(全5冊)』
    屈興国 主編 浙江古籍出版社 2013年9月刊 16,537円
 1934年、詞学家唐圭璋により編纂された《詞話叢編》は、綿密な校勘を経た宋代学者王灼の《碧鶏漫志》から近代の詞人潘飛声(蘭史)の《粤雅詞》までの代表的な詞話60種(1959年の増訂本は、25種追加)を収録しており、詞学研究に欠かせない資料集である。唐圭璋の愛弟子屈興国の主宰で編纂された本書は、《詞話叢編》に収録されていない《能改斎詞話》《苕渓漁隠詞話》《容斎詞話》《浩然斎詞話》《少室山房詞話》など48種の詞話及び《四庫総目提要》の詞話提要などを追加収録する。

383219 『方孝孺集(全3冊)』
    [明]方孝孺 著/徐光大 点校 浙江古籍出版社 2013年10月刊 16,537円
 方孝孺(1357-1402、号志斎)は、明初の著名な儒学者であり……(略)……その文集《遜志斎集》は、宣徳年間になってようやく世間に知られるようになったが、闕文などが多かった。本書は、嘉靖40年刊本《遜志斎集》を底本とし、成化本、万暦本、崇禎16年刊本及び康熙重編本、同治重刊本などを参照して編纂された方孝孺文集の整理標点本である。《浙江文叢》シリーズの1点。

383221 『日知録集釈(校注本)(全6冊)』
    [明]顧炎武 著/[清]黄汝成 集釈/欒保群 校注 浙江古籍出版社 2013年6月刊 10,395円
 ……(略)……道光年間、学者黄汝成(1799-1837)が、遂初堂32巻本《日知録》を底本とし、閻・沈・銭・楊四家校本を参照し、道光までの90余人の学者の《日知録》研究の成果を踏まえて編纂した《日知録集釈》は、《日知録》の最も優れた注釈本として高く評価されている。本書は、陳垣の《日知録校注》や張京華の《日知録校釈》など前人の研究成果を活用し、更に《日知録集釈》に整理・校正・標点を加える。

383144 『草字匯(全6冊)』
    [清]石梁 編/中華書局 2013年11月刊 36,855円
 清代乾隆年間の書道家石梁(1726-1796)により編纂された《草字匯》は、明代学者梅膺祚の《字匯》の214の部首に沿い、漢章帝・唐太宗・宋徽宗など10人の皇帝及び張芝・王羲之・王献之・欧陽詢・張旭・顔真卿・懐素・柳公権・蔡襄・蘇軾・黄庭堅・米芾・趙孟頫・董其昌・王鐸を含む書法大家87人の約8,000字の草書文字を収録する最も権威性の高い集大成的な草書字典である。本書は、《草字匯》の初版本である乾隆丁未(1787年)武林大成斎刻本の原寸影印本。