2015年4月6日月曜日

速報[4月6日③] これから入荷・発売する本~『古今』『殷周甲骨文本訓』他

 
399147 『古今(一)』
399148 『古今(二)』
399149 『古今(三)』
399150 『古今(四)』
399151 『古今(五)』
    蔡登山 主編 秀威資訊科技股份有限公司 2015年3月刊 各20,000円+税
 本書は、1942年3月に上海で創刊し、1944年10月まで計57期(第8期まで月刊、以降半月刊)を発行した文学雑誌《古今》の影印版。人物典故、風土人情、文献考証、史実記録などの随筆や小品文を主な内容とし、執筆陣に周作人、張愛玲、汪精衛など、有名な文人多数を擁する《古今》は、日本占領下の上海において、多大な影響力を持つ文学雑誌であった。

399166 『建国60周年安徽重要考古成果展専輯図録(全2冊)』
    安徽省文物局、安徽省文物考古研究所 編 文物出版社 2015年4月刊 35,100円+税
 本書は、安徽省博物館で展示されていた「建国60周年安徽重要考古成果展」の図録。安徽省で発見し、省内にある50か所余りの文物関連機構に所蔵されている化石や、石器、陶器、玉器、銅器、金銀器、磁器、漆木器などの文物が収録されている。

399168 『殷周甲骨文本訓(全2冊)』
    華強 著 黄山書社 2015年4月刊 9,240円+税
 本書は、殷商甲骨文字の逐字考証本。義訓、音訓、形訓の各方面から綜合的に解析し、特に各甲骨文字の音訓に力を入れた。文字考証の中で今回初公開の部分も多く、著者個人のブログで発表済みの部分も新たな補完処理が施された。漢語拼音検索付き。《遠古史背景考証》を附録。

399169 『泉郡碑刻百篇訳注』
    陳立献、王煥民、孫陳清 編著 中国文聯出版社 2015年4月刊 9,900円+税
 本書は、福建省泉州地区にある1,000か所以上の碑刻から精選した101篇(泉州市区32篇、南安市16篇、晋江市8篇、惠安県9篇、安溪県6篇、永春県5篇、徳化県5篇、同安区20篇)を訳注、収録。古代碑刻の碑文に俗字、古体字、異体字、繁体字など、現代人のわかりにくい部分が多く含まれるため、著者が8年間の歳月を費やして訳注した本書は、泉州地方の歴史並びに古代碑文の理解に役立つ一冊である。

399170 『藤花落:連雲港市新石器時代遺址考古発掘報告』
    南京博物院、連雲港市博物館 編著 科学出版社 2015年4月刊 23,760円+税
 本書は、南京博物院などが1996年から2000年まで藤花落遺跡で行った一連の考古発掘に関する報告集。江蘇省連雲港市に位置し、発掘総面積4,000平方メートル、奠基坑、灰坑、灰溝、道路、住居跡、水溝、水田、石埠頭などの遺跡200か所以上、石器、陶器、玉器及び炭化稲などの動植物標本2,000点余りを出土した藤花落新石器時代遺跡は、中国の集落考古と史前城址考古における重大発見である。特に城内にあった龍山時代景観の保存状態が良く、史前城址の平面分布構造を反映する重要な物証である。

398377 『革命造反年代-上海文革運動史稿(全2冊)』
    李遜 著 牛津大学出版社 2014年12月刊 10,500円+税
 本書は、上海における文革運動の歴史を詳解。文革運動の幕開けとなった論評文章「評新編歴史劇《海瑞罷官》」(1965年11月16日の上海文滙報で掲載)から、文革運動の終焉を意味した毛沢東主席の死(1976年9月9日逝去)までの出来事を40章に分けて回顧。その起因と論理を分析し、当時一世を風靡した人達の軌跡と人間像を再現。特に、文化大革命の最も大きな特徴である群衆運動について詳しく論述。学生組織の“紅衛兵”が主体となって行われた北京型の運動と違って、上海型は“工人造反派”と呼ばれた労働者たちが運動の主体。また、全国輿論に多大な影響を及ぼした“上海市委写作組”の存在も他の地域にない特徴である。