『救国会史 1936 - 1949』 周天度・孫彩霞 編 郡言出版社 2008年3月 4,336円
救国会は沈鈞儒・鄒韜奮などの愛国人士により1936年上海で結成された全国各界救国聯合会という抗日救亡団体を前身とする中国民主党派の一つ。抗日戦争後の1945年「中国人民救国会」と改名、民主同盟などと共に中国共産党を支持したが、1949年12月に自ら解散を宣言したためその後の資料には救国会についての言及は少ない。
本書は『救国会史料集』（中央編訳出版社 2006年）の編者周天度・孫彩霞により「救国会」の10年以上にわたる歴史を総述する。大量の歴史文献・日記・档案・報刊資料・回想録のほか日本・米国資料も用いて救国会の結成およびその時代背景、政治主張ならびに発展から終息までの歴史を全面的に叙述し、客観的な見地から評価をおこなう。国民政府が沈鈞儒ら救国会幹部7人を逮捕した「七君子事件」についても一章を設けている。稀少な関連図版も多数収録、巻末に「救国会大事年表」を附す。
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