2010年1月29日金曜日

速報[1月29日①]~これから入荷・発売する本

326820 『庸言』
    梁啓超主編 中華書局 2010年1月刊 45,150円
 民国元年(1912年)、梁啓超の主宰で「天津日界旭街十七号庸言報館」により創刊された《庸言》(The Justice)半月刊(のち月刊に変更)は、終刊となった1914年6月までに、2巻・30期を発行し、「建言」「訳述」「芸林」「特載」「雑録」などのコラムで梁啓超・呉貫因・厳復・林紓・夏会佑・陳家麟・丁世峰・周善培・藍公武・麦夢華・黄為基など著名人の文章や訳作及び様々な資料を掲載したため、梁啓超の思想と当時の社会や政治との関係、民国初期の政局、関係人物の活動などの研究にとって、重要な参考資料と見なされている。

326832 『民国珍稀期刊―再生(全21冊)』
    陳五六主編 中華書局 2009年12月刊 91,560円
 本書は、摩崖・碑版・墓誌の3つの編に分け、紹興市紹興県及び越城区に保存されている235点の摩崖・碑版・墓誌を、拓本と文字説明の形式で紹介する。いずれも初公刊なので、史料価値も収蔵価値も高い。

326856 『梵天仏地(全8冊)』
    【意】図斉著 魏正中、薩爾吉主編 上海古籍出版社 2009年12月刊 30,450円
 《梵天仏地》は、20世紀のイタリアにおける最も著名な蔵学家図斉の代表作であり、その内容は、インドとチベットの宗教学、古代チベット考古、チベットの芸術や建築などにわたり、蔵学研究史上において重要な地位を占めているが、その英語版通行本は、多くの翻訳ミスが見られる。《西北印度和西蔵南部的塔与擦擦》《仁欽桑波与西蔵仏教的復興》《西蔵西部的寺院及其芸術特徴》《江孜及其寺院》の4巻・7冊及び《索引及訳名対照表》1冊から構成される本書は、...(続き)

326852 『上海博物館蔵戦国楚竹書(八)』
    上海古籍出版社 2010年刊 予価31,500円
 本巻は、上海博物館に収蔵されている戦国楚竹書1篇(112枚)を収録する。その内、《子道餓》《顔淵問于孔子》《尚父周公之一》《尚父周公之二》(濮茅左整理考釈)は、早期儒家思想研究に重要な文献資料を提供し、《命》《王居》《志書乃言》(陳佩芬整理考釈)は、戦国楚王に関する史実を記述し、史書の不足を補い、《有皇将起》《蘭賦》《李頌》《鶹鷅》(曹錦炎整理考釈)は、戦国時代賦類作品の研究にとっての重要な参考資料であり、いずれも史料価値が高い。

326853 『崇禎暦書』
    【明】徐光啓編纂 潘鼐匯編 上海古籍出版社 2010年刊 予価15,750円
 明末の学者徐光啓が、ドイツの宣教師湯若望(アダム・シャール)などの助力を得て、西洋の天文学知識を取り入れ編纂した《崇禎暦書》は、後世の暦の編纂や天文学研究に大きな影響を与え、中国自然科学発展史及び東西文化交流史において重要な地位を占めている。しかし、明崇禎年間から清乾隆年間の《四庫全書》版までの様々な版本の《崇禎暦書》は、...(続き)

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