2010年1月14日木曜日

『鄧小平年譜(1904-1974)』~文革からの復権までを記した、鄧小平の公定資料

 
『鄧小平年譜(1904-1974) 上、中、下』
  中共中央研究室 編撰 中央文献出版社 2009年12月 12,600円

2004年刊行の『鄧小平年譜 1975-1997』に続く鄧小平の年譜で、本巻が完結巻となる。上巻(1904-1946)・中巻(1947-1956)・下巻(1957-1974)の3巻構成。中国共産党中央文献研究室が編さんし、中央文献出版社が発行する、鄧小平の生涯についての“公定”資料といえる年譜。上巻は、若き日のフランスでの労働と苦学、モスクワ留学、1926年に帰国後の党中央機関での活動、百色武装蜂起の指揮、中央ソビエト区での活動と長征への参加、8年間の抗日戦争と解放戦争初期までの主要な活動について記す。中巻には、解放戦争中の大別山への進軍、淮海戦役・渡江戦役・大西南進軍の指揮、建国初期の西南局の指導、1952年以降の中央での活動、1956年の中国共産党第八回全国代表大会で党中央総書記への選出までを収録する。下巻では、中共中央総書記としての10年間と、「文化大革命」での失脚、その後職務復帰を果たしてからの重要な経歴を記す。前巻では描かれなかった失脚期間中の動向についても可能な限りフォローしており、その後の中国発展を方向付けた鄧小平理論形成の過程を知る上で、きわめて重要な資料となっている。 【在庫有】

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