2015年3月10日火曜日

速報[3月10日③] これから入荷・発売する本~『亀甲獣骨文字集聯』『揚州蜀崗古代城址考古勘探報告』他


396945 『亀甲獣骨文字集聯』
    孫常叙 撰集 商務印書館 2014年11月刊 12,400円+税
 本書は、《甲骨文字集釈》と《殷墟文字類編》中の甲骨文字を用いて、熟語や警句を「対聯」の形式で書くという手法を通じて、甲骨文字と書法の両方が持つ芸術美及び格言の魅力を表現。読者にわかりやすいように同じ内容を行書で併記し、一部甲骨文字の形、義に関する考証も附されている。

396986 『日漢同形異義詞詞典』
    郭明輝、〔日〕磯部祐子、[日]谷内美江子 編著 北京語言大学出版社 2014年12月刊 4,080円+税
 本書は、日本語と漢語の両方における同形語彙約1,500組を収録。一組の語彙ごとに、共通の意味を持つ語意項目を先に列挙し、意味の違う語意項目はその後に続く。各語意項目とも二つの用例を示し、全ての解釈と用例が日本語、漢語の両方で併記。また、近年の日本語能力試験及びJ.TEST試験の問題に高い頻度で使われていた語彙には“*”マークが付けられている。

396919 『淹城:1958至2000年考古発掘報告』
    南京博物院 等編著 科学出版社 2014年12月 13,500円+税
 本書は、江蘇省武進県に位置する東周時期の淹城遺跡に関する考古、発掘報告書。1958年から14回も行われた文物収集を始め、1986年~1991年の間に5回行われた正式な発掘と2000年に行われた土墩墓の整理作業の関連報告が含まれている。

396922 『揚州蜀崗古代城址考古勘探報告』
    中国社会科学院考古研究所 等編著 科学出版社 2014年12月刊 13,500円+税
 本書は、江蘇省揚州市西北の“蜀崗”という高地の上に(歴代の増築により、のちの範囲は高地下の平原まで拡大)位置する揚州城遺跡に関する考古探査報告書。2011年10月~12月と2013年3月~4月の2回にわたり、揚州城遺跡の内城、城壁、城門、外堀のあった場所を対象に行われたボーリング調査などの探査作業の結果報告を収録。この結果により詳細な発掘計画が立てられ、実際の発掘作業もすでに始まっている。

396924 『万州大丘坪墓群』
    重慶市文化局 編 科学出版社 2015年1月刊 12,100円+税
 本書は、《長江三峡工程文物保護項目報告乙種》の第25号で、重慶市万州区武陵鎮に位置する大丘坪墓群の考古報告書。2003~2007年の間に発掘した戦国中晩期から六朝まで墓葬55基(戦国中晩期の8基、西漢晩期の5基、新莽~東漢早期の20基、東漢中晩期の12基、六朝時期の8基、年代のわからない2基を含む)及び2,000点以上の出土文物に関する報告が収録されている。

396929 『清末民国旧体詩詞結社文献続編(全30冊)』
    曹辛華 選編 国家図書館出版社 2015年4月刊 360,000円+税
 本書は、2013年版《清末民国旧体詩詞結社文献滙編》の続編。旧体詩詞の創作と研究を趣旨とする清末民初の文学社団の作った詩集、会員名簿など、40種余りの関連文献を影印収録。

396930 『中国古籍珍本叢刊・澳門大学図書館巻(全12冊)』
    澳門大学図書館 編 国家図書館出版社 2015年1月刊 200,000円+税
 本書は、《中国古籍珍本叢刊》の一つ。澳門大学図書館に所蔵する貴重な古籍19種を収録。現存数の少ない(収蔵場所が三か所以内)古籍や、公私の書目に載せられたことのない古籍、文献と学術価値の高い古籍が含まれ、その大部分が嶺南地区及び澳門の文献である。

396939 『脂硯斎重評石頭記己卯本(綫装2函11冊)』
    [清]曹雪芹 撰 国家図書館出版社 2015年3月刊 165,000円+税
 本書は、国家図書館善本部に所蔵する孤本抄本《脂硯斎重評石頭記己卯本》の影印版。抄本にある「己卯冬月定本」の題字が「己卯本」という名称の由来で、底本の成書年代は己卯年(乾隆二十四年)であることを意味する。紅学の専門家数人の考証によれば、この抄本は原稿に最も近い早期抄本として、その史料価値が極めて高い。