2010年11月24日水曜日

速報[11月24日]~これから入荷・発売する本


338334 『黄士陵印存(1函3冊)』
    林明、謝光輝 編 文物出版社 2010年8月刊 19,950円
 黄士陵(1849-1908)は、生涯1万余の篆刻作品及び1千余幅の書画作品を創作した晩清の著名な書画家・篆刻大師である。とりわけ「薄刃沖刀」という技法で秦漢璽印の趣を再現したその篆刻作品は、「平正中見流動,挺勁中寓秀雅」と高く評価され、黄士陵により創立された徽派篆刻「黟山派」は、「浙派」「皖派」と共にその後の篆刻芸術に大きな影響を与えたため、黄士陵は、呉昌碩・趙之謙・呉煕載と並ぶ「晩清印壇四大家」の一人と位置づけられている。本書は、黄士陵の篆刻の秀作を多数収載する。

338374 『史記疑案』
    李全華著 湖南大学出版社 2010年7月刊 7,350円
 本書は、13の部分に分け、130の《史記》の史実に関する疑問点を指摘し、その真相の解明を試みる。第1から第3部分の明細は、下記の通り。
【史記疑案1】1、「十篇缺,有録無書」,「《史記》為太史公未成之書」/2、呂不韋是志士仁人,是英雄,是改革家,非「奇貨可居」的商人/3、秦始皇是誰的児子/4、韓非入秦時間問題/5、樊于期就是桓齮/6、秦与東方六国之間諜戦/7、繆毒是郎官,不是宦官/8、白起和范雎之死/9、発現秦征南越歴史/10、李斯浮沉謎案
【史記疑案2】1、秦時反秦地下組織概況...(続き)


338456 『張舜徽壮議軒日記』
    賈貴栄、李燕 編 国家図書館出版社 2010年10月刊 24,675円
 壮議軒は、現代中国の著名な歴史学家・文献学家張舜徽(1911-1992)の書斎名である。本書は、居湘編と入隴編に分け、1942年から1947年までの張舜徽の日記を影印収録する。その内容は、読書・教学・研究・学術交流・生活などに及び、一部は、学術論文として読むこともできるため、20世紀における中国学術史研究の重要な資料と言える。

338454 『国家図書館蔵抄稿本乾嘉名人別集叢刊(全38冊)』
    宋志英編 国家図書館出版社 2010年10月刊 520,800円
 清乾隆から道光中葉までの100年間は、樸学が大きく発展し、多くの学術研究の成果を収めた「乾嘉学派」が形成され、中国学術研究史上において最も輝ける時代の一つとなった。本書は、国家図書館に収蔵されている桐城派開祖方苞の《方霊皋遺文》・王念孫の《王念孫遺文》・銭大昕の《南陽集》・顧棟高の《万巻楼文稿》・程廷祚の《青渓文集》など、「乾嘉学派」学者62名の著述89種を影印収録し、清代文学史・学術史研究に貴重な資料を提供する。

338455 『国家図書館蔵民国時期抗戦図書書目提要(全2冊)』
    隠夢霞編 国家図書館出版社 2010年10月刊 42,000円
 本書は、政治・軍事・経済・外交など11の項目に分け、「書目提要」の形で国家図書館に収蔵されている1931年から1949年10月までに刊行された抗日戦争関係の文献8,000余種を、タイトル・作者・出版情況・内容提要などの面から紹介する。これらの文献資料の形式は、書籍・統計資料・調査報告・年鑑・人名録・索引・筆記・日記・回想録・訪問記・内部参考資料・地方文献など様々であり、出版元の地域は、国民党統治地区・日本軍占領地区・共産党の抗日根拠地に及ぶほか、一部の外国文献の翻訳も含まれているので、史料価値が極めて高い。

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