〔漢〕司馬遷 撰／〔日〕瀧川資言 考證／楊海崢 整理 上海古籍出版社 2015年4月刊 30,600円＋税
本書は、日本の著名な漢学者瀧川亀太郎（字資言、号君山）が編纂し、1934年に刊行された《史記会注校證》の整理本。中国史学の開山作《史記》の注釈書である《史記会注校證》は、《史記》版本の校勘や、司馬遷の用いた資料の考証、“史記三家注”と呼ばれる《史記集解》、《史記索引》、《史記正義》の補訂、歴代《史記》注釈の集成などの面でともに高い評価を受け、今でも“その右に出るものはいない”と言われるほどである。以前中国で何度も影印出版されたが、本書は初めての排印点校本。
400253 『聞一多年譜長編（全2冊）』
聞黎明、侯菊坤 編著 上海交通大学出版社 2014年12月刊 15,750円＋税
本書は、《晩清以来人物年譜長編系列》の一つ。湖北人民出版社1994年版《聞一多年譜長編》の増訂本。年譜長編の体例に則って、聞一多の全生涯を「譜前」、「正譜」、「譜後」の三つの部分に分けて記録。「譜前」部分は聞氏一族の家世淵源を紹介。「正譜」部分は、聞一多の家庭生活、学業経歴、社会政治活動、文芸創作理論、学術研究、教員履歴、思想と情操、交友関係などを年代順に詳録。「譜後」部分は、聞一多の殉難に対する国内外の反響や、追悼紀念の様子を記載。
400276 『曹子建集（1函5冊）』
〔三国〕曹植 著 鳳凰出版社 2014年12月刊 44,100円＋税
本書は、三国時期の著名な文人で、建安年間を代表する“建安の三曹七子”の一人である曹植（字子建）の詩文辞賦作品計十巻を影印収録。底本に採用された上海図書館所蔵の南宋孝宗間江西大字本は現存する唯一の宋刻本で、学術性と共にその収蔵価値も高い。
400272 『《朝日新聞》所載馬関談判』
舒健、侯新天 主編 上海遠東出版社 2015年4月刊 30,600円＋税
本書は、「馬関条約」談判の関連記事を中心に、1895年1月3日から1895年4月30日までの《朝日新聞》（当時の東京地区で《東京朝日新聞》の名を使用）を部分収録。1895年4月17日に日本の馬関で締結された「馬関条約」及び李鴻章、李経方、伊藤博文、陸奥宗光などの両国代表に関するこれらの記事は、当時の歴史を記録した重要な資料である。
400243 『中国民族民間舞論文索引（1989－2013） 上、下』
高度、黄奕華 主編 上海音楽出版社 2014年11月刊 12,100円＋税
本書は、《北京舞蹈学院建校60周年中国民族民間舞系特撰系列叢書》の一つで、民族民間舞踏関連の論文、学報、書籍、雑誌を網羅した綜合索引。作者、出所、所蔵場所、年限などの基本情報を明記し、民族民間舞踏に関するこれらの資料の検索をより便利にするための実用書である。
399863 『北京大学蔵西漢竹書（伍）』
北京大学出土文献研究所 編 上海古籍出版社 2014年11月刊 45,000円＋税
海外からの寄贈により、北京大学が2009年に入手した3,346枚の竹簡に西漢中期に抄録された約20種の古代文献が含まれている。《漢書·芸文志》の区分である“六略”の各部類を概ね網羅したこれらの文献は、《北京大学蔵西漢竹書》として順次出版され、第五巻の本書には、《節》、《雨書》、《揕輿》、《荊決》、《六博》の5種がほぼ完全な状態で収録されている。
