2010年4月23日金曜日
『アジアの文人が見た民衆とその文化』~「書物」から浮かび上がるアジアの「民」
『アジアの文人が見た民衆とその文化』
山本英史 編著 慶応義塾大学言語文化研究所 2010年3月刊 3,465円
前近代のアジア、そしてイスラームの世界において、文人たちは「民」の生き様をどう著述したのか。哲学、歴史、文学の研究者が、アジア、アフリカ諸地域に遺された書物から、当時の知識人による民衆文化観を読み解く。言語文化研究の未来を拓く、9名の研究者による意欲的な論考集。
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《 目 次 》
序 [山本英史]
浅井了意の仕事と著述 [石川透]
仁斎と益軒――近世儒者における知の位相―― [山本正身]
「移風易俗」原始 [桐本東太]
公牘の中の“良き民”と“悪しき民”
――清代康煕朝の事例を中心にして―― [山本英史]
ベトナムの家礼と民間文化 [嶋尾稔]
13世紀マグリブの知識人と聖者崇敬
――アブー・アッバース・アザフィーによる聖者伝を通して―― [佐藤健太郎]
前近代のインド洋におけるアラブの航海技術
――スライマーン・アルマフリーの航海技術書より―― [栗山保之]
『夜話の優美』にみえるダマスクスのマジュズーブ型聖者 [長谷部史彦]
あるイスマーイール・シーア派思想家が見たキリスト教とキリスト教徒:
ラーズィー(322/933-4歿)の『預言の表徴』から第4章第5節の解題と翻訳 [野元晋]
あとがき
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