2013年1月17日木曜日

1月16日の新着和書~『語り物「三国志」の研究』『表紙裏の書誌学』他

 
「梅屋庄吉の生涯:長崎・上海で、孫文と庄吉の足跡を探す」
    小坂文乃著 長崎文献社 1,680円

「語り物「三国志」の研究」
    後藤裕也著 汲古書院 8,400円
  *小説のルーツ「講唱文学」に分け入る意欲作――語り物・小説・戯曲を多角的に考察し、白話文学の全体像に迫る!

「これで迷わない!中国で学ぶ・働く〈全ガイド〉」
    石黒裕美著 亜紀書房 2,310円

「三国軍制と長沙呉簡」
    森本淳著 汲古書院 7,350円

「シベリア鉄道紀行史 アジアとヨーロッパを結ぶ旅/筑摩選書」
    和田博文著 筑摩書房 1,680円

「上海海軍特別陸戦隊写真集」
    吉川和篤著 大日本絵画 3,570円
  *歴史上、独特な地政学的特徴を有した上海で、邦人居留民防衛のために創設された日本海軍陸戦隊。現在ではあまり知る人もいなくなった記録を、筆者が収集した生写真をもとに解説。当時発行された公式アルバムや酒保販売のブロマイド、グラフ写真誌も使用し、軍装から装甲車や戦車、短機関銃等装備も紹介。独特な成り立ちをもつ軍事組織の姿を記録写真で綴る。

「白川静さんに学ぶ漢字絵本 人の巻」
    小山鉄郎 監修/はまむらゆう 文・絵・古代文字 論創社 1,365円

「楚漢名臣列伝/文春文庫」
    宮城谷昌光 著 文藝春秋 610円

「中国農業の市場化と農村合作社の展開」
    神田健策、大島一二 編著 筑波書房 2,625円

「日台関係と日中関係:「日中国交正常化」を見直す!」
    浅野和生編著 展転社 1,680円

「東アジア海域に漕ぎだす 1 海から見た歴史」
    小島毅監修 東京大学出版会 2,940円

「表紙裏の書誌学」
    渡辺守邦著 笠間書院 3,675円
  *出版業が発展する前夜、和本の表紙裏には、芯紙のかわりに反古が使われていた。本書は和本を精査し反古という異物を探る書である。そこには、何が隠されていて、そこから何を知ることが出来るのだろうか。 近世初期の板本の、表紙と見返しとの間にかくれている墨書きや、版刷りの異物=「表紙裏反古(ひょうしうらほご)」の来歴を探る書。和本のオーバーホールの仕方から、それが何かを探るまでを丁寧に追った、「表紙裏の書誌学」です。