2013年1月24日木曜日

速報[1月24日④]~これから入荷・発売する本

 
371643 『明薊鎮長城:1981-1987年考古報告 3 義院口』
    河北省文物研究所編著 文物出版社 2012年11月刊 13,860円
 明代九鎮(九辺)長城の中、東の山海関から西の嘉峪関までの薊鎮長城は、最も壮観で軍事上において最も重要な構成部分であり、現在の八達嶺・慕田峪・金山嶺・山海関遺迹はいずれも薊鎮長城の要所であった。1981年から1987年にかけて、河北省文物研究所が明薊鎮長城への大規模な測量・考古調査を行い、現存の明薊鎮長城の正確な位置、歴史変遷・保存情況などを確認した。『明薊鎮長城:1981-1987年考古報告』は、多くの測量図や図版を配し、この測量・考古調査の成果を紹介する。本巻は、河北省撫寧県義院口一帯にある明薊鎮長城の測量・考古調査報告集である。

371668 『史記今注』
    [漢]司馬遷撰/張大可注 鳳凰出版社 2012年12月刊 12,495円
 1990年代に刊行された史記研究者張大可の著述『史記全本新注』は、前人の観点に束縛されず、様々な新しい見解を持ち、序論・五体説明・題解・段意・簡注・簡論など6つの形式で『史記』に詳細な注釈を加え、近年『史記』研究の重要な成果と見なされている。本書は、『史記全本新注』の修訂本である。

371669 『台湾史稿』
    張海鵬、陶文釗 主編 鳳凰出版社 2012年11月刊 7,770円
 本書は、大量の史料や文献典籍に基づき、上巻(三国時代-1949年)と下巻(1949-2010年)に分け、台湾の歴史を詳細に記述し、台湾は古来、中国の一部と唱える。20世紀における台湾経済発展の原因、台湾独立運動の起因や発展、西方列強の侵略が台湾に与えた影響なども論述。

371670 『漢書今注』
    [漢]班固撰/王継如主編 鳳凰出版社 2012年12月刊 15,120円
 本書は、南宋蔡琪家刻本を底本とし、他の8種類の版本を参照して編纂された『漢書』の新しい注釈本である。

371634 『六頂山渤海墓葬―2004~2009年清理発掘報告』
    吉林省文物考古研究所、敦化市文物管理所編著 文物出版社 2012年10月刊 13,440円
 吉林省敦化市六頂山の古代墓葬は、唐代渤海国(698-926年)の早期王族や貴族の墓葬であり、唐代の東北地区における少数民族社会の社会・習俗・生活の実態を知る重要な手掛かりとしてかねてから考古学界の関心を集めている。2004年から2009年にかけて、吉林省文物考古研究所と敦化市文物管理所が行った六頂山渤海墓葬への発掘調査により、多くの人骨、鉄器、鎏金器・ガラス料器が発見され、六頂山渤海墓葬研究に新しい実物資料を提供する。本書は、その発掘調査の報告集であり、墓群復査・墓葬発掘・附属遺物清理の3つの部分で構成される。『渤海文物保護工程発掘報告系列叢書』の1点。

371635 『天津市明長城資源調査報告(全12冊)』
    天津市文化遺産保護中心編著 文物出版社 2012年11月刊 23,520円
 天津市薊県の11の村に位置する長城は、明薊鎮長城の構成部分であり、赤霞峪・船艙峪・黄崖関など7つの部分に分けられる。2007年、天津市文化遺産保護中心・天津市測絵院・薊県文物局・薊県黄崖関長城管理局の共同チームが行った天津市明長城資源調査は、天津市明長城のすべての墻体・敵台・烽火台・関堡・付属施設・保存情況などを把握し、明長城の研究や保護に貴重な資料を提供する。本書は、数多くの線描図・分布図・写真を配し、この調査の成果を紹介する。