2014年7月11日金曜日

速報[7月11日②] これから入荷・発売する本~『中国熱帯雨林地区植物図鑑・海南植物』『遠塵離垢:唐宋時期的《宝篋印経》』他

 
387565 『清民両代金石書画史(上下)』
    龔方緯 著/宗瑞氷 整理 鳳凰出版社 2014年3月刊 4,950円+税
 本書は、《中国近現代稀見史料叢刊》の一種で、著者の1948年手稿本を整理、出版したものである。清と民国の二つの時代にかけて、金石書画の多ジャンルにわたり、8,900人以上もの芸術家の生涯、芸術的評価、師事関係などの資料を収録しており、高い文献的価値を持つ史料である。

387594 『西蔵綜合自然與沙漠化図集(漢英対照)』
    楊萍主編 科学出版社 2013年12月刊 40,500円+税
 本書は、ここ十数年間におけるチベット地域の砂漠化に対する全面調査、並びに砂漠化の原因と総合対策に関する研究の成果である。地図という表現方法を用いて、砂漠化の分布現状や砂漠化が置かれた自然と社会環境を直観的に読み取れる一冊である。

387595 『中国熱帯雨林地区植物図鑑・海南植物(全3冊)』
    邢福武、秦新生、張栄京 等主編 華中科技大学出版社 2014年4月刊 44,910円+税
 海南は、中国の島々において熱帯雨林面積最大、植物の種類も最多の地域である。《海南植物物種多様性編目》の統計によると、当地域において約5,000種の維管束植物があり、中には観賞用植物2,000種以上、薬用植物1,500種以上、材木用植物800種以上、食用植物800種以上、油料植物700種以上、香料植物600種以上、蜜源植物300種以上、保健効果のある植物200種以上、鞣しに使える植物200種等が含まれている。残念ながら、これだけ多種多様な植物資源を紹介したものとして、過去(1964-1977)に出版された《海南植物志(全4巻)》でも、最近に出版された上述の《海南植物物種多様性編目》でも、モノクロの図版しかないので物足りなさは残る。本書は、海南の維管束植物を全部で255科1454属3404種(下部分類を含む)。植物種の中国名、学名、性質、開花結実期、分布、生息環境などを記述し、それぞれに1点ないし4点のカラー図版を配している。

387603 『湖南図書館古旧文献目録附編(全2冊)』
    張勇、尋霖 著 中国綫装書局 2013年7月刊 27,000円+税
 本書は、《湖南図書館古旧文献目録叢編》の第四部分である。湖南図書館に所蔵している1949年以前刊行の毛沢東著作や徐特立、張舜徽蔵書中の古い文献、1949年以前刊行の外国語図書や連環画類の目録などを記載する。

387481 『聆聴大師胡適(全7冊)』
    胡適 著 当代中国出版社 2014年1月刊行 12,100円+税
 本書には、《公共衛生與東西方文明》、《禅宗在中国》、《一種健全的個人主義的人生観》など、西学と禅宗に関する胡適の著作7冊が収録されている。

387482 『遠塵離垢:唐宋時期的《宝篋印経》』
     浙江省博物館 編 中国書店 2014年3月刊 16,200円+税
 唐代“開元三大士”中の一人、京師大興善寺不空三蔵法師(705‐774)が訳した《宝篋印経》、すなわち《一切如来心秘密全身舎利宝篋印陀羅尼経》は仏教密宗の経典である。唐、宋時代に広く伝わり、東アジアの各国から発見されている。特に中国浙江省に残されたものが多く、杭州雷峰塔と瑞安慧光塔での発見がもっとも有名である。本書は浙江省博物館の所蔵品を中心に、山東省博物館、安徽省博物館及び内蒙古巴林右旗博物館などの協力も得て、中国国内に現存する《宝篋印経》22巻(計刻本12巻、写経9巻、金華万仏塔地宮石拓本1巻)を一堂に会した展覧会の図録。