2014年7月3日木曜日

速報[7月3日①] これから入荷・発売する本~『雲南道教碑刻輯録』『済南“五三”惨案資料滙編』他

 
387306 『盧作孚年譜長編(上下)』
    張守廣著 中国社会科学出版社 2014年3月刊 10,890円+税
 ……(略)……本書は、大量の档案、雑誌、新聞、民生公司その他関係企業に関する報告等の原始資料に基づき、既存の研究成果をも参考にしながら、年譜資料長編の形式をとって、盧作孚の59年(1893‐1952)の生涯を多方面の史実で記述したものである。その史実に対する著者の分析、評論も散見しており、資料と学術研究の両面で価値ある一冊である。

387305 『雲南道教碑刻輯録』
    蕭霽虹 著 中国社会科学出版社 2013年12月刊 5,940円+税
 本書は、雲南道教碑刻の蒐集において、文献からの調査・収集と現地での捜索・考察の両面から成果を上げている。文献は、元朝大徳年間(1298-1307)以来700年以上にわたり雲南で纂修された省、府、州、庁、県地方志340種あまりをはじめ、雲南省図書館、博物館所蔵の碑刻拓本や、1988年以降新たに纂修された省志80種あまりと120種以上の県新志、各地政協が集めた文史資料が含まれる。...(続き)

387266 『白話華厳経(全6冊)』
    洪啓嵩 著 上海三聯書店 2014年3月刊 35,100円+税
 《華厳経》は大乗仏教の経典の一つで、“五大部”と分類された大乗経典の中でも崇高な地位を持ち、大乗仏教の修練と習得上において欠かせない最重要な経典である。本書は、“地球禅者”と称する洪啓嵩先生が導読、原典、白話語訳、注釈並挙の手法を初めて取り入れ、“経中之王”たる《華厳経》を読者にわかりやすく読み解いた一冊である。...(続き)

387335 『図説諸葛南征』
     成都武侯祠博物館 編 科学出版社 2014年3月刊 12,100円+税
 成都武侯祠博物館と涼山州博物館が“諸葛亮南征路線調査”プロジェクトで手を組み、前後4回に分けて現存する多くの南征遺跡に対して実地調査をし、その中で直接入手した大量の資料と写真を集めた一冊である。本書は四川巻、貴州巻、雲南巻の三巻に分け、各巻の中でさらに地名によって細分しており、図、文の両面から諸葛亮南征遺存に関する知識を読み易く紹介した。

387352 『涇川百里石窟長廊図解』
    張懐群著 九州出版社 2013年12月刊 16,200円+税
 涇川百里石窟長廊は甘粛省平涼市涇川県内涇河両岸に位置し、50数キロにわたり北魏時代から500窟以上もの石窟が建造され、長安以西のシルクロード上最大の地上遺跡だと言われている。本書は、1,200枚を超える注釈を付した写真など豊富な資料を用いて、国内外において初めて涇川百里石窟長廊を全面的に詳解したものである。

387359 『長沙通史 古代巻・近代巻・現代巻(全3巻)』
    譚仲池主編 湖南教育出版社 2013年6月刊 精 2,820頁 価格16,380円+税
 本書は、《湖湘文庫》の一種として、旧石器時代(20~10万年前)から1949年新政権樹立までの長沙の歴史を、古代巻、近代巻、現代巻の3巻に分けて出版する計画だったが、通史としてその後の史実もなるべく収録すべきという方針の下で、当代巻(~2007年)の出版計画も新たに立てられ、追って刊行する予定。古代巻は旧石器時代から1840年アヘン戦争まで、20万年近い長沙の歴史を記述したが、旧、新石器時代に関しては資料が欠乏しており、既存の考古文献や古代典籍所載の神話伝説に基づく簡略の記述にすぎず、夏王朝以降三千年以上にわたる文明時代の歴史に主眼が置かれている。近代巻と現代巻はそれぞれ1840年アヘン戦争から1919年“五四運動”まで、1919年“五四運動”から1949年新政権樹立するまでの長沙の歴史を記述した。

387378 『済南“五三”惨案資料滙編(全5冊)』
    李西寧 主編 国家図書館出版社 2014年4月刊 90,000円+税
 1928年5月3日、日本は南京国民政府による北伐の隙を突いて、日本人居留民の保護を口実に済南軍民に急襲を仕掛け、虐殺を行った。これが当時中外を驚愕させた即ち「済南“五三”惨案」(済南事件)である。“五三”後86周年になろうとする今、歴史と国恥を忘れないためにも、山東省図書館は館蔵資料を基にし、多方面からも関係文献を収集して、5冊本の本書を編輯、出版した。1928年5月から1949年10月までに出版及び公布された関連資料(内訳として、中文図書、期刊計25種、英文図書1種、档案資料13件)が収録され、歴史的価値のある写真も数点含まれる。