2014年7月16日水曜日

速報[7月16日①] これから入荷・発売する本~『華陽国志訳注』『古代漢語詞典(第2版)』他

 
387668 『李希凡文集 2 《紅楼夢》人物論』
    李希凡、李萌 編著 東方出版中心 2014年1月刊 4,200円+税
 本書は、《紅楼夢》の数多い登場人物それぞれの性格と置かれた環境を分析し、著者の意図する典型性を解読することで、様々な人物像をより鮮明に映し出す一冊である。

387955 『明代寧波府志(全8冊)』
    寧波市地方志編纂委員会 整理 寧波出版社 2013年11月刊 44,100円+税
 本書は、《寧波歴史文献叢書》の一点で、《寧波郡志》、《寧波府簡要志》、《寧波府志》が収録されている。《寧波郡志》は国家図書館所蔵の明成化四年(1468)刻本、《寧波府簡要志》は民国二十四年(1935)の《四明叢書》刻本、《寧波府志》は天一閣博物館所蔵の明嘉靖三十九年(1560)刻本をそれぞれ採用している。

387957 『華陽国志訳注』
    〔晋〕常璩 原著/汪啓明、趙静 訳注 四川大学出版社 2013年11月刊 13,500円+税
 《華陽国志》は4世紀中期に書かれ、古代中国西南地域の歴史、地理、人物を記述しており、中国に現存する最古の地方志の一つである。原著は全12巻、約11万文字で、今の四川省、雲南省、貴州省(甘粛、陜西、湖北の部分地域も含む)の地方史と民族史研究において大変重要な史料である。本書は、原文に註釈と訳文を加えた《華陽国志》の初めての全訳本である。

387978 『古代漢語詞典(第2版)』
    商務印書館辞書研究中心 修訂 商務印書館 2014年3月刊 6,600円+税
387979 『古代漢語詞典(第2版)(縮印本)』
    商務印書館辞書研究中心 編 商務印書館 2014年3月刊 4,800円+税
 《古代漢語詞典》(1998)の刊行から15年以上を経て、その修訂版として新たに刊行された本書は、今回の修訂において、釈義と用例を精査の上補完し、大量の新しい詞目も追加している。一文字の詞目(繁体字と異体字も含む)は、初版の約10,000字に対し第2版は約14,200字、二文字以上の詞目は、初版の約24,000条に対し第2版は約28,000条が収録されている。

387941 『新出土墓志精粋(珍蔵本)(綫装1函6冊)』
    郭茂育、谷国偉、張新峰 主編 上海書画出版社 2014年2月刊 17,910円+税
 本書は以下の三つの特徴を有する。一つ目は収録墓誌の厳選で、新しく発見された150あまりの墓誌から、格式の高い墓(高官乃至皇族のものが多数)から出土されたこと、並びに書法としての価値も高いもの80あまりが選ばれている。二つ目は墓誌の詳細な記録で、墓誌の完全な拓本をはじめ、墓誌のサイズ、墓誌の出土地点、出土時期及び現存する場所、墓の主の紹介などが記述されている。三つ目は、それぞれの墓誌の一部分を原寸大で付け加えたこと。実物本来の風貌がこれにより見て取れる。

387949 『王国維批校《水経注箋》(全5冊)』
    〔明〕朱謀士韋 撰/王国維 批校 中華書局 2014年9月刊 165,000円+税
 本書は、王国維の評語校正を、門下生の趙万里が書き写した“過録本”の影印版である。王氏の書いた原本は足本では残されていないので、趙氏とその家族で代々相伝され、戦争と動乱の時代をくぐり抜けたこの“過録本”は大変貴重な書物である。

387950 『銀行週報(全200冊)』
    《銀行週報》編輯部 編 中華書局 2014年10月刊 3,000,000円+税
 本書は、《南京図書館蔵民国時期金融期刊》の一つである。《銀行週報》は、1917年5月29日の創刊から1950年3月3日の終刊まで、約33年の間に毎週一期、計34巻1635期が刊行され、中国現代史において最も早く創刊し、最も長く刊行されていた金融雑誌である。《銀行週報》は、上海乃至全国各地市場の相場や、国内外の金融統計資料及び重要な論評文章を提供し、民国時代に各界の注目を集めた権威性のある金融雑誌で、現在の民国史研究においても高い史料価値を有している。