2014年7月16日水曜日

速報[7月16日③] これから入荷・発売する本~『董其昌全集』『閻崇年集』他

 
388156 『湯一介集(全10冊)』
    湯一介 著 中国人民大学出版社 2014年4月刊 44,910円+税
 本書は、著名な哲学家で北京大学教授の湯一介の研究活動の初期から現在までの著作及び講演稿から精選した文集である。《哲学家与哲学工作者》、《郭象与魏晋玄学(増訂本)》、《早期道教史(増訂本)》、《仏教与中国文化(増訂本)》、《在儒教中尋找知恵》、《思考中国哲学》、《面対中西文化》、《有話要説》、《深夜一盞灯》、《和記者談心》の10篇を収録し、カラーの挿絵も多数加えられ、湯氏の最も代表的な文集である。

388089 『内蒙古額済納河流域考古報告』
    〔瑞典〕弗克・貝格曼 考察/〔瑞典〕博・索馬斯特勒姆 整理/黄暁宏 等翻訳 学苑出版社 2014年3月刊 84,000円+税
 1927~1934年の間、スウェーデンの著名な考古学者のフォルケ・ベリイマン(1903-1946)は、内モンゴルの額済納旗漢代遺跡(居延海遺跡とも呼ぶ)で、紀元前102年~西暦2年の木簡(いわゆる居延漢簡)約4,000枚と、磁器、兵器、貨幣、農業器具、生活用品等の文化財百点以上を発掘し、敦煌文書の発見にも匹敵する歴史的大発見と評されている。ベリイマンの発掘報告は、同じスウェーデン人のボ・ソマストロムが整理し、1956年と1958年の2回に分けて出版された。本書は、その英文版の中国語訳である。

388093 『増補四庫未収方術滙刊 第1輯(影印本)(綫装全28函)』
    謝路軍、鄭同 主編 九州出版社 2014年6月刊 295,000円+税
 道教の誕生する前の先秦時代に、先人はすでに長生不老のため、各種の鉱物植物の配合薬方や修身延命の術を求め始めている。そのような研究と活動をするものは“方家”或いは“方士”と呼ばれ、彼らが用いる方法こそ“方術”である。本書の編者は、国内外の大学図書館と交流を通じ、これまで未見の方術関連の典籍や、今まで学界に注目されなかった版本を集め、中国伝統文化伝承のための一助としている。

388118 『中華珍本宝巻 第2輯(全10冊)』
    馬西沙主編 社会科学文献出版社 2014年4月刊 336,000円+税
 “宝巻”というのは、唐代中期から宋代初めにかけて盛んだった変文、講経文に由来する、主に宗教の伝承を目的とした文書である。教義と経文類のほか、なかに描かれた絵画や書法・版刻からその時代の芸術性を見て取れ、他の仏経、道蔵と違った魅力がある。本書の編者は、現存する1,500種余りの宝巻から、孤本、珍本、研究価値のあるものを選び、影印にて全5輯、各10冊にまとめている。

388136 『董其昌全集(全8冊)』
    厳文儒、尹軍 編 上海書画出版社 2013年12月刊 51,200円+税
 本全集には、董氏の撰述、編纂した著作計13種、250万字が収録されている。《容台集》、《学科考略》、《論文宗旨》、《挙業蓓蕾》、《画禅室随筆》、《骨董十三説》、《香光随筆》、《董華亭書画録》、《通鑑集要》、《神廟留中奏疏滙要》、《玄賞斎書目》などの著作のほかにも、董氏の手札、題跋を集めた《董其昌詩文題跋輯佚》や、董其昌に関する《歴代跋序》、《伝記資料》、《年表》なども含まれている。

388158 『閻崇年集(全25冊)』
    閻崇年著 中国友誼出版公司 2014年6月刊 84,000円+税
 本文集は、清史研究の大家である閻崇年先生の50年余りの研究成果の集大成で、著作17部24巻、附集1巻の計25巻、800万字余り、写真2,000枚以上が含まれている。中の《努爾哈赤伝》は、国内外のヌルハチ研究においての初めての専門書。《清朝開国史》は、この分野において今までで最も系統的、最も詳細を尽くした著書であり、《満学論集》は、満学という新しい学問の嚆矢となった著作である。著者が中央テレビの番組《百家講壇》で講師を務めた10年間の188集の講義も収録され、大きな社会的反響をもたらしたその講義ぶりは、“視聴史学”の先駆けとも評されている。