2011年2月4日金曜日
速報[2月4日①]~これから入荷・発売する本
341857 『李広田全集(全6巻)』
李岫主編 雲南人民出版社 2010年7月刊 45,675円
李広田(1906-1968)は、著名な文学者であり、その詩集《春城集》、詩論集《詩的芸術》、散文集《銀狐集》《画廊集》、小説《引力》は、中国現代文学史上において無視できない存在である。とりわけ李広田が1930年代に打ち出した「魯迅は、傑出した文学者であるが、思想家ではない」という論断は、魯迅研究に大きな影響を与えてきた。
李広田の一人娘により編纂された本書は、李広田の著述を網羅的に収録した最も完全な李広田全集であり、第1巻《散文巻》は李広田が温雅な筆致で中国の伝統的な風習や人文精神などを謳歌する散文作品を、第2巻《詩歌巻》は李広田のすべての詩作及び彼により整理された少数民族詩歌《阿詩瑪》《線秀》を、第3巻《小説巻》は...(続き)
341652 『高陵東営―新石器時代遺址発掘報告』
陝西省考古研究院等編 科学出版社 2011年1月刊 9,954円
陝西省高陵県東営遺跡の発掘調査報告書。発掘作業は2001-02年にかけておこなわれ、調査対象となった約2000平方メートルの範囲より、新石器時代の灰坑71件、家屋の遺址7件、陶窰の遺址6件および戦国から秦代までの墓葬66件が出土した。出土遺物は仰韶・龍山文化時期から戦国時期にかけてのものが中心であり、今次の発掘は中国の新石器時代考古研究における重大な成果と見なされている。「陝西省田野考古報告」シリーズの1点。
341664 『地方金石匯編(全80冊)』
国家図書館出版社 2011年3月刊 予価546,000円
本書は、中国国家図書館に収蔵されている130余種の地方金石志を影印収録する。その多くは、繆荃孫・金毓黻・徐世昌などの大家により選定されたものであり、金石研究にとっての貴重な一次資料である。
341665 『《文学論文索引》全編(全3冊)』
国家図書館出版社 2010年12月刊 63,000円
本書に影印収録された《文学論文索引》は、張陳卿・陳璧如・李維垿により編纂され、中華図書館協会により1932年1月に刊行されたものであり、索引の形式で1905年から1929までに発表された文学関係の論文・報道・序跋などを紹介する。1933年11月に刊行された《文学論文索引続編》と1936年1月に刊行された《文学論文索引三編》に収録された文章などの年代は、それぞれ1928年から1933年5月までと1933年5月から1935年12月までとなっている。いずれも中国近現代文学研究に欠かせない資料集である。
341667 『彭州博物館蔵李宗昉集北朝隋唐碑帖』
劉雨茂、栄遠大、丁武明編 四川美術出版社 2010年1月刊 30,450円
本書は、1942年、河南一帯で日本軍と死闘を繰り返した四川地方軍の将軍李宗昉により蒐集された300余種の北朝や隋唐時代の墓誌碑帖を収録する。その一部は、《漢魏南北朝墓誌集釈》《漢魏南北朝墓誌匯編》《唐代墓誌匯編》にも収載されておらず、史料価値も芸術価値も高い。
341671 『陳維崧集(全3冊)』[平装]
341621 『陳維崧集(全3冊)』[精装]
陳振鵬、李学潁校点 上海古籍出版社 2010年12月刊 (平装)11,088円/(精装)12,096円
陳維崧(1626-1682)は、生涯にわたって、散体文集6巻・駢体文集10巻・湖海楼詩集8巻・迦陵詞30巻を創作した明末清初の著名な文学者である。とりわけ「数量為古今文人之冠」とされる416調・1,629闕の詞作は、北宋豪放派を宗とし、清初の重要な詩詞流派陽羨派の形成に決定的な影響を与え、後世に高く評価されている。
本書は、陳維崧のすべての作品に綿密な校正や標点を加え、収録する陳維崧全集の最善本である。上海古籍出版社刊行の《中国古典文学叢書》シリーズの1点。
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