速報［2月4日②］～これから入荷・発売する本

341946 『毛沢東伝（全6冊）（第2版）』
　　　　逄先知、金沖及著　中央文献出版社　2011年1月刊　10,710円
　本書は、中央档案館に収蔵されている新中国成立後の毛沢東の文稿及び講話や談話記録、中共中央の文件や関係する会議記録、《人民日報》や新華社の報道及び様々な新聞・雑誌・書籍の関係資料、毛沢東と直接に話した人々の回想録や彼らへの取材記録などに基づき、著述された最も新しい毛沢東伝であり、初公刊の文献も数多く収録されている。その内容は、下記の通り。...（続き）

341956 『姜女石：秦行宮遺跡発掘報告（上下）』
　　　　華玉冰、楊栄昌 編　文物出版社　2010年11月刊　35,700円
　遼寧省綏中県の渤海湾畔に位置する姜女石遺跡は、秦始皇帝の行宮（離宮）の所在地であり、姜女石とは古代文献に多く記載されている「碣石」ではと推測している学者は少なくない。1980年代から始まった姜女石遺跡への発掘調査により、高台に建築された壮大な宮殿の遺跡から夔紋大瓦当・変形夔紋半瓦当・巻雲紋瓦当・巨型空心磚・石柱基礎・縄紋陶缶などが数多く発見され、秦漢時期における東北地区の考古研究に貴重な実物資料を提供する。本書は、この考古発掘調査の報告集であり、前言（遺址概況、工作歴程）及び石碑地遺址（遺址分期、秦代遺存、漢代遺存）・止錨湾遺址（遺址概況、遺物、小結）・黒山頭遺跡（建築遺存、遺物、小結）・瓦子地遺跡（工作簡況、建築遺存、窰址、小結）・周家南山遺址（遺址内涵、秦代遺存、漢代遺存）・大金絲屯遺址（工作簡況、遺址、遺物、戳印、小結）など6つの章と附表・後記部分から構成される。

341950 『孟憲承集（全3巻）』
　　　　浙江大学出版社　2010年10月刊　19,950円
　孟憲承（1899-1967）は、教師育成に重点を置いた光華大学を1930年代に創建し、その後浙江大学などで教鞭をとり、1950年代に華東師範大学の初代の学長になった著名な教育家であり、「知識的創獲」「品性的潤溶」「民族的社会的発展」を中心とするその教育理念は、20世紀における中国の教育事業の発展に影響を与えた。本書の第1巻は、孟憲承の論文・講演記録・書信・書評・訳序など74篇を、第2・3巻は、《教育社会学講義》《新中華教育史》《民衆教育》《教育概論》《西洋古代教育》《大学教育》《教育通論》など孟憲承の代表作7部を収録する。

341790 『大興北程庄墓地―北魏、唐、遼、金、清代墓地発掘報告』
　　　　北京市文物研究所編著　科学出版社　2011年1月刊　12,600円
　近年、北京市大興区北程庄にある48の北魏・唐・遼・金・清代墓地への発掘調査により、大量の陶器・瓷器・銅器・鉄器などが出土され、北魏から清代までの永定河流域における考古学編年の重要な根拠として高く評価されている。とりわけ盗掘された痕跡がなく、保存状況の最も良い遼代墓葬から出土された大量の副葬品は遼金時代の喪葬風習の研究に、仿木墓門は中国古代建築史研究に貴重な実物資料を提供しており、考古学界の重視を集めている。

341792 『紀曉嵐刪定四庫全書総目稿本（全9冊）』
　　　　[清]永瑢等撰　国家図書館出版社　2011年2月刊　予価173,250円
　天津図書館に収蔵されている《四庫全書総目》71巻及び各巻の巻頭・凡例・目録の稿本には、紀暁嵐が自ら各条目の書名・巻数・撰者・版本・分類・順序・避諱などに加えた改正・添削・批語がそのまま残されてあり、文献価値が極めて高い。本書は、その完全影印本。

341793 『華裔学志―Monumenta Serica（1935-1948）（全12冊）』
　　　　国家図書館出版社　2011年2月刊　予価173,250円
　1935年、輔仁大学により創刊された英文（一部はフランス語とドイツ語）学術誌《華裔学志》は、終刊となった1948年までに13巻が刊行され、西方の新しい研究方法で中国の史料を整理する論文や漢学研究の成果を紹介する報道などを大量に掲載したため、当時の国際漢学界の最も重要な学術誌の一つと位置づけられている。本書は、《華裔学志》の完全影印本。