湖南省文物考古研究所編著 文物出版社 2012年3月刊 24,570円
2002年から2005年にかけて湖南省龍山県里耶古城で発見された38,000余枚の簡牘は、秦代の兵馬俑に続く秦代考古の大発見として世界の考古学界や歴史学界から注目を浴びている。これらの秦簡は、保存状態が比較的に良い上、いずれも秦代の戸籍・土地開墾・物産・田租賦税・労役徭役・倉儲銭糧・兵甲物資・道路里程・郵駅津渡管理・奴隷買売・刑徒管理・祭祀先農・教育・医薬などの実態を反映する政令や公文書であり、とりわけ簡牘に記載された朔日干支は、秦漢暦法研究の重要な依拠となり、史料価値が極めて高い。...(続き)
359427 『満鉄档案資料匯編(全15冊)』
解学詩等編 社会科学文献出版社 2012年2月刊 257,250円
本書は、《日本的大陸政策与満鉄》《巨型殖民侵略機構―満鉄》《列強勢力範囲争奪与中東路》《日本独占中国東北鉄路交通》《壟断東北鉄路和海港》《水陸交通和運輸工人》《掠奪東北煤炭石油資源》《鞍山昭和製鉄所始末》《農林牧業拡張与移民》《工商砿業統制与掠奪》《満鉄与華北開発会社》《華北交通与山東大同煤礦》《満鉄附属地与「九一八」事変》《満鉄調査部》《文献補遺与満鉄年表》など15冊から構成される。
359429 『中国第六次人口普査資料匯編(全3冊)』
中国統計出版社 2012年3月刊 25,200円
本書は、大量の図表や統計データを付し、人口総量、年齢構成、性別比例、地域分布、居住環境などの面から2011年に行われた「中国第六次人口普査」の成果を紹介する。「中国第五次人口普査」が行われた2000年に比べ、65歳以上の老齢人口が大幅に増えたことを指摘し、対応を促しているのは本書のポイントの一つである。
359450 『新刻繡像批評金瓶梅(2函21冊)』
蘭陵笑笑生著 台湾学生書局 2011年7月刊 241,500円
本書の底本は、日本の著名な漢学者、元東京大学東洋文化研究所長長澤規矩也(1902-1980)に収蔵された明崇禎20巻本で、挿絵は、清代刊行の《金瓶梅》の挿絵《清宮珍宝皕美図》が使われており、いずれも初めて影印刊行されるものであり、版本価値が高い。東京大学東洋文化研究所の大木康氏の序文及び北京首都師範大学の周文業教授の論文「《金瓶梅》崇禎本系統東大本研究―台版金瓶梅後記」は、《金瓶梅》研究の新しい成果と見られている。
359453 『彩色放大本中国著名碑帖3(全20冊)』
孫宝文編 上海辞書出版社 2012年3月刊 25,200円
《彩色放大本中国著名碑帖》は、カラー図版の「放大本」(拡大版)の形式で歴代の中国書道の逸品に釈文を加えて収録する。本輯は、「唐人臨蘭亭序」「懐素草書千字文」「高閑草書千字文」「杜牧書張好好詩」「褚遂良書倪寛伝」「楊凝式墨迹」「趙孟頫書仇鍔墓誌銘」「趙孟頫書洛神賦」「趙孟頫書帰去来辞」「蘇軾書洞庭春色賦」「黄庭堅書砥柱銘」「米芾墨迹選(一)」「米芾墨迹選(二)」「宋徽宗書穠芳詩」「趙孟頫書閑居賦秋興賦」「文徴明書前後赤壁賦」「大観帖(六)」「大観帖(七)」「大観帖(八)」「孔子廟堂碑」を紹介する。
359504 『上海話劇百年図志』
上海戯劇博物館編 中国戯劇出版社 2011年12月刊 8,400円
上海は、中国話劇の発祥地の一つであり、1908年、上海の話劇団体春陽社により公演された《迦茵小伝》は、中国本土の話劇の始まりとされる。本書は、大量の歴史写真を使い、「図志」の形式で話劇の初期段階「文明戯」→「国防戯劇」→「中旅劇目」→「新中国成立後の上海話劇」など各歴史時期における上海話劇の発展の軌跡を再現する。
359511 『侯仁之与北京地図』
岳升陽主編 北京科学技術出版社 2011年12月刊 36,120円
侯仁之(1911~)は、中国現代歴史地理学の創始者の一人であり、1950年に発表された侯仁之の著述《中国沿革地理課程商榷》は、中国において初めて沿革地理と歴史地理との相違点及び歴史地理学の性質や役割を論述するものとして高く評価され、彼の学術的な地位を確立した。本書は、侯仁之が数十年にわたる教学や研究活動の中で蒐集・作成した数百幅の北京歴史地図から精選された147幅を「教学、研究絵図」と「教学科研参考図」に分けて収録し、北京の歴史環境の変遷や都市としての発展の過程を紹介する。
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